池澤春菜「SFのSは、ステキのS」5月24日刊行 ― ある時は声優、またある時は歌手、その実体は“SF好き”
アニメ声優を務め、また歌手活動も続ける池澤春菜は、そのマルチな才能でお馴染みだ。近年は、文筆活動が人気を集めている。このほど『SFのSは、ステキのS』を上梓する。
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その代表作ともいうべきが、「SFマガジン」(早川書房)にて連載中の『SFのSは、ステキのS』である。SF好きで知られる池澤が軽快なタッチでとっておきの作品と、SFへの愛を語るエッセイ、併せてマンガ家cocoによる4コママンガで構成され、多くのファンに親しまれている。
『SFのSは、ステキのS』が一冊の本にまとめられ、上梓されることになった。2016年5月24日に早川書房より刊行される。
2010年のスタートからの50回分の連載が収録され、SF者としての池澤の意外な、そしてディープな日常が窺える。軽やかな語り口は、SFファンはもちろん、SFをあまり知らなくても楽しめる。さらに38ページに及ぶ用語解説もつけられて、初心者にはSF作品の入口にもなりそうだ。
池澤春菜は、ギリシア生まれ。『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』星馬豪や『とっとこハム太郎』ロコちゃん、『ケロロ軍曹』西澤桃華、『マリア様がみてる』島津由乃など数多くの人気キャラクターを担当する人気声優。
一方で手にする本は年300冊以上にもなる読書家で、とりわけSFへの愛は強い。「SFマガジン」のほか「本の雑誌」や「ロボコンマガジン」に連載を持ち、日本SF作家クラブの会員でもある。
またcocoは、本好き女子の生態を描いた『今日の早川さん』でデビュー。クトゥルー神話の邪神たちを女の子にした『異形たちによると世界は…』も好評だ。こちらも本とSFへの愛は相当深い。『SFのSは、ステキのS』は、全ての本好き、SF好きに贈る一冊だ。
「こんな風に育てたつもりはないが、SF界の彼方にワープして去った娘の後ろ姿を電波望遠鏡で見る今日このごろ。」──池澤夏樹
『SFのSは、ステキのS』
池澤春菜/イラスト・マンガ:coco
1,500円(税抜)
2016年5月24日 判型 : A5並製
装幀デザイン: 川名潤 写真: ジュリワタイ
池澤春菜「SFのSは、ステキのS」5月24日刊行 ある時は声優、またある時は歌手、その実体は“SF好き”
《animeanime》
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