インサイド編集部もスーファミドンピシャ世代。収録ラインナップだけで小一時間語れるほど沢山の思い出があります。
ならば座談会をしようじゃないか! ということで、各自任天堂ハードを持ち寄り、周辺機器やゲームの思い出を語り尽くしました。
というわけでインサイド編集部山崎、宮崎、末永、そしてライターのみかめの4人がそれぞれ思い入れのある任天堂ハードを持ち込んで座談会は始まりました。
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持ち寄られたハード&周辺機器を整理すると、ファミコン、ディスクシステム、スーパーファミコン、スーパーゲームボーイ、NINTENDO64、64GBパック、ゲームボーイポケット、ポケットカメラ、ゲームボーイカラー、ゲームキューブ、ゲームボーイプレーヤー、Wii、Wii U、Nintendo Switchです。実際に遊んだものを中心にしているため、実際に遊んだもの以外は持ち寄らず、据え置きハードを中心に持ち寄りました。
座談会メンバー:
山崎…スーパーファミコン世代。編集部に眠るハードを放出。
宮崎…スーパーファミコン世代。RPGばかりやっていた。今回はスーパーファミコンソフトを持ち込んでの参加。
末永…64世代。だけどファミコンもスーパーファミコンもプレイ済み。ゲームボーイ関連機器を持ち込んでの参加。
みかめ…スーパーファミコン世代。据え置きハード3体担いで参加。
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まずはみかめが持ち込んだファミリーコンピュータ本体とディスクシステムをチェック。「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」に見慣れた後だと大きく感じます。
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末永:背面の1CHと2CHのスイッチが気になりますね。
宮崎:ああ、RFの出力先をこれで入れ替えてましたね。
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みかめ:TVのアンテナ信号を使ってファミコンの画像をテレビに映してたんですよね。当時のテレビは赤・白・黄のコンポジット端子ですらなかったんです。チャンネル2が砂嵐だったので常に2CHに設定していた記憶があります。映りが悪い時は1CHに変えたりしてたけど、子供だったからよくわからないままガチャガチャいじっていたという(笑)。
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汚れ具合で置かれた環境がわかるかも!?
宮崎:画面が映らなくなった時の対処法っていろいろありましたよね。
みかめ:カセットと本体の接触部分をフーフーしたり、叩いたり…
宮崎:あれほんとは良くないんですよね(笑) あと接触がいいポジションがあって、その角度を探るのに必死だった。
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山崎:スーパーファミコンの話だけどカセットと本体を輪ゴムでひっかけて映りのよいポジションに固定したりしてました(笑) ディスクシステムも懐かしいですね。
みかめ:ディスクは従姉妹から譲り受けたものなんです。彼女は『中山美穂のトキメキハイスクール』をやっていました。
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宮崎:時代を感じる(笑)
山崎:該当の電話番号にかけると中山美穂からアドバイスがもらえるらしいです。
末永:スタッフが豪華ですよ。プロデューサーが横井軍平氏(※1)ですし。しかも坂本賀勇氏(※2)がディレクターで、旧スクウェアの坂口博信氏がデザイン、植松伸夫氏が音楽、美術を時田貴司氏が担当している…!
※1… 任天堂のハード部門で活躍したクリエイター。『ゲーム&ウオッチ』、『ゲームボーイ』、『バーチャルボーイ』等の生みの親。
※2…『メトロイド』シリーズのキャラクターデザイン、『リズム天国』『メイドインワリオ』シリーズのプロデューサー
※坂本氏と坂口氏は任天堂HP「社長が訊く」で対談をしており、『中山美穂のトキメキハイスクール』の開発裏話が読めます。
宮崎:いわゆる恋愛アドベンチャーだけど、みかめさんの従姉妹のように小学生女子もやっていたんだ…。
みかめ:アイドルのゲームも昔からありますよね。芸能人へのあこがれで本作をプレイしたのだと思います。
宮崎:ディスクシステムって難しいゲームが多いですね。『メトロイド』に『スーパーマリオブラザーズ2』、『悪魔城ドラキュラ』や『パルテナの鏡』も!
みかめ:そこからファミコンに移植したパターンが多いですね。『ゼルダの伝説』もそうですし。ちなみにベルトが劣化するらしく、2002年に修理に出したのですが、部品代200円、技術料1500円で返ってきました。発売されてから20年近く経っていたのに部品のストックがあったとは。この時任天堂の神対応に初めて触れました。
宮崎:ところでこのファミコン+ディスクシステムの高さと、ゲームキューブ+ゲームボーイプレーヤーの高さってほぼ同じじゃないですか!?
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ゲームキューブにはゲームボーイプレーヤーを付けています。
山崎:ほんとうだ!
末永:もしかして、スーパーファミコン+サテラビュー(※3)、64+64DD(※4)も同じ高さになっていたりして…
※3…スーパーファミコン周辺機器。衛星通信を使ったデータ放送受信端末。ソフトの配信も行われていた。
※4…NINTENDO64に取り付ける磁気ディスクドライブ。
…というわけで後日、本体をお持ちの方にご協力いただき、比較してみました。
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ファミコン+ディスクシステムとスーパーファミコン+サテラビューの高さ比較。ファミコンのコントローラー部分を省けばファミコン側が少し高い程度でほぼ同じくらい。下の部分の高さも同じくらいです。
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ファミコン+ディスクシステムと64+64DDの高さ比較。64の中央の盛り上がった部分がファミコンのコントローラーよりもやや高いですが、一番低い部分がファイコンの高さとぴったり。ディスクと64DDも同じ高さです。
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ファミコン+ディスクシステムとゲームキューブ+ゲームボーイプレーヤーの高さ比較。前述の通りファミコンのコントローラーの高さとゲームキューブの高さがぴったり。
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スーパーファミコン+サテラビューと64+64DDの高さ比較。中央の盛り上がりのため、64の方が高くなりますが、ぱっと見の印象は同じくらい。64はファミコン、スーパーファミコンの縦長に対して横長になったのが印象的です。
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スーパーファミコン+サテラビューとゲームキューブ+ゲームボーイプレーヤーの高さ比較。ゲームキューブの圧倒的勝利。ただしサテラビュー専用ソフトを差すと逆転します。
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最後は64+64DDとゲームキューブ+ゲームボーイプレーヤーの高さ比較。64の盛り上がり部分がゲームキューブの高さとぴったり。
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ぱっと見の印象ではファミコン+ディスクシステムが最も高そうなイメージがありましたが、ゲームキューブに軍配があがりました。最も低いのはスーパーファミコン+サテラビュー。サテラビューにめり込むようにドッキングさせるのでその分低くなるようです。ファミコン+ディスクシステム、64+64DDは最も高いところを基準にするとゲームキューブに迫りますが、最も低いところはスーパーファミコン+サテラビューと同じくらい。意図してなのかはわかりませんが、共通点を見つけるとちょっと嬉しくなりますね。
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