さて、その3DSから、『謎惑館 ~音の間に間に~』(以下『謎惑館』)というゲームが発売されました。カプコンの完全新作ゲームは実に1年2ヶ月ぶりですね。
ホームページの解説を読むと『謎惑館』は「オトフォニクス」という立体音響の技術を取り入れたアドベンチャーゲーム、とのこと。
上杉忠弘氏のオシャレなビジュアルアートに心魅かれるものはありますが、果たしてどんなゲームなんでしょ?今までにないジャンルだから想像がつきにくいですよね。しかも3DSでほんとに立体音響が再現できるのでしょうか?
そんなことを思いながら『ニンテンドーeショップ』をチェックしたら第一話「光る目」がダウンロード販売されているではないですか!?これは試してみねば!ということで、早速プレイしてみました!
■隣で人が喋っているみたい!
イヤフォンを耳に装着し、早速ゲーム開始です。
ゲームを起動すると早くもマイクに息を吹きかける動作でスタートを促されます。筆者はこのマイク機能が恥ずかしくてちょっと苦手(苦笑)。
見るからにうさんくさ~い案内人の声は、人気アニメでお馴染みの茶風林さん。まるで案内人が自分のまわりをうろうろと歩いているような不思議な気分になります。立体音響は部分的ではなく全体にわたり採用されているようです。
「まずは声を聞かせておくれ」と言われるのですが、これがなかなか認識されずしばらく放置状態になってしまいました。マイクに口を近づけすぎていたようです・・・。
気を抜いていたら突然耳元で囁かれ背筋がゾクッとしました。これが立体音響というものか・・・!!
しかし・・・耳元で「声を聞かせておくれ」「シャイだね」と言われると・・・なんだかこう、ひじょ~に恥ずかしいですね(笑)
■音のする方に3DSを向けると・・・!
案内人のレクチャーが終わると、次はネコ大好きネコ男の部屋へと促され、部屋の中で行方不明になった猫のミーちゃんを探してほしいと頼まれます。このお兄さん、かなりテンション高め。
恥を忍んでマイクに向かって「ミーちゃん」と呟くと、遠くから「にゃ〜」と猫の鳴き声が!
3DSのジャイロセンサー機能を使い、声のした方へと本体を動かして再び呼びかけると、今度は近い場所から鳴き声が聞こえてきます。
なるほどこうやって探すのか!まるで自分がネコ男の部屋にいるみたいです。面白くなってきて「ミーちゃん☆」とノリノリで声をかける筆者。周りに人がいなくて本当に良かった・・・。
■オシャレなビジュアルだけどかなりホラー!
第一話では謎惑館へ迷い込んだ主人公が屋根裏のネズミ駆除を頼まれ、部屋から部屋へと渡り歩く間にあらゆる人(?)に出会っていく・・・という流れになっています。部屋での出来事が唐突に始まり唐突に終わるカンジです。オシャレなキャラクターに油断していたら意外とホラーで、立体音響と相まって何度も驚かされてしまいました。
しかし・・・案内人といいネコ男といい、『謎惑館』の登場キャラはハイセンスだけどぶっ飛んだ個性の人ばかり。主人公の言葉を借りて言うと、「おかしな人ばっかりだ!」。次にどんなヤツが出てくるのかも気になる要素です。
■自宅でコッソリプレイ
『謎惑館』は立体音響やジャイロセンサーだけでなく、タッチパネルやカメラを使った動作もあり、3DSの機能のイイとこ取りをしたゲームという印象を受けました。
立体音響は想像以上に刺激的でクセになります。こればっかりは試してみないとわからなので、まずはダウンロード版で体感してみてはいかがでしょうか?
マイクを使う場面が多いので、静かな家の中でコッソリ楽しみたいですね。外でやってたら、『謎惑館』の住民以上に、変わった人とみられてしまうかも・・・!
『謎惑館 ~音の間に間に~ 第一話「光る目」』は、『ニンテンドーeショップ』より好評配信中で価格は200円(税込)です。全てのお話が遊べるパッケージ版は4,800円(税込)です。
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■著者紹介
みかめゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。
ゲームはジャンル問わずなんでもござれ。難しければ難しいほど燃えるドMゲーマーです。
歴史・ホラー漫画、歴史コラム、イラストなど雑多に活動しています。
サイト「車輪の真上」
http://zwei.lomo.jp/syarin/