

2016年末にリリースされた『タンクトゥルーパーズ』。本作では様々な能力を持った「トゥルーパーズ」を乗せた戦車を操り、ミッションをクリアしていきます。
『マリオカート』のように、本作も単なるタンクゲームではなく、[戦車+トゥルーパーズ能力+アイテム]で様々なカスタマイズを楽しむことができます。


戦車は36種類。「九七式中戦車チハ」や「ティーガー」などの実在のものや自走砲も用意されており、本格的です。
それぞれ射程、攻撃力、旋回、リロード性能が違うので、ミッションに合った車両を選びましょう。

そしてこの戦車に乗せるのが「トゥルーパーズ」。砲弾を巨大爆弾にしてしまうヤツ、ペイントボールで目つぶしを食らわせるヤツいった個性的な人材が集まっています。
搭乗できる人数はタンクによって違うので、組み合わせが勝負の鍵となります。


あとはフィールドに点在する補助アイテムを有能的に使用すべし!「車両回復」「カモフラージュ」「パワーアップ」をうまく使えば、ギリギリのところでミッション失敗を回避できるかも。
ひとりプレイでは「おまかせモード」と「マイ戦車モード」があります。まずはミッションごとに使う戦車とトゥルーパーズが決められている「おまかせモード」でプレイし、慣れてお金ができたら戦車とトゥルーパーズを購入し「マイ戦車モード」で遊ぶのがよいでしょう。

おまかせだからと言っても簡単になるわけではなく、ミッションが進み難易度が上がっていくと、その縛りが足かせとなるかも。
もし行き詰まったらお金を貯めていい戦車を購入し、マイ戦車モードに切り替えてプレイしてみるとよいかもしれません。

ひとりプレイでもかなりやり込める本作ですが、やはりローカルプレイで複数の人数で楽しむのがよいでしょう。
ひとりプレイをしながらふと思い出したのはSFC『マリオカート』の風船バトル。あの臨場感だ。これはさぞかし友達と遊んだら楽しいだろう…
しかし筆者はぼっちだった。
トゥルーパーズをお金で買えても、リアルな友達は買えないんだなぁ。
もし家族や友人が近くにいる人はぜひみんなでプレイして、その楽しさを体感してください。
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800円と低価格ですが、ひとりモードでもじっくり楽しむことができ、みんなでやったらもっと楽しめるに違いない良作です。
個人的にあったら嬉しかったなと思ったのは戦車の説明文。元ネタの有無や、特徴などが分かればもっと愛着がわいたかもしれません。それから、コマンダー・ナオミと触れ合う機会がもっと欲しいです(私情ダダ漏れ)。

トゥルーパーズたちの造形のコミカルさに反して、物理演算はしっかり作り込まれているので、小回りのきかなさ、エイムの難しさ、ままならぬ感じがリアルで、デフォルメされた中にも臨場感があります。
ホンネ君「戦車の性能やトゥルーパーズの能力が良くても本人の腕が悪いと活かしきれないな」 はい、その通り…。
『タンクトゥルーパーズ』 はニンテンドーeショップで800円(税込)で配信中です。
■著者紹介

みかめ ゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。ゲームはジャンル問わず下手の横好きでなんにでも手を出す。歴史マンガ、コラム、イラストなど雑多に活動中。代表作『ふぅ~ん、真田丸』(実業之日本社)
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