「共同開発は岩田社長がきっかけ」「Wii Uを活かして本当に怖い作品に」『零』発表会の宮本茂氏、襟川恵子氏のコメント

コーエーテクモゲームスは17日、『零』のメディアミックス発表会を開催し、同社会長の襟川恵子氏や、来賓として任天堂の宮本茂専務代表取締役が登壇しました。ここでは両氏のコメント骨子をお伝えします。

任天堂 Wii U
「共同開発は岩田社長がきっかけ」「Wii Uを活かして本当に怖い作品に」『零』発表会の宮本茂氏、襟川恵子氏のコメント
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コーエーテクモゲームスは17日、『零』のメディアミックス発表会を開催し、同社会長の襟川恵子氏や、来賓として任天堂の宮本茂専務代表取締役が登壇しました。ここでは両氏のコメント骨子をお伝えします。

■襟川恵子 コーエーテクモホールディングス代表取締役会長

本日はお暑い中、お集まりいただき本当にありがとうございます。

今回、日本で初めて『零』シリーズをハリウッドまで巻き込んだ大規模なメディアミックスを行う事が出来ましたが、これは任天堂の岩田社長が『零』を大変気に入っていただき、任天堂との共同開発にこぎつけることが出来た事が大きいと思っています。岩田社長もこの場に立つのを楽しみにしていましたが、病後のご療養中ということで大事を取ってということになりました。しかしWii Uの生みの親であり、名プロデューサーの宮本さんにお越しいただいております。

『零』は『Fatal Frame』として海外でも人気がありまして、ハリウッドの映画製作者の間でも人気で数社からオファーがありました。私はデジタルメディア教会という業界団体の理事長もやっておりまして、そこでクールジャパン推進をご一緒させていただいている角川の角川歴彦会長にハリウッドより先に映画の制作をお願いしたところ、快く引き受けていただけました。小説は大塚英志先生にお願いしました。コミックは「GTO」や「金田一少年の事件簿」「神の雫」の樹林伸先生が気に入っていただき書いていただけることになりました。さらに高校生で素晴らしい歌声を持つAnJuさんにお会いでき、テーマソングをお願いしました。

私は痛いことや怖いことが大嫌いでございまして、特にトイレに幽霊が出るという怖い夢が印象に残っていて、高校生までトイレに一人でいけないくらいで、「キャ」と言ったらドアを開けてね、と友達と一緒に行くくらいでした。

そんな私ですが、ハリウッドでもサミュエル・ハディダという映画プロデューサーで実業家の大変優秀なクリエイターと組むことができ、彼も前のめりで制作に携わってくれています。このように本当に恵まれたクリエイターの方々が、個性豊かなクリエイティブでコラボレーションしてくださることになりましたので『零』の最新作を楽しみにしてもらえればと思います。

■宮本茂 任天堂代表取締役専務

岩田は元気にしております。でも、東京まで来るのはどうかと、ということで代わりに参りました。Wii Uの『零』の紹介をしたいと思うのですが、襟川会長にも「キャ」と言うような時代があったのかと驚かされています(会場笑)。そんな私も怖いのは得意ではなくて、作ったものでは『ルイージマンション2』が一番怖いくらいです。『零』はWii Uの特徴を活かして本当に怖い作品になっています。このシリーズは何年も前からコーエーテクモさんとご一緒させていただいていますが、その中でも最も怖いです。

Wii Uはリビングで使ういい機械が出来たと、僕たちは信じて色々な活動を行っています。GamePadをリビングで使う感覚がうまく理解されると、他に代わりのないゲーム機になるんですけど、これを皆様に理解してただけるように取り組んでいます。先日のE3でもGamePadの使い方を広げるようなゲームを紹介したり、アップデートを行ったりして使い勝手を改善していっています。

このようなメディアミックスは任天堂は余り出来ないんですけど、映画、小説、そしてハリウッドまで、なかなか出来ない経験ですので楽しませてもらっています。こうした展開で少しでもゲームを知っていただくきっかけが増えて、Wii Uのジャンルもちょっとずつ広がっていけばいいなと思います。本日はどうもありがとうございました。

《土本学》

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