【プレイレポ】この時代に『スターフォックス2』を遊ぶからこそ見えてくる、スーファミの恐るべき底力

『スターフォックス2』を遊んだ感想などをお届けしたいと思います。

任天堂 その他
【プレイレポ】この時代に『スターフォックス2』を遊ぶからこそ見えてくる、スーファミの恐るべき底力
【プレイレポ】この時代に『スターフォックス2』を遊ぶからこそ見えてくる、スーファミの恐るべき底力 全 9 枚 拡大写真
Youtube URL:https://youtu.be/cQs5OhO22zs

作品として完成しながらも世に出ることが無かった幻のタイトル、『スターフォックス2』。10月5日に発売された「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」には、そんな本作がバッチリ収録されています。

『スターフォックス2』の開発経緯や未発売になった理由などは、以下の記事に譲るとして、ここでは実際に本作を遊んだ感想などをお届けしたいと思います。

【関連記事】
「ミニ スーファミ」発売記念インタビューを公開─宮本茂らが開発秘話や『スターフォックス2』未発売の理由を明かす
https://www.inside-games.jp/article/2017/08/31/109456.html

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

◆ライアット系の平和を取り戻すため、再び立ち上がった申請「スターフォックス」!



まずは『スターフォックス2』のストーリーを軽く、ご紹介しましょう。“フォックス”、“ファルコ”、“ペッピー”、”スリッピー”の4名からなる「スターフォックス」の活躍によって、悪の皇帝アンドルフ軍は退けられ、ライラット系は平和を取り戻したかに見えました。しかしアンドルフは生きており、再侵略の準備を周到に重ねながら、復讐の炎をメラメラと燃やし続けていたのです。

復習に燃えるアンドルフ

そしてある日、ついにアンドルフ軍はライアット系に攻め入ります。次々と惑星が占領される中、防衛隊長の“ジェネラル・ペパー”は「スターフォックス」の招集を決意。再び、4人の英雄とアンドルフ軍が激しくぶつかり合うことに!

なお本作の「スターフォックス」には、上述した4人に加えて、“ミュウ”と”フェイ”という新しい女性メンバーが加わっており、前作よりも華やかになっています。プレイヤーは新規メンバーを含めた6名から好きな2名を選択可能。メンバーによって乗る機体の性能が異なるため、誰を選ぶかといった部分から、プレイヤーの戦いは始まっています。

新メンバー2名が加わり、パワーアップした「スターフォックス」。

ここで操作方法も変更できます。

◆360°自由に飛び回って、敵機を撃墜せよ!


キャラクターを選択したら、いよいよゲームスタート。マップ画面が表示されるので、敵に占領されている惑星や、宙域を飛んでいる敵小隊を目指して、自機を移動させていきましょう。

この時に気を付けたいのが、自機が移動するほど、その分だけゲーム内でも時間が進行するという要素。敵部隊は常に自軍の拠点である“コーネリア”を狙っており、敵が拠点を攻撃してコーネリアへのダメージが100%に達すると、ゲームオーバーとなってしまうのです。拠点陥落を防ぐためにも、まずは遭遇までにそれほど時間を必要としない近場の敵から倒していくのが良さそうです。

リアルタイム要素のあるマップ画面

敵軍と接触すると、『スターフォックス2』のメイン要素であるシューティング画面へと移行します。本作は空中戦が主体となっているため、前後左右360°全てが戦いの舞台。今でこそ、ゲーム内で3D空間を自由に操作できるのは珍しいことではありませんが、スーパーファミコン全盛期の当時は、まだまだ2Dのドットグラフィックが主流だった時代です。そんな中で、本作のようなゲームが開発されていたというのは、驚愕の一言。

「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」にはスーパーファミコンのローンチタイトルである『スーパーマリオワールド』も収録されていますが、温かみのある2Dグラフィックで表現されたマリオと、本作のようなポリゴン全開のシューティングゲームが、(“スーパーFXチップ”等の技術革新はあれど)同じスーパーファミコン用のソフトであるという事実に、深い感動を覚えてしまうのは筆者だけでしょうか。

一時加速するブーストや左右のクイックターンを活用して宇宙を華麗に飛び回り、ブラスターやスペシャルウェポンを敵に打ち込んで撃墜させる。幼い頃に夢中になって見ていたSF映画を思わせる操作感が病みつきになります。時折、仲間からプレイヤーを鼓舞する応援メッセージが流れてくるのも、テンションが上がるポイントと言えるでしょう。

仲間とのやり取りが、プレイヤーの心を熱くします。

時には強力なライバルが出現することも!

またプレイヤーが操作する戦闘機「アーウィン」は、歩行形態に変形することも可能。これまで爽快に宇宙を飛び回っていた戦闘機パートとは一転し、歩行形態ではガシャンガシャンとアーウィンが動く、重厚感のある戦闘が楽しめるようになります。

歩行形態では、ゲーム性が大きく変化します。

とにもかくにも、「2017年にスーパーファミコンの新作が遊べる」ということだけで、大きな価値がある『スターフォックス2』。もちろんグラフィックなどは最新ゲームとは比較になりませんが、何かと制約の多かった時代の中で、このような3Dシューティングを完成させていたという事実に、ただただ感服させられます。

ミニスーファミには多数の名作が収録されており、ついつい思い出深いそれらのタイトルに注目が集まりますが、『スターフォックス2』も負けないくらい、大きな魅力を持っています。ミニスーファミを購入した方はぜひ、本作も遊んでみてください。

(C)2017 Nintendo

《ねんね太郎》

また、お会いしましたね ねんね太郎

ゲームセンターとテレホーダイが生み出す濁流に、満面の笑みで身投げした雑食系ゲーマー。油断すると余裕で半日は寝てしまうため、スヌーズ機能が欠かせない。ゲーム以外の趣味は、モノを捨てること。

+ 続きを読む

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース