「Wii U Chat」はN64時代から取り組んでいた、『いつの間に交換日記』スタッフも参加 ― 社長が訊く最新号
任天堂は、Wii Uの社長が訊くWii U Chat篇を公開しました。
任天堂
Wii U

「Wii U Chat」は、Wii Uで利用できるビデオチャット機能の名称。テレビを使ってもできるため、テレビ電話的存在になります。
その構想はニンテンドウ64の頃からあり、任天堂のゲーム機設計の責任者である竹田玄洋氏が15年以上も前から取り組んでたことがまず明かされました。当時HAL研究所社長だった岩田社長にも“直接”ぶつけられたことがあったこともあわせて述べています。
また、その通信技術検証を米国にある任天堂テクノロジーデベロップメントとビデオ会議システムを専門としたメーカー「Vidyo」が担当。Vidyoに竹田氏の知り合いが働いている所もフックになったようです。
「Wii U Chat」は最初のマッチング以外はサーバーを関与しないP2P接続を採用。マッチング後はWii U同士で直接やり取りできる仕組みに。これにより無料での提供が実現できたことを岩田社長が語っています。
ここで3DSの『ニンテンドーゾーンビューア』が海外スタッフと連携して開発、ローカライズはNintendo Software Technologyが担当してたことも明らかに。NSTといえば『マリオvs.ドンキーコング』シリーズを手掛けていることで知られていますが、最近ではDSiウェア『スカイジャンパー ソル』以来音沙汰なしでした。水面下ではこういう取り組みを行っていたようです。
「Wii U Chat」自体はテレビ画面だけでなく、Wii UGamePadも使用可能。使い方もMiiを選んで発信ボタンを押すだけというシンプルなものに。またよく利用するMiiから順に並んでいるため、スクロールして探す手間も少ないとのこと。
先日のNintendo Directでは日本の岩田社長と米国のレジー社長が日米間で実演した様子が放送されましたが、お知らせランプでHOMEボタンが光って着信を知られてくれる機能も搭載。応答することで「Wii U Chat」が起動します。相手が不在だったり、電源が入ってなかったりすると着信履歴や「Miiverse」のメッセージに残るとか。
ただゲームプレイ中の場合、ゲームを終了する必要があります。岩田社長は将来改善したいと述べており、今は無理でもアップデートで対応するかもしれません。
最後に「Wii U Chat」は3DSの『いつの間に交換日記』のスタッフも関与しており、さわり心地が似ているものになっていることも判明。手書きメッセージも送れるあたりが「まさに」ですね。そして『ニンテンドーeショップ』からのダウンロードではなく、本体内蔵にこだわった理由などが語られています。ぜひチェックしてみてください。
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