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いえいえ、口に出して答えてくださらなくても結構。おそらく答えは「YES」なのでしょう?
ゲーム実況動画を中心に、デイリーで投稿される動画のほとんどが10万再生近くを突破する彼女は、まさにバーチャル界のアイドル。きっとゲーマーのファンも多いはず。
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では、この「インサイドちゃん」はどうでしょうか?
いえいえ、こちらも口に出して答えてくださらなくても結構。どうせ答えは…………あれ?どうなんでしょう。おそらく「見たことはある」か「よく知らない」が大多数を占める……って感じなのでしょうか?
とにかく“今をときめく度”でいえば月とスッポン。いや似ても似つかないイルカとフグのような二人ですが、3月初めに「インサイドちゃん」バーチャルYouTuber化計画をスタートさせた編集部としては、インサイドちゃんをなんとかシロさんのようにブレイクさせたい……!
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というわけで「本人に色んなアドバイスをもらうのが一番手っ取り早い!」と思い立ったが吉日。
シロさんを管理・運営する株式会社アップランドに猛アタックを敢行したところ、なんと同社が運営する「VR LIVE」を使ってのインタビューの場をセッティングしてくださいました!
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待望のシロさんへのインタビューができるとあってウキウキ気分の編集部員。指定された日時にOculus Riftを装着し、オンラインルームが開場されるまで期待に胸躍らせながら待機します。
――そして待つこと5分。
開場の連絡を受け、いよいよ「VR LIVE」の扉を開く時が。そこに立っていたのはもちろん……、
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◆波乱のVRインタビューがいま幕を開ける……!!
――本日は電脳少女YouTuberシロさんのインタビューができると聞いていたのですが……。
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はいはいはいはい。えっと、ええっとですね。シロちゃんよりもですね。ぜひぜひ、僕のインタビューをしていただきたいということでですね。はいはいはい何でも聞いてくださいね。何でも承りますんでね。はいはいはい。
――……あなたは一体何者なんですか?
はい、じゃあ自己紹介させていただきます。ええっとね、どうも!世界初?男性バーチャルYouTuberの「ばあちゃる」です。はいどうもです。こんにちは。はいはいはいはい。
――……。
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ばあちゃる:はいはいはい。僕はですね、きっと「キズナアイ」ちゃんの次となる世界二番目のバーチャルYouTuberでございまして、男性では多分初だと思います。とても貴重な存在の僕をインサイドさんでしっかり取り上げてくださいね!!
――まぁ噂には伺っております。……この際仕方ありませんので、よろしくお願いします。早速ですが、あなたの同僚であるバーチャルYouTuber・シロさん誕生のきっかけを教えていただけますか?
ばあちゃる:はいはいはいはい。えっと、ええっとですね。僕がこのモデルになった理由はですね。スタッフさんに伺ったところによりますと、最初は顔を出したまんまにしてあげようという話だったんですけど、はい。顔の表情をつけたりするのがめんどくさいっていう流れになりまして、この馬のマスクを被らされたというとんでもない経緯があるんですけどね。ひどい話なのでスタッフさんにクレームとして訴えたいんでね。ぜひぜひ記事にして広めていただければと思います。
◆ここらへんから諦めて、普通にインタビューし始める編集部
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――シロさん……はもう結構です。ばあちゃるさんはどうやって動いているのですか?
ばあちゃる:ええっと、僕は電脳世界の住人なんで、正しくその質問に答えられるかはわかりませんが、スタッフさんによると「“ニューロン”と呼ばれるものを装着して動かすと、こんなことができたりできなかったりする」みたいですね。はいはいはいはい。
――できたりできなかったり……。それではシステムについてではなく、パーソナルな質問をさせていただきますが、ばあちゃるさんが好きなゲームは何ですか?
ばあちゃる:はいはいはい、僕が好きなゲームはですね。『Hearthstone:ハースストーン』ですね。最近ちょっとプレイできていないんですけど、思い出してはログインしちゃうほど好きですね。はい。ちょっと最近ハマっているのは『荒野行動』ですね。こちらは僕とおんなじ馬のマスクを被れると聞いてから、気になってプレイし始めたんですけど、いまだゼロキルというか……はい。ただ僕はかくれんぼとか超得意なので、ゼロキルのくせに最後の二人まで残るといったことを2回ぐらいしてます。
――では今後は、そういったゲームの実況プレイ動画などを?
ばあちゃる:いえいえいえいえ、やっぱり僕はやるなら『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)』がいいなぁって前々から思っているんですけどね、なかなかやらせてもらえなくて……。他には『ストリートファイター2』やりたいですね『スト2』。あとは最近のサッカーゲームはちょっと指が追い付かないんですけど、昔の『ウイニングイレブン』とかなら、バシバシバシ!って感じで得意だったんでプレイしてみたいですね。はいはいはい。
――『スト2』はどんなキャラクターを使うんですか?
ばあちゃる:ディージェイです。ディージェイ。
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――『スパ2(スーパーストリートファイター2)』じゃないですか(笑)。ところで『PUBG』と聞いてふと思ったのですが、シロさんはよく同タイトルをプレイされている印象があります。それから『Dead by Daylight』『DOOM』など、……比較的コアというかハードというか、そういうゲームばかり実況プレイされていますよね。
ばあちゃる:ええっと、それはえっとですね。僕自身はシロちゃんがどういう経緯でゲームをチョイスしているのかわかんないので、これはあくまで聞いた話なんですけど。はいはいはい。それは完全にシロちゃんの趣味じゃないかっていう噂です。はい。
――やっぱりそうだったんですね(笑)。ちなみに、ばあちゃるさんはシロさんの圧倒的な人気を見て、嫉妬の気持ちなど湧いたりはしないのですか?
ばあちゃる:し、嫉妬ですか!?いやいやいやいやいや、嫉妬というか僕はちょっとしたM気質なところがあるんでね。はい。むしろ「シロちゃんシロちゃん!!」って子どもの成長を喜ぶ親のような気持ちの方が強いですよ。
――なるほど、親心ですか。実際のシロさんとの関係は良好なのでしょうか?
ばあちゃる:うーん、いやぁー。僕は完全にもうお菓子を買う係なんでね。良好と言うべきなのか何なのかわかんないですけど、はいはいはい。そんな感じですね。はい。
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――というと、それはいわゆるパシr
ばあちゃる:まぁまぁまぁまぁまぁ。そこは何というかもう言い方というか、悪く言っちゃうとそうなるというか。まぁまぁ、まぁまぁまぁまぁ言い換えれば信頼の証というか、はいはい。そんな感じなはずです。
――実は色んなファンアートでばあちゃるさんをお見かけしたことはありまして。基本的には虐げられていますよね。
ばあちゃる:あーよく見ていらっしゃいますねー!もうホントひどい話ですよねー!!
――でも、先ほどM気質なところがあるとおっしゃっていましたけど。やっぱりそういうのが嬉しかったり……?
ばあちゃる:あっ、いやいやいや。まぁ虐げられるのが嬉しいというか、ファンアートを描いてくださるのがありがたいですかね。いやもう、そんな真性のドMとか、そういうわけじゃないですからね。はい。
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◆VRでのライブ配信プラットフォーム「VR LIVE」がもたらす未来とは?
――次に、今私が立っている「VR LIVE」についてアップランドさんにお伺いしたいのですが、まずこのサービスについて簡単にご説明いただけますでしょうか?
ばあちゃる:はいはいはいはい「VR LIVE」ですね。ちょっとスタッフさんに聞いてみます。
(数分後)
ばあちゃる:はいはいはいはい、お待たせしました。えっとですね。僕やシロちゃんといったバーチャルYouTuberが、気軽にVR空間でのライブ配信を行えるようにするプラットフォームサービスなんだそうです。はい。VR機器を買った人が、僕とかシロちゃんがワイヤワイヤとライブ活動をしている姿をあらゆる方向からのぞき込めたりする、リアルなライブ会場に来ている感覚を楽しめるようなサービスとのことですね。
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――将来的にはこの「VR LIVE」で、どんなことが実現可能になるのでしょうか?
ばあちゃる:はいはい、ちょっと聞いてきますね!
(数十秒後)
ばあちゃる:ええっとですね。現在バーチャルYouTuberさんたちの動画って、ゲーム実況または、チャットのコメントを読み上げてファンとのコミュニケーションを図るという企画が多いと思うんですが、なんか「VR LIVE」は“演者さん側がライブをしやすい環境づくり”と、さらに“それをユーザー側も見て楽しいと思えるような機能”をこれから追加していく予定らしいです。はいはいはいはい。僕もこの前、YouTubeでのライブ配信をやらせてもらったんですけど。コミュニケーションを取る手段が結構限られているんですよね。他のバーチャルYouTuberさんも同じようなことをしているのが現状ですけど、せっかくバーチャル世界に生きているんですし、それならではの面白い企画ができるような空間を作っていこう!……ってことを聞きました。
――VRの可能性をもっと広げていくんですね。すごく面白そうです!
ばあちゃる:そうですよね。僕も聞いてて「あーそれ面白そうじゃないっスかー!」ってスタッフさんに言いましたもん。はい。
――そういえばインタビュー中も度々、スタッフさんとやり取りされているようですが、その関係はどうなっているんですか?
ばあちゃる:スタッフさんと僕の関係ですかね?主人・スタッフさん、下僕・ばあちゃるくんみたいな感じですね。はい。
――やはり、何かと虐げられてるんですね(笑)。
ばあちゃる:そうなんですよ!ホントひどい話ですよね。インサイドさん、そこバシッと記事に書いてくださいね。「もっとばあちゃるくんに優しくしろ!」って感じの流れを作ってもらえたら嬉しいです。
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