『ロックマン 10 宇宙からの脅威!!』のステージを建設会社が本気で検討したら・・・

前田建設は約100年の歴史を持ち、土木では東京湾横断道路・海ほたるや青函トンネル、建築ではTHE TOKYO TOWERSやリバーウォーク北九州、IKEA新三郷などで数多くの実績を誇る建設会社です。

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ロックマン10 宇宙からの脅威!!
ロックマン10 宇宙からの脅威!! 全 24 枚 拡大写真

■建設会社目線で観た『ロックマン 10』ステージ

机の上に広がる数々の資料前田建設は多数の実績を持ちます


ゲームプレイヤーの目線と建設会社の目線は大きく異なります。例えば「ブレイドマン」のステージ、プレイヤー的には針や落とし穴などのギミックがやっかいです。しかし建設会社の目線で問題視されたのは古城を改修するということです。ブレイドマンは世界遺産を案内するロボット。ということはステージも世界遺産だったと推測されます。当然、世界遺産を改修するのは大変です。

何といっても人類の遺産ですから、勝手に変な改修はできません。どんな法令があるんでしょうか。きっとややこしいに違いありません。Dr.ワイリーは好き勝手に工事をしたがるかもしれませんが、「前田建設としてはコンプライアンスを順守しなくては」との言葉が印象的でした。

とはいえ前田建設として受注したいステージという観点ではブレイドマンのステージがトップのようです。現代の技術があれば(お金はかかるものの)比較的無理はないということのようです。

「ブレイドマン」ステージはコンプライアンス重視が鍵か


受注したいランキング2位は「コマンドマン」です。こちらは砂漠のステージ。ここではプレイヤーと建設会社の利害は一致するようで、お互いにやっかいなのは砂という認識です。砂は機械の大敵です。どんな立派な建築機材も砂には弱いそうです。また、当然ながら地面が砂なので安定性を持たせるために、地中かなり深くまで基礎杭を打つ必要があります。これにはコストがかかります。加えて、砂漠には地下水があることも多く、二重の意味で安定性が課題となります。さらに建物は、砂地盤の中に構造物を作るのは困難なので、地上で作った建物を沈めるケーソンという手法を用いることになります。こちらもお金がかかりそう、とのこと。

「コマンドマン」ステージは砂との戦いになりそうです


3番目に手掛けたいというステージは「ニトロマン」でした。トラックが走る高速道路が舞台で、前田建設としても実績のある分野です。バブル期には2層の高速道路や新幹線が検討されたこともありますが、こちらは4層構造。ただ、技術的に不可能ではなさそうです。

「ニトロマン」ステージ。ICTなども整備されているのでしょうか?


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《土本学》

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