【注意】本稿には作品に関するネタバレが含まれている可能性があります。
閲覧にはご注意ください。
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19世紀末の日本と倫敦を舞台に、弁護士成歩堂龍一の先祖「成歩堂龍ノ介」が活躍する新たな大法廷バトル『大逆転裁判』の続編である3DS『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』。2017年8月3日の発売に先駆けプレス体験会が開催されました。その模様を2回に分けてお送りいたします。
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1回目となる本記事では、6月3日に東京・6月10日に大阪で開催されるプレミアム体験会で試遊できる内容についてレポートします。この体験会では、ゲーム本編の第2話を探偵パート30分、法廷パート30分プレイできました。また、本作のプロデューサーである江城元秀氏へのミニインタビューも掲載しています。
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まず、探偵パートについてご紹介します。第2話「我輩と霧の夜の回想」では、前作にも登場した元気な夏目漱石が登場し、ブライヤーロードで女性が刺された事件の続きが描かれます。奇妙な動きでマイペースに事件の調査を進めるシャーロック・ホームズ、相変わらず挙動がとても不審な夏目漱石など、くすりと笑える会話劇は健在でした。
大きな変化としては、ツッコミが得意な弁護士成歩堂と名探偵ホームズが共同で推理を組み立てる「共同推理」シーンでの演出がパワーアップしたことです。これは、鋭すぎる観察眼と自由すぎる推理力によって、真相の向こう側まで行ってしまうホームズの超推理を、そっと入れ替えて真実へと戻していくというシステムです。
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前作でもカメラワークがセリフによって切り替わり、サスペンスドラマのような緊張感が味わえる共同推理。本作では、さらにドラマチックにカメラワークが変化し、最高にかっこいい角度からセリフを語ります。緊張感のあるBGMと相まって、推理が佳境になり2人が交互に意見を言い合うシーンではテンションが上がり、より見所たっぷりの演出へと進化を遂げています。プレイヤーは現場の視点を回して新しい手がかりを発見して推理の方向を正していくのですが、思わぬところにヒントがあるので新展開への驚きも感じられました。
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続いて、法廷パートについて紹介します。倫敦の法廷には火がくべられており、厳かなBGMと合わせて厳粛な空気感が漂っていました。審理は、冒頭から絶体絶命の大ピンチからスタート。死神と呼ばれる検事バンジークスや、前作から一部引き続き登場したクセのある6名の陪審員たちを相手に、ウソやムジュンを暴いていきます。
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本作ではゲーム全体のテンポ感が上がっており、Bボタン押しっぱなしでモーションが早送りされるなどよりスムーズに進行できました。マントを脱ぎ捨て、証人を呼ぶバンジークス検事の動きや、ナルホドくんのガッカリするリアクションなど、ひとつひとつの挙動がおもしろい点にも注目です。
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最後に、江城プロデューサーへのインタビューをお届けします。インタビューの冒頭で江城氏から、現在1作目を振り返る映像を制作中であると伝えられました。この映像は全4話で構成され、書き下ろしシナリオによる豪華なフルボイスで進行するため、前作をプレイ済ユーザーでも新鮮な気持ちで楽しめる内容となっています。SDで描かれた可愛らしいキャラクターも登場する映像は、発売までに順次公開されるとのことです。
──アニメシーンがなくなり、滑らかな3Dキャラクターによるムービーに変わっていましたが、本作では全編そうした演出をされていますか?
江城氏:はい。本作ではセル画のアニメーションはなく、すべてゲーム中のモデルを使っています。先日公開したタップダンスのモーションをはじめ、モーションキャプチャーを導入して動きを付けています。
──Bボタンを押しっぱなしによってモーションが早く動くように変わりましたが、どのような意図で変更されましたか?
江城氏:前作にも早送り機能がありましたが、モーション自体が途中でカットされていました。テキストの早送りに合わせてモーションがパカパカ切り替わってしまうのは見た目が美しくないということで、モーションのつながりを意識して動きそのものを早くするように変更しました。そのため、キレイになめらかに早くなるように改良されています。
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──共同推理がよりドラマチックに動くようになりましたが、こだわった点はどこですか?
江城氏:共同推理は、前作ではじめて搭載されたシステムだったので手探りでしたが、本作ではテンポ感をよくしつつ、カメラワークをこだわったものにすることで、見ていててリズムよく見られて遊びやすいものになっていると思います。長くなると冗長になってしまうので、メリハリを意識しました。
──前作はプレイしていたほうがいいですか?
江城氏:基本的には前作をプレイしていただいた方が楽しめますが、2からプレイされてもゲームとしてはしっかり遊べる作りになっています。ただ、前作から引き続いてプレイされるとより深く作品を理解できるので、未プレイの方は1・2パックをプレイしていただければ(笑)。
──アイリスが新衣装で登場していましたが、他のキャラクターの変更はありましたか?
江城氏:一番大きく変わっているのはアイリスだけです。
──BGMがさらによくなっていましたが、新曲はたくさん収録されていますか?
江城氏:新曲はもちろん入れています。前回から好評の部分は引き継いでいるところもあるので、よりブラッシュアップしている曲もあります。
──新しい陪審員はどのぐらいいますか?
江城氏:第3話以降は新しいキャラクターも多く、見たことがないキャラクターも登場しています。前作をやっていると、より楽しめる作りだと思いますね。
──DLCの予定はありますか?
江城氏:今回はゲーム内でしっかり完結しています。そのため、『逆転裁判6』で好評だった、数量限定特典の「遊べる! 大逆転物語 2本セット」以外には予定していません。
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──ありがとうございました。