スクリプト担当が「噛み演出家」に!?『逆転裁判5』 ─ 完成度を高め合った現場の裏話が公開
カプコンは、ニンテンドー3DSソフト『逆転裁判5』の公式ブログにて、開発の裏話を公開しました。
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法廷を舞台に痛快な逆転劇を描く爽快感がたまらないシリーズの最新作『逆転裁判5』が発売を迎えてから、そろそろ一ヶ月が経ちます。夏休みなどをプレイに充てた方は、クリアした人も多いのではないでしょうか。
このたび公開された開発者ブログでは、シナリオディレクターの山崎氏が、開発終盤でゲームに命を吹き込む仕事となる「スクリプト演出」に関しての裏話を明かしています。
一口にスクリプトと言っても様々ありますが、簡潔にまとめるならば、声や絵、音楽にSE、テキストといった素材を、「いつ、どのように表示させるのか、もしくは消すのか」といった指示を行うものです。このスクリプトの指示ひとつで、ゲームや場面ごとの印象はガラリと変わり、演出という表現を行うための手段とも言えます。
『逆転裁判5』で主に演出を担当していたのは、山崎氏曰く、3人の「神演出家」たちとのことです。各素材を使いこなし、最大の効果を得る演出を次々と生み出していったそうです。しかし彼らは、「神演出家」であると同時に、シナリオが盛り上がりに欠けていたり、矛盾した箇所などがあれば、容赦なく食らいついてくる「噛み演出家」でもあったそうです。
ゲームの完成度を上げるため、歳の差など関係なく、スクリプト担当がシナリオディレクターに噛みつき、また逆に演出へダメ出しをすべくシナリオ担当が噛みつくこともしばしば。制作現場はさながら、ゾンビ映画のワンシーンの如き噛みつき合いが、チームのメンバーの中で吹き荒れたとのことです。
そのような切磋琢磨の結果が、今ユーザーの手元にある『逆転裁判5』です。その完成度の高さは、説明するまでもなく、遊んだ方々が一番よく分かっていることと思います。どうか、存分に堪能し尽くしてください。
またすでにダウンロードコンテンツなども終わらせ、一区切りついてしまった方には、8月22日からインターネットラジオステーション「音泉。」にて配信を予定しているボイスドラマをお勧めします。4週連続で『逆転裁判5』のオリジナルストーリーが展開されるので、本作をクリアした方も、『逆転裁判』の新たな物語を楽しむことができます。
またこの他にも、「公式ビジュアルブック」と「サウンドトラック」の発売も控えており、まだまだ『逆転裁判』の世界は終わりません。心ゆくまで、成歩堂たちの活躍を満喫してください。
『逆転裁判5』は好評発売中。価格は通常版が5,990円(税込)、イーカプコン限定「LIMITED EDITION」が9,990円(税込)、「FIGURE EDITION」が8,990円(税込)、「EXTENDED EDITION」が7,590円(税込)です。
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