Wiiで描かれる前日譚『デッドスペース エクストラクション』を一足先にチェック

その表現の過激さによって日本国内では発売されなかった『Dead Space』(デッドスペース)。

任天堂 Wii
デッドスペース エクストラクション
デッドスペース エクストラクション 全 14 枚 拡大写真
その表現の過激さによって日本国内では発売されなかった『Dead Space』(デッドスペース)。

その後継作に当たるWii『Dead Space Extraction』(デッドスペース エクストラクション)は、本シリーズとして初めて日本上陸を果たします。発売元のエレクトロニック・アーツは本作を完全に日本語化(字幕・ボイス)。その意気込みを伺う事が出来ます。10月1日発売予定の本作を一足先にプレイしてきました。

本作『デッドスペース エクストラクション』で描かれるのは、『Dead Space』の前日譚。アイザック・クラークの宇宙船USGイシムラにおけるミッションの前編として、スペースコロニー「イージスVII」で行った謎の伝染病からスペースコロニストが必死に脱出が試みるというストーリーを、複数の主人公の目線からオムニバス形式で次々に展開されていきます。


■ストーリー

鉱山コロニー「イージスVII」の地中より発見されたマーカーと呼ばれる謎の物体。それを回収すべく宇宙船USGイシムラが送り込まれます。採掘チームがマーカーを移動しようとしたその瞬間、衝撃波がコロニーとイシムラを襲い、ライフライン装置をはじめとする様々な機材がトラブルに見舞われ、コロニーが様変わりしていく・・・。

■ゲームプレイ

初めてWiiに登場する本作、ゲームプレイでは前作から大きな変更が加えられています。それがレールシューターへの変更です。プレイヤーは途中、数か所の分岐点はあるものの、基本的には用意されたラインに沿ってプレイを進めていきます。この事によって、武器を使ったアクションと、主人公とその他のキャラクターが織り成すドラマが途切れることなく交差し、ドキドキ感を増してくれます。

基本となるゲームプレイは主人公視点のガンシューティングになります。ゾンビやクリーチャーなど襲いかかる敵を倒しながら進みます。Wiiリモコンで狙いを定めてBボタンで攻撃です。武器にはサブの機能が備わっている場合があり、例えばリモコンを90度ひねって溜めを作ることで強力な攻撃が可能になるものが存在します。Zボタン、もしくは残り装弾がゼロの状態でBボタンでリロードです。

道の途中には回復や武器など様々なアイテムが落ちていて、タイミングよくWiiリモコンを合わせてAボタンで拾います。映画的に場面が次々に切り替わりながらの展開となるため、アイテムを沢山集めようとすると意外に忙しく大変になります。アイテム自体は多く落ちているため、装弾が無くなり苦労するという場面は余りなさそうでした(また、最初の武器は使用回数無限です)。

ストーリーを進めていくうちに入手できるステイシスというアイテムはCボタンで使用でき、敵を一定時間フリーズさせることができます。また、ロックソーを入手していれば、敵と接近した状態でヌンチャクを振り、格闘攻撃も可能です。

■満足のいく骨太シューター

Wiiならではの要素としては、チャプターの途中でロックの解除があります。これはロックのかかったドアを解除するというもので、回路の上でWiiリモコンを走らせて、解除ボタンを押します。序盤では単純な回路ですが、後半になってくると邪魔をする仕掛けなども登場してきます。

『デッドスペース エクストラクション』はビジュアルとサウンドでも見どころが多いゲームです。Wiiでは最高峰のビジュアルは見逃せません。細部まで描かれたスペースコロニーに、不気味なクリーチャー達と謎の物体、物語への没入感を高めます。また、サウンドも質が高く、Wiiリモコンのスピーカーも組み合わせて臨場感を高めてくれています。

物語を演出するボイスと字幕は全て日本語化がされていて、前作『Dead Spce』で苦労をしながら英語と格闘した方にもオススメです。

体験できたのは2時間ほどの短い時間でしたが、Wiiリモコンで狙いを定めて撃つ楽しさ、迫り来るクリーチャーの恐怖、次々に展開していく物語の妙。Wiiに登場する骨太のシューターとして期待に違わない出来になっていると感じられました。ぜひスペースコロニー「イージスVII」で起こった事件を自分の目で確かめてみてください。『Dead Space Extraction』は10月1日発売予定です。

《土本学》

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