【プレイレポート】手軽にガチな農園経営!『Farming Simulator 3D ポケット農園』

海外では2012年3月に発売されたニンテンドー3DS向け農業シミュレーター『Farming Simulator 2012 3D』の日本語ローカライズ版となる『Farming Simulator 3D ポケット農園』のプレイレポートをお届けします。

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【プレイレポート】手軽にガチな農園経営!『Farming Simulator 3D ポケット農園』
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海外では2012年3月に発売されたニンテンドー3DS向け農業シミュレーター『Farming Simulator 2012 3D』の日本語ローカライズ版となる『Farming Simulator 3D ポケット農園』のプレイレポートをお届けします。

『Farming Simulator』は海外で人気の高いPC向けガチ系農業シムシリーズで、実在メーカーの農業機械を特色とした本格的な農業体験が楽しめます。3DS向けとなる本作でもその精神はしっかりと受け継がれており、“シミュレーションゲーム”とは何たるかを知らしめてくれます。

まず、このゲームをプレイする前に必ず説明書(3DSのHOME画面から閲覧できる電子説明書)に目を通しておきましょう。ゲーム中の解説では最低限の情 報しか伝えられないので、説明書を読んでおかないと「カルチベーター? ベーラー? スラリータンカー?」と頭の中はハテナだらけになってしまいます。説明書にはプレイに役立つ重要ポイントも掲載されているのでそちらも必読です。

ゲームを始めるとプレイヤーには3つの農地と必要な農業機械が与えられます。穀物倉庫には一定の穀物が保管されているので、いきなり販売に手を出す事も可 能です(難易度が「やさしい」「ふつう」の場合のみ)。「準備はできてるのでさぁどうぞ」と言わんばかりに放り出されたプレイヤーはここから農地拡大に向 けて奮闘するわけですが、やる事は“栽培”、“収穫”、“販売”をひたすら繰り返すのみ! 稀に報酬がもらえるミッションも発生しますが、時間内に指定の場所に行くだけの簡単なお仕事です。

穀物は“小麦”、“とうもろこし”、“菜種”の3種を栽培出来ます。しかし、とうもろこしの収穫には非常に高価な農業機械が必要となるので、序盤は小麦か 菜種でお金を稼ぐ事となります。作物は水や肥料を与えて成長を促進させる事も可能です。ちなみに小麦の収穫後、農地に残された藁を集めて売る事で更なる収 入が得られます(専用の農機具が必要)。

収穫した穀物を販売する際はタイミングが重要です。“駅”、“粉砕機”、“宿泊所”、“バイオプラント工場”、4つの販売先の需要を見つつ、一番儲かる時 に売りましょう。一時的に需要が大きくなり、通常よりも高い価格で買い取ってくれる場合もあるので統計情報は常にチェック! なお、同一の穀物を売り続けると需要が低下し買取価格も下がってしまうのでバランスが大切です。

農地が拡大するにつれてトラクターや農機具の台数が増え、様々な作業が大変になってくると思います。そんな時はアシスタントを雇いましょう。アシスタント は時給が発生するものの、耕耘や種まき、収穫などの作業を自動化し、効率化を図る事ができます。なおアシスタントは進路に障害物があると停止してしまうの で、使用していない農機具や梱包された藁などは邪魔にならない場所に置いておきましょう。

マップには貯めたお金で購入できる新たな農地が10箇所以上存在します。しかし慣れない内は最初の3つの農地だけで手一杯になってしまうので(収穫が間に 合わないと作物が枯れてしまいます…)、しばらくはトラクターや農機具の購入にお金を使うのが賢明です。全部の農地を管理するのはプレイヤーの手腕が問わ れます。

グラフィックに派手さはありませんが、農業機械のモデリングは緻密で、3D表示にすると精巧なミニチュアを動かしているようでワクワクします。またトラク ターのハザードが点灯できたりと、ゲームプレイに直接影響のない細かいギミックもゲーマー心をくすぐります。操作性に関しては非常に快適で特に問題はあり ません。農機具を牽引しているトラクターでのバックに最初は戸惑うかもしれませんが……。

地味な作業が延々と続く、まさに“作業ゲー”な『ポケット農園』ですが、大農園実現のためにコツコツとお金を稼ぐ事が次第に楽しくなってき ます。いかにして効率よく栽培・収穫するか、いかにして高値で売りさばくかを考えながらプレイすると更にやり甲斐があります。また何らかのペナルティで資 金が減るという事もないのでのんびりと遊べます。

本作は前述のようにガチすぎて細かく解説されていない専門用語も多いですが、コアなシミュレーターとしての要素を残しつつも程よく簡素化されており、『Farming Simulator』シリーズへの入門編としても役に立つので、挫けずにプレイして欲しいです。公式サイトには「エドワードさんの愛の農園講座」が掲載されているのでそちらも是非ご覧ください。

《Game*Spark》

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