数ドルで買ったファミコンソフトが数万ドルのレアゲームだった
かつてリサイクルショップで7.99ドルで購入した古びたビデオゲームに思わぬ価値があると知った米国・ノースカロナイナに住む女性が、とりも直さず向かった先は地元の中古ゲームショップ。品物を調べた店主はもちろん驚愕。
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査定の間、普段ならポーカーフェイスを決め込む店主が思わず声をあげてしまったという、その超レアアイテムは1987年発売の北米版ファミコンソフト『Stadium Events』(バンダイ)です。
『Stadium Events』(ファミリートレーナー)は100メートル走などの競技があるスポーツゲームで、トーナメントモードやオリンピックモードも楽しめるレトロな一品です。今見ればなおのことシンプルで素朴なゲームですが、ファミコンの北米進出のテスト販売の意味合いもあり出荷数も僅かだったうえに、任天堂が北米での販売権を取得した後、ブランド変更のため在庫は破棄処分されたということでまさに稀少価値の高いレアなゲームになりました。
2010年には未開封の『Stadium Events』が大手オークションサイト「eBay」に出店されてなんと4万1300ドル(約405万円)で落札されました。
その女性が持ち込んだ『Stadium Events』は開封されてあったこともあり、希望買取価格としては7000ドル~1万5000ドル(約68万円~約146万円)を見込んでいたということでしたが、その店主の店は昨年11月に開業したばかりということもあって払えるほどの手持ちの現金はなく、泣く泣く断念したということです。それでも一度はこの店にやって来た『Stadium Events』をそのまま返すには未練が残り、女性にお願いして手に持たせて貰い記念写真を撮影したそうです。
中古ゲームソフト店を女性と共に後にしたその『Stadium Events』は、今後すぐにでもeBayオークションに出店されるということです。返す返すも残念な店主ですが「聖杯(貴重な物品)は身近なところにあるという、人々に希望を与える話だね」と語っています。
《小寺信夫》
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