『ディシプリン』に見る配信ゲームも求められる遊びやすさ・・・「小野憲史のゲーム評評」第7回

『アクアノートの休日』などで知られる、飯田和敏さんの最新作『ディシプリン*帝国の誕生』の配信が始まりました。

任天堂 Wii
ディシプリン*帝国の誕生
ディシプリン*帝国の誕生 全 7 枚 拡大写真
『アクアノートの休日』などで知られる、飯田和敏さんの最新作『ディシプリン*帝国の誕生』の配信が始まりました。

公式サイトでは一足先にプレイした体験者の映像が配信され、僕もちらっと登場しています。「ゲームができたから遊びにおいで」と言われ、のこのこ出かけていったらカメラが待っていたという、前例のない「ノーアポ逆取材」だったのでした。

ちなみに、僕のコメントを少し補足すると、「ゲーム中のある特定の操作方法が、画面を見ただけでは気がつきにくい」と言っているんです。ゲーム自体は良くできていて、おもしろかったので、ご心配なく。架空の収容施設が舞台という、Wiiウェアならでは、そして飯田さんならではのゲームになっています。

ところが、別の体験者は僕がつまずいた操作は難なく理解したものの、ほかの場面でつまづいていました。「マニュアルを読まずに、誰でも遊べる」ゲーム作りが、いかに難しいか改めて実感でき、勉強になりました。ちなみに、これらの箇所は、ちゃんとマニュアルでフォローされるそうなので、ご安心ください。

ただ、Wiiウェアはインターネット配信ゲームなので、説明書もテレビ画面に表示されるだけなんですよね。ダウンロード配信では、さまざまなコストが削減できる一方で、マニュアルレスなゲーム作りが、ますます重要になりそうです。Wiiウェアなどの比較的シンプルなゲームならまだしも、フルサイズのゲームなら、なおさらでしょう。
 
一方で今年はXbox360でゲームがダウンロード購入できる「ゲーム オン デマンド」サービスがはじまり、今秋にはPSP goも発売と、本格的なダウンロード配信の元年となりました。こうした丁寧なゲーム作りは、日本ならではと言われたものですが、最近はどうでしょうか? ぜひとも、この良さを継承していって欲しいと思います。

《小野憲史》

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