◆主人公はホムンクルス、個性的なマスターたち
「Apocrypha」の主人公はジークという男性のホムンクルス。数年しか寿命がもたない消耗品として誕生しながらも、自我が目覚めてしまった少年です。そんな彼は、聖杯戦争という争いに翻弄されつつも、抗いながら成長を遂げます。基本的に彼の成長の物語ではあるのですが、他にもユグドミレニアのマスターや、魔術協会に雇われた獅子劫界離など個性的なメンバーがたくさん。ユグドミレニア側には、『FGO』第2部の新所長であるゴルドルフ・ムジークと縁があると思われるゴルド・ムジーク・ユグドミレニアがいます。さらにその黒の陣営には一人、魔術師でもユグドミレニア一族でもない六導玲霞がマスターとして参加。サーヴァントであるジャック・ザ・リッパーとの交流は印象深いです。
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魔術協会の方はシロウ・コトミネが指揮を執っているのですが、第1巻の序盤に登場したのは、獅子劫界離とそのサーヴァントであるモードレッド。「この二人が主人公タッグか~」と思わせるような内容だったのですが、頭に書いた通りジークが主人公であることが後々分かります。もちろんこの二人も活躍しますし、『Fate』シリーズの中でもかなり相性が良いと思われるコンビ。出自がややこしく、扱い方もかなりデリケートなモードレッドですが、獅子劫界離は上手く付き合い、戦い抜いていきました。テレビアニメではモードレッドの回想で当時の円卓の騎士たちが描かれ、ファンの間に話題なったことも。ちなみに「Fate/zero」から『Fate/EXTRA』、「Apocrypha」、『FGO』、「ロード・エルメロイII世の事件簿」と、『Fate』関連シリーズには必ず円卓の騎士が一人新規で参加しています。
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◆どこで見たりできるの?
今『Fate/Apocrypha』は小説、アニメ、マンガの三種類が展開されています。原作である小説はTYPE-MOON BOOKSから刊行され、5巻まで発売。ネットの通信販売や、電子書籍などで購入する事が可能です。
テレビアニメも第2クールが全て放送済み。Blu-rayBOXのIとIIが発売済みで、レンタル店などで借りることができます。ネット配信はNetflixのみとなっています。石田あきらさんによるマンガはまだ完結しておらず、「コンプエース」で連載中です。単行本は現時点で5巻まで発売されていますが、アニメと小説とはまた違った魅力が満載で、分かりやすく、とても面白いですよ~。内容が気になるけどどれから見ればいいか迷う!という方は、無理せず自分の入りやすい媒体から入ってみると良いと思います。
というわけで、今回は基本的な情報をお伝えいたしました。『FGO』コラボイベントは一体どんなストーリーになっていくのでしょうか?そちらもぜひ楽しみに追いましょう。
(C)TYPE-MOON / FGO PROJECT