『閃乱カグラ Burst Re Newal』は色気だけのゲームじゃない! “セクシー”以外に注目したプレイレポをお届け

パッケージや広告に「美少女」を前面に押し出す家庭用向けゲームは、今ももちろんですが、一昔前も数多くリリースされていました。ハードのみならずジャンルも問わず、実に多彩な展開を見せていたことは、古参ゲーマーならばご存じでしょう。

ソニー PS4
『閃乱カグラ Burst Re Newal』は色気だけのゲームじゃない! “セクシー”以外に注目したプレイレポをお届け
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◆忍を目指す少女たちの「青春群像」



シリーズ未プレイの方からすると意外な点かと思いますが、『閃乱カグラ Burst Re Newal』は物語面での読み応えもあります。「忍務」と呼ばれるミッションの前後には会話劇が用意されており、状況が分かりやすく語られるほか、各キャラの掛け合いなども楽しめます。

さらに一部の「忍務」では、テキスト主体のノベルも展開。会話劇では台詞の応酬ですが、ノベルでは地の文も表示され、キャラの内面などがより深く描写されます。また、ノベルで語られるストーリーも千差万別で、主要キャラの一人・飛鳥が他校の男子生徒から突如告白されたり、なぜ「忍」を目指すのかその背景が明かされるといったものも。


「一人前の忍を目指す美少女たち」「衣装破壊アクション」「巨乳揃い(一部例外あり)」と、一見して分かる特徴だけから連想する物語とは大きく異なり、忍の道を邁進するという特殊な立場ながらも、少女の等身大な日々を綴っているのです。


ノベルの視点も、飛鳥だけでなく多くのキャラクターたちが掘り下げられるので、しっかりとした読み応えがあります。その一方で、ひとつひとつは長すぎずに終わるので、テンポが大きく損なわれることもありません。読み物が苦手な方はスキップ機能もあるのでご安心を。


アクションあり、セクシーありな『閃乱カグラ Burst Re Newal』は、同時に少女たちの青春と成長を描く群像劇も展開。日頃セクハラばかりする葛城も、振り返ると重い過去があったりと、意外な一面を伺うことも。一見して伝わる色気だけに注目が向きがちですが、様々な形で「少女たち」を描いている作品と捉えることもできます。

どんな名作であっても相性はあるので、どうしても合わない作品を無理に遊ぶ必要はありませんが、『閃乱カグラ Burst Re Newal』は「美少女“だけ”のゲームではない」と、冒頭の言葉をもう一度繰り返して、締めの言葉と致します。興味が湧いた方は、ぜひとも『閃乱カグラ』の道を舞い忍んでみてください。




(C)2018 Marvelous Inc./HONEY PARADE GAMES Inc.
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《臥待 弦》

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