任天堂とブロードコム、Wii U本体とGamePadのデータ転送システムなどを共同開発
通信機器メーカーのブロードコム(Broadcom)は、「Wii U」と「Wii U GamePad」向けに低レイテンシーかつ大容量の転送システムを任天堂と共同開発したと発表しました。
任天堂
Wii U
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Wii UにはWi-Fi、Bluetooth、NFC(近距離無線通信)といった通信技術がふんだんに活用されていて、ブロードコムが全面的に開発に参加。5GHzのWi-Fi通信を利用した本体とGamePadとの間の低レイテンシーかつ大容量の映像・音楽転送システム、NFCを使ったGamePadと他の機器との連携機能、Bluetooth 4.0を使った過去のコントローラーとの接続性などが柱となります。
ブロードコムではこれらの通信技術を活用することでシームレスに、GamePadだけで遊べるようになるなどゲームとテレビとの関係を再定義、更にテレビ画面とGamePadの画面を行き来するような新しいゲームの遊び方を提示することができたとしています。
Wii Uでは2種類の周波数帯のWi-Fi通信を利用。本体とGamePadの通信では5GHz帯を、インターネット接続には2.4GHz帯を利用しています(デュアルバンド)。
具体的なチップとしてはWi-Fi関連で「BCM43362」「BCM43237」「BCM4319」の3つのチップ。GamePadのNFC通信には40ナノメートル規格で製造され低消費電力の「BCM20792」を採用。Bluetoothには「BCM20702」を採用したとのこと。
任天堂の総合開発本部の竹田玄洋氏は「ワイヤレスのGamePadによって、任天堂は人々が考えるゲームというものや、ソーシャルの関係性、そしてエンターテイメントといったものを変革することができました。ブロードコムの革新的な無線技術の数々は、私たちの求める要求やシステムへのシームレスな統合といった課題を適切に解決していきました」とコメント。
ブロードコムのワイヤレス事業を担当するシニアディレクターのディノ・ベキス氏は「任天堂はワイヤレス技術を最大限に利用することで、新鮮で革新的なユーザー体験を実現しゲーム業界をリードし続けています。私たちは再び任天堂と一緒に仕事をし、ワイヤレス技術を活かして、ビデオゲームや広くコンシューマー家電の可能性を広げられた事をとても嬉しく思います」と述べています。
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