『ロックマン 10 宇宙からの脅威!!』のステージを建設会社が本気で検討したら・・・

前田建設は約100年の歴史を持ち、土木では東京湾横断道路・海ほたるや青函トンネル、建築ではTHE TOKYO TOWERSやリバーウォーク北九州、IKEA新三郷などで数多くの実績を誇る建設会社です。

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ロックマン10 宇宙からの脅威!!
ロックマン10 宇宙からの脅威!! 全 24 枚 拡大写真

■ロックマン的ギミックをリアルに作るとどうなる

ステージの建設も気になりますが、プレイヤーとしては、ステージ中でロックマンを苦しめる様々なギミックや仕掛けがどのようなシステムで動いているのかも気になります。

「消えたり現れたりするブロック(ブーンブロック)はどうなってるんだろう」と疑問を呈したのはインティ・クリエイツの會津社長。上手くタイミングを図って飛び移っていく定番の仕掛けです。8ビットの作品では、消えたり現れたりする表現ですが、近年の作品ではブロックが壁から出たり戻ったりする表現がされています。

後者であれば・・・と前田建設の永松氏は「油圧ジャッキかリニアモーターじゃないかな」と提案。重いものを動かすには油圧が向いていますが、俊敏な動きは出来ないとのこと。であればリニアモーターなのかもしれません。実に近代的な仕掛けが散りばめられているロックマンの世界はステキです。

トゲ・・・触れるだけでロックマンを瞬殺する凄い奴


続いて検討されたのは、123kgもあるロックマンを一撃で倒してしまう、ステージに散見される針です。どのような特殊な設計がされているのでしょうか。何か特殊な金属を用いているのかもしれません。議論の中では電流が流れていたり毒が仕込まれているなど物理的な面以外も強化されているのではないかという意見が出されました。

ちなみに前田建設では、侵入者を倒すための罠というニーズは受けたことが無いそうですが、工場などで虫が中に入らないように入口を工夫したり、弱電流を流したりというソリューションは提案することがあるそうです。「虫の撃退法を真面目に考えてるように、ニーズがあるのであれば建設会社でもロックマンの撃退法も研究が進んでいくのかもしれない」とは前田建設・月岡氏の弁でした。Dr.ワイリーは心強い味方を得たようです。

さらにロックマンが乗ると一定時間で消えてしまうブロックも定番の仕掛けです。しかしこれにはさすがの前田建設の皆さんもお手上げのようで「乗ったら消えるというニーズはないな・・・」(岩坂氏)とボソリ。

◇◇◇


竹下プロデューサーもそれなりにステージ建設の大変さを理解されたようです
はてさて、つらつらと何時間も続いた前田建設とカプコンそしてインティ・クリエイツのステージ建設談義。その結果はカプコンの公式サイトにて掲載されています。ここでは番外編としてインサイド視点でまとめてみましたがいかがだったでしょうか。

常に脱線気味の議論でしたが、一つはっきりしたのは、常にプレイヤーを苦しめるステージの数々は、きっと建設会社をも苦しめてきたであろうということ。そしてそんなステージ設計をするDr.ワイリーもきっと天才だということです(結局資金はどこから出てるんでしょうねぇ)。最先端で建設に関わる皆さんも苦戦気味だったステージの数々、ぜひ『ロックマン 10 宇宙からの脅威!!』をダウンロードしてチャレンジしてみてください。

Wiiウェア、PlayStation®Networkで好評配信中のほか、本日よりXbox LIVE アーケードでも配信が開始されました。価格はWiiウェアが1,000Wiiポイント、PlayStation®Networkが1000円、Xbox LIVE アーケードが800マイクロソフトポイントです。
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《土本学》

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