●GamePro: 10/10
お姫様を救うのはもう懲り懲りな筈なのに、どういうわけか任天堂は、マッシュルームキングダムへの訪問を毎回新鮮に感じさせてくれる。
■長所: 多量のゲーム探索、見事な3D機能、ストレスを感じさせないチャレンジ性
■短所: 固定カメラアングルによる一部ジャンプの高難易度化、長時間の3Dプレイによる眼球疲労
●IGN: 9.5/10
絶妙なバランスを保った難易度進行、素晴らしいレベルデザインに魅力的なパワーアップ達、これは理想的な3DS体験だ……全体として、『3Dランド』は優秀かつ中毒的、2Dでプレイしていたオリジナルの『スーパーマリオブラザーズ』を、3Dで改善したアクションゲームとして遊ぶ為にもプレイすべきだ。3DSハードの所有者には本作を所持する義務がある。
演出: 9/10
グラフィック: 9.5/10
サウンド: 9.5/10
ゲームプレイ: 10/10
持続性: 10/10
●Joystiq: 9/10
全ての要素において、合成された2Dと3Dマリオのスタイルが基盤となっており、本作はまるでマリオの歴史のマッシュアップの様になっている。(中略)そしてそういった面が積み重なったり、『マリオ3』や『スーパーマリオワールド』と比べると豪華で多様なシークレットが欠けている一方で、『スーパーマリオ3D』は最終的にハードコア性を増していき、やめられないアクションゲームになる。3DSにおいては最も美しいゲームでもあり、マリオゲームにおいても素晴らしい作品の1つだ。
●1UP: 8.3/10
『スーパーマリオ3Dランド』による遊び心に満ちた8bit時代への畏敬の念は、『スーパーマリオブラザーズ 3』が真に素晴らしいゲームであった事を思い出させるが、それは同時にゲームのアイデンティティを犠牲にしてしまっているという事でもある。もしかしたら現在から20年後、任天堂のデザイナー達は、『マリオ3』の設計図上で新しいゲームを作る際のテンプレートとして、『3Dランド』を思い出しているかもしれない。つまりは、両作の間には良いマリオゲームと偉大なマリオゲームの違いが存在しているという事だ。
●GameSpot: 8/10
探索する様な沢山のチャレンジ要素が無くなった一方で、『スーパーマリオ3Dランド』は巧妙に作られたレベルデザインと無駄の無い操作性が安心して楽しめる。
■長所: 全ての腕前に合わせて巧みに作られたステージ群、シンプルかつ応答性の良い操作性、ピンチの際に非常に役立つアシストアイテム、2Dマリオと3Dマリオを回顧させる
■短所: 貧弱なすれ違い通信とジャイロメーターを利用したシステム
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今年3月にサンフランシスコで開催されたGDCにて、ニンテンドー3DS初の新作マリオゲームとして正式発表された本作。従来のサイドスクロール式2Dマリオと、近年展開されているフリーローミング式3Dマリオを融合させたゲームプレイを備えているのが特徴のタイトルとなっており、またニンテンドー3DS本体のすれちがい通信、ジャイロ機能を利用したシステムも搭載されています。
近年のマリオゲームと言えば、ニンテンドーDS向け2006年発売された『Newスーパーマリオブラザーズ』が8.9/10、また2007年のWiiタイトル『スーパーマリオギャラクシー』が9.7/10と海外の平均レビュースコアでは高評価を得ていましたが、本作『スーパーマリオ3Dランド』は平均スコア9.1/10を獲得(2011年11月10日現在、レビュー数16)。
ニンテンドー3DS自体の機能を利用したシステムの貧弱さや、過去シリーズとの類似性などは指摘されたものの、根本となるレベルデザインや操作性は、マリオの名に恥じない高品質さを今回も提供しているようです。本作も従来のマリオ同様、子供からお年寄り、ライトからハードなファンまで、誰もが楽しめるアクションゲームとなっているのではないでしょうか。
なお国内では12月1日に、ニンテンドー3DSタイトル『マリオカート7』の発売も開始される予定。こちらもシリーズファンのみならず注目しておきたいところです。