第50回のロコレポは、リッターズが10月9日から配信しているiOSアプリ『ピヨピヨクエスト』のプレイレポートをお届けします。
『ピヨピヨクエスト』は、8bitテイストのグラフィックとサウンドが特徴のコレクションパズルRPG。『勇者30』や『浮遊大陸バトリクス』『百人勇者』などのディレクターとして知られる、ゲームクリエイターの吉田浩太郎さんが開発を手がけています。
■同じマークをタッチして消す、シンプルなパズルRPG
『ピヨピヨクエスト』の戦闘システムは、「画面の上から落ちてくる同じ種類のマーク(パネル)をタッチして消し、敵モンスターを攻撃する」という、シンプルなもの。
マークには「ぶきマーク」や「まほうマーク」、「ゴールドマーク」「やくそうマーク」といった種類が存在していて、タッチして消すことで攻撃や回復など、それぞれの効果を発揮します。モンスターを強化してしまう「モンスターマーク」も登場しますが、「ぶきマーク」と隣接させてタッチすれば消すことができます。
■RPGらしいレベル上げと、ヒヨコのコレクション要素が熱い
『ピヨピヨクエスト』のゲームシステムにおけるRPG的な成長要素は、「主人公のレベルアップ」と「ヒヨコのコレクション」の2種類。主人公はモンスターとバトルするごとにEXPが加算され、レベルアップに応じてステータスの強化が可能になります。本作に登場する敵モンスターはかなり手ごわく、主人公が倒されてしまうこともしばしばですが、地道にプレイしてレベルアップすることで少しずつ対応できるようになります。
また、ストーリーの目的になっている「ヒヨコ」のコレクションは実際の冒険に「ヒヨコ」をオプションとして連れて行けることもあり、コレクションだけでなくお助けアイテム的な意味でもプレイヤーの収集欲を刺激します。
■吉田浩太郎さんらしい、ビビッドなピクセルキャラクターの魅力が全開
ゲームに登場するのは、主人公ひよっこ勇者の「勇者クレスト」、パワフルに装備を鍛えてくれる鍛冶屋の「トサカのアニキ」、そしてカフェの看板娘である「メンドリーナ」や仲間の「ヒヨコ」など、それぞれ個性がありつつもキュートなキャラクターたち。
CVは第46回でご紹介した『GUN SPIRITS』に出演している丸山ナオミさんや藍川千尋さんなど、ニコニコの「リッターズチャンネル」でもおなじみの声優陣が担当。『勇者30』をはじめとして、吉田さんが手がけたゲーム作品の特徴である「ビビッドなピクセルキャラクター」の魅力を最大限に引き出しています。ちなみに個人的なお気に入りは、鍛冶屋の「トサカのアニキ」です。
■プレイの取捨選択が求められる、レトロ&ハードなゲームデザイン
『ピヨピヨクエスト』。バトルパートのゲームデザインはパズルRPGというジャンルの中でも元祖といえる『Puzzle Quest(パズルクエスト)』に近く、敵のターンになるとこちらは思い切り攻撃を受けてしまうなど、それなりにシビアなゲームシステムです。そのためバトルにはとても緊張感があり、見た目こそカジュアルゲームながら全体的にとても歯応えのある仕上がり。
「モンスターマーク」をいかに効率良く消すか工夫したり、時には次ターンの攻撃で沈むことを覚悟して「ヒヨコマーク」を取りに行ったりと、取捨選択が求められるプレイングはどことなくファミコン時代のハード難易度なRPGの作品群を思わせる内容で、そのキュートなビジュアルに加えて本作の得がたい魅力となっています。
iOS『ピヨピヨクエスト』は、App Storeにて好評配信中で価格は無料のアイテム課金制です。
(c) リッターズ / ritterz inc. 2013
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【ロコレポ】 by ロココ試作型
INSIDEのゲームライターが3DSとiOSを中心に色々なソフトをプレイして、その魅力を伝える連載。RPGの魅力に目覚めたのは、ファミコン版『ウィザードリィ』。好みのゲームな場合にテンション上がり過ぎるのは許して…。
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