【特集】『エグリア』の精霊を喚び出すために北海道で朝採れアスパラを収穫してきた

山崎「あ~、精霊かわいいなぁ~」

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【特集】『エグリア』の精霊を喚び出すために北海道で朝採れアスパラを収穫してきた
【特集】『エグリア』の精霊を喚び出すために北海道で朝採れアスパラを収穫してきた 全 50 枚 拡大写真

山崎「あ~、精霊かわいいなぁ~」

いつものお昼休み。ブラウニーズが手掛けたiOS/Android向けRPG『エグリア~赤いぼうしの伝説~』ですっかり精霊集めにハマってしまった僕は今日も料理をせっせと作っては精霊を喚び出しスピリトークを堪能していました。が、しかし…


かわいくて個性的な精霊たち。『エグリア』の世界には全部で70体の精霊がいます。

山崎そろそろ本物の精霊に会いたい

ポロっと本音が漏れてしまいました。「ま~た編集長が変なこと言い出した」と呆れ顔の編集部員末永。でも今回ばかりは僕も本気です。

また何か言ってるよ…

山崎「料理を作れば精霊がやってくるのは『エグリア』では常識。だからきっと本当に美味しい料理を作れば、実際に精霊が現れると思うんだよね。もう出来上がっている料理では駄目だろうから、素材の調達から始めるか。じゃあちょっと行ってくるね!

あとの仕事はよろしく!






と、いうわけで北海道にやってきましたっ! 北海道って精霊がいそうだし、食材もいっぱいありそうですからね!

左から星くずムニエル、黄金キッシュ、新緑スムージー

『エグリア』の美味しそうな料理の中から今回は「黄金キッシュ」「新緑スムージー」そして「星くずムニエル」をチョイス。まずは、「星くずムニエル」に使う食材「アスパラガス」の収穫から始めましょう!


朝採れのアスパラガスが手に入るだけでなく、その場で食べさせてくれる「吉田農場」さんにお邪魔しました。20年以上前から収穫体験を実施しているこちらでは、アスパラガスを4つの楽しみ方で味あわせてくれるとのこと。さっそく吉田さんに収穫方法を教えていただきました。


吉田さん「収穫の注意点として、まずひとつ目に、畝は決して跨がず、通路を通ること」
山崎「もし跨いだら、どうなるんですか?」
吉田さん「誤って畝の部分を踏んだら、アスパラに悪影響が出る。ウチでは、畝を跨いだら帰ってくれと言ってます」
山崎気をつけます!
吉田さん「ふたつ目は、25cm未満のものは取らないこと。23cmくらいの長さがないと商品として出荷ができません」
山崎「小さいものは成長するまで待つんですね」
吉田さん「そしてみっつ目は、収穫する時、刃先を土の中に入れない。まだ地上に出てない芽があるかもしれないから、土の中にある芽を切る恐れがあります」

どれも納得のいく話です。ルールを守ることが、美味しい食材を生み出すことにも繋がるのでしょう。精霊のためにも厳守してアスパラガスの収穫に当たりましょう。


山崎「ところで吉田さんの農場は、どれくらいの広さなんですか?」
吉田さん「だいたい10ヘクタールくらいですね」
山崎「見渡すかぎりって感じがします。広いですね」
吉田さん「ウチはそれほどでも。この辺りの平均だと、22~23ヘクタールくらいかな? 広いところだと、100ヘクタールくらいのところもありますよ」
山崎「そんなに!」


北海道の雄大な景色の中にある、吉田さんの農場。風と土に囲まれ、静かでも穏やかな雰囲気に包まれていて、優しくて暖かい『エグリア』の世界みたいです。

吉田さんが飼っているヤギ。なんだかマイタウンにいるようでほっこりできました。

撮影許可をお願いした際に、吉田さんは「土地はウチのものだけど、地球の資産だからな」と仰って、快く了解してくれました。有難く、地球の恵みを頂きましょう!

吉田さん「ちなみにアスパラですが、植えた年に採るのではなく、ウチではまず3年育てます」
山崎「じゃあ、4年目でやっと収穫できるんですか?」
吉田さん「はい。そうやって手間をかけたおかげで、10年経ってもアスパラを採り続けることができるんです」

『エグリア』では、種を植えてから収穫まで10分ほど。違う世界の話だけども、それだけにより重さを感じます。


植えてから10分ほど待てばポテトは収穫可能。ポテトは精霊のレベルアップに使える。

採ったばかりのアスパラガスを早速味わわせてもらいましょう!


吉田さん「まずはエキスを味わいましょう。今採ったアスパラを持って、1分間ほど待ってください」
山崎「あ、根本の切れ目から水分が出てきました。これがエキスですか?」
吉田さん「そうです。さあ、どうぞ」山崎「では……ん、甘い!

思わずこの笑顔

エグみのようなものはなく、ほんのりと甘さを感じます。砂糖のような甘さではないですが、アスパラガスに抱いていたイメージを大きく覆す印象を与えてくれました。僕もレベルが上がった気がします。

吉田さん「アスパラは、陽が出ている時は養分が上の方に伸びて成長し、夜になると下がります。だから、これから成長を始める朝に採ると、甘さが根本に集まっているんです」
山崎「じゃあ、昼に採ったら味も変わるんですか?」
吉田さん「昼に採ったものでは、エキスにこれだけの甘みはありませんね。朝採りならではの味わいです」


吉田さん「次は生でかじってください。今度は、頭の方からどうぞ」
山崎「それでは……おおっ! 歯応えがありますが、固くはないですね。バリバリと食べられます。味も、瑞々しくて食べやすいですね」
吉田さん「店で買ったものだと、生かじりはまずできませんね。フニャフニャですし、味わいも変わります。1~2時間経つだけでも、全然変わりますから」
山崎「これも贅沢な頂き方なんですね。生かじり、ちょっとクセになりそうです」


吉田さん「では、3つめとなる「茹で」にいきましょう。味付けは塩だけです」
山崎「塩だけで充分、ということですか」
吉田さん「はい。塩は、アスパラの甘さを引き立たせるために入れます。それでは、お召し上がりください」
山崎「それでは失礼して……ん! 柔らかいですねぇー!

笑顔が止まらない

吉田さん「茹でると、食感も一変しますよね」
山崎「はい! 甘みも確かに強く感じられますし、茹でることで香りも立ちますね。塩味もいい塩梅で、お酒が欲しくなります!」
吉田さん「ビールのお供にもいいですよ」

吉田農場さんには車で来ているため、今は残念ながら諦めざるを得ない。家に帰ったらお酒と一緒に……いやいや、このアスパラガスは精霊を喚ぶための食材。食べちゃダメだ食べちゃダメだ。



吉田さん「では最後に、焼きで食べましょう。こちらは味付けなしで、解説もなしです。食べたらすぐ分かるので、何も言いません(笑)」
山崎「そうなんですか、では、いただきます……うおっ! これは! 甘い!!

「こりゃたまらん」という言葉以外、何も出て来ない。

吉田さん「持っている手がベタベタしませんか?」
山崎「あ、確かにベタついてます」
吉田さん「それが糖分です。焼かれたことで、凝縮した甘みが溢れ出ているんですよ」
山崎「こうやって出てくるくらい、糖分が詰まったアスパラなんですね、いやそれにしても、美味しい……っ!」

このアスパラガスなら、精霊を喚び出す料理の食材として充分過ぎる! ……そう言えば、精霊とはちょっと違うけど、北海道にはコロポックルがいるという話が。コロポックルも、アスパラガスに惹かれて出てきたりしないのでしょうか?

山崎「北海道にはコロポックルの伝説があるそうですが、吉田さんはコロポックルに会ったことありますか?」
吉田さん「コロポックル? いや、ないですね」
山崎「そうですか」(ちょっと残念……)
吉田さん「でも精霊みたいなものは、目に見えないだけでちゃんといると思いますよ」
山崎「おぉ、吉田さんの美味しいアスパラを使って料理を作れば、精霊たちも来てくれるかもしれませんね!」



山崎「ところで、『エグリア』というゲームがあるんですが、この中でもポテトを収穫できるんですよ」
吉田さん「へぇ! どうやるんですか?」
山崎「上にスッとやってもらうだけです」
吉田さん「こういう感じですか? ……おお、なるほど!」
山崎「収穫した後は、また植えるんです。そして10分経ったら、また収穫できます」
吉田さん「ゲームの中でも、大きくなるまで待つんですか。面白いですね」

『エグリア』をプレイして吉田さんも笑顔に。

心がなごむような場所にできれば」──そんな想いを胸に収穫体験を続けている吉田農場で、美味しいアスパラガスを収穫することができました。

吉田さん、ありがとうございました!

しかし、食材はまだまだ必要。様々な食材を一気にゲットするため、今度は道の駅「サーモンパーク千歳」に移動します。


このサーモンパーク千歳では、スープカレーやピザ、炭火豚丼に千歳卵のタルタルたっぷりチキンバーガーなど、美味しそうな料理が味わえる店舗がいくつも並んでいるだけでなく、各地から集まった食材も購入できます。ここで、「星くずムニエル」や「黄金キッシュ」、「新緑スムージー」に必要な様々な食材を買い揃えましょう。

と、その前に、『エグリア』に登場する、「クリスタアイス」とそっくりなソフトクリームを発見! ここで一旦一休み。




さっそく一口。

眉間にシワが寄るほど濃厚な甘さ!

せっかくなので「クリスタアイス」で精霊を呼び出してみました。

だれが来てくれるかな~?


来てくれたのは水属性の精霊「ナルセス」。なんだか北海道っぽい見た目です!すでに喚んでいたパスタパとのスピリトークも発生し、ナルセスがどんな精霊かもよくわかりました。まさか北海道でアイスクリームを食べたら北海道っぽい精霊が来てくれるとは…やはり北海道の食材には期待ができそうです。


休憩を終え、じゃがいもやほうれん草といった野菜類はもちろん、「新緑スムージー」のアクセントになるレモン、また「星くずムニエル」「黄金キッシュ」のメインになるサーモンなどを買い集めます。




これで食材は一通り揃い、準備は整いました。さあ、東京に戻ろう……と言いたいところですが、それでは片手落ちです。収穫して終わりでは、次の収穫に結びつきません。手に入れるだけじゃなく、次なる実りに向けた活動をするべきです。実はそんな思いもあって、今回サーモンパーク千歳に狙いを付けたのでした。


このサーモンパーク千歳には、日本最大級の淡水水族館「千歳水族館」が併設されていて、支笏湖から流れ出る千歳川に通じる小川に、サケの稚魚を放流することができるのです。(※期間限定)。


『エグリア』の食材にもサケ(サーモン)が登場。様々な料理に使えます

『エグリア』でも、収穫だけでは次の精霊が喚び出せなくなります。食べるために育む。命をいただくという意味を噛みしめつつ、受け取ったサケの稚魚を小川に放流。係員さんの話によれば、戻ってくるのは4年後とのこと。「4年後にまた来よう」と、密かな決意を胸にしながら、こうして北海道を後にしたのでした。

大きくなって戻ってこいよ~。

さあ、次は東京に戻って料理開始です。そして精霊を喚び出すぞ!




【取材協力】
■吉田農場
・住所:恵庭市穂栄25番地
・TEL:(0123)36-5456
・石狩振興局 吉田農場:http://www.ishikari.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/ishikari-shun/program/t25.html

■サーモンパーク千歳
・住所:千歳市花園町2丁目4番2号
・TEL:(0123)29-3972
・公式サイト:http://salmonpark.com/

■千歳水族館
・住所:千歳市花園2丁目312
・TEL:(0123)42-3001
・公式サイト:http://chitose-aq.jp/

《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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