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英国のノッティンガム・トレント大学では、Wiiリモコンを利用して脳卒中後のリハビリを助けるシステムが開発されました。
これは赤外線を発信する手袋と2個のWiiリモコンを組み合わせたもので、指の動きや手の位置を3Dで検知することができます。画面の中で物を掴んだり離したりすることで脳卒中後のリハビリを行うというわけです。
このシステムの利点は、安価であることと場所を選ばないこと。リハビリ用機器の価格と病院の場所は常にリハビリの大きな問題だったそうですが、このシステムがあれば家にいながらにしてリハビリができるというわけです。
同大学のPenny Standen教授は「脳卒中の後、自分のことが自分でできなくなったり元の仕事に戻れなくなるような手の問題が残ることが多いです。そうした人々が退院した後、リハビリに行くのが非常に難しい場合があります。我々は、人々が自宅で簡単に行えるローコストのメソッドを求めていたのです」とこのシステムを有望視するコメントを発表しています。
この研究は同大学で行われたiTag-EHD(Interactive Technologies and Games: Education, Health and Disability)カンファレンスで発表され、今後は手袋なしの動作に加え、赤外線で皮膚の温度を測定して手の負傷を見つけるといったことが目標になっていくそうです。
Wiiの医療方面への応用は様々な形で行われていますが、安価&手軽なシステムがどんどん開発されていくといいですね。