懐かしの任天堂アイテムでひも解く、ゲームイベントの地方開催とeスポーツのコラム【GW企画】

こんにちは、ライターのひびきです。いよいよ今年のゴールデンウィークも終盤に差し掛かりましたね。

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懐かしの任天堂アイテムでひも解く、ゲームイベントの地方開催とeスポーツのコラム【GW企画】
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こんにちは、ライターのひびきです。いよいよ今年のゴールデンウィークも終盤に差し掛かりましたね。

世間的にはレジャー施設に出掛けたり、イベントごとに参加したりと大いに楽しまれている御様子ですが、筆者などは完全に出不精なので大型連休まるっと引きこもり。盆暮れ正月はとにかく家で養生、なんてのが当たり前になりつつあったりします。大人って悲しい。

とは言え私とて、昔はそれなりに外遊びなどもしておりました。なに、きちんと証拠だってあります。

マリオとピカチュウも持ってました(過去形)

さて、ここに引っ張り出したるは「大乱闘スマッシュブラザーズDX ピンバッジ」。どこかで見たことがある、という方も読者の皆様の中にはいらっしゃるかもしれません。これはかつて、2001~2002年の冬休み期間にJR西日本区間で実施されたスタンプラリーの参加賞でした。ラインナップは「マリオ」、「リンク」、「ピカチュウ」、「カービィ」の4種類。

Wチャンスとしてランチボックスが、さらにスペシャルチャンスとしてニンテンドーゲームキューブが当たるという豪華キャンペーンながら、応募条件が「どこの駅のものでもいいから対象区域内のスタンプを2個集める」というベリーイージーなものだったので、倍率は相当なものだったのではないでしょうか。

GCソフト『大乱闘スマッシュブラザーズDX』発売当時、その熱狂ぶりたるや凄まじいものがありました。リアルタイムで経験した方であればまだ記憶に新しい出来事であるかもしれませんが、16年前です。現実は残酷です。

当時は学生であった筆者も、その熱にすっかり当てられておりまして。公式の全国大会である「ファイティングロード2002」の参加選手の一人でもありました。まぁ結果は大阪予選3位という残念なものでしたが。

2000年台初期……当時はまだeスポーツという概念が、こと国内では特に希薄で、大型タイトルであってもコンシューマーゲームの大規模な全国大会が開催されるといった例は多くありませんでした。ましてや、「ファイティングロード2002」のように別イベントの併催とはいえ、各地方の予選をドーム級の会場で大々的に開催するというのは他に類を見ないものであったと思います。あくまで筆者の所感ではありますが。

ちなみに。その別イベントというのが「次世代ワールドホビーフェア」という催し。2018年現在に至るまでも毎年開催されており、ゲームやマンガ・アニメとホビー関係をまるっと楽しめる一大イベントして親しまれています。



当時の会場の様子

特にゲームキューブ世代であった筆者はこのイベントに毎年足繁く通っていまして、『F-ZERO GX』や『ゼルダの伝説 4つの剣+』などの体験プレイのため長い待ち時間を列んでいたりしました。限定アイテムの物販のために3時間立ちっぱなしだったり。いやぁ、今となっては楽しい思い出です。

そんな、当時でさえ珍しかった地方開催の大規模なゲームイベント。この10数年間で地方格差が改善したか、といえば……残念ながら然にあらず。もっとも、現在はオンラインでのプレイ環境の普及が進んでいるため、こうしたイベント形式自体があまり意味を成していないのかもしれません。


『ゼルダの伝説 4つの剣+』のプレイアブルコーナー

ですが、現実で一所に集まってゲームに熱狂するというスタイルは、eスポーツ隆盛の今でこそ求められているスタイルなのではないかな、と思ったりするわけです。それはプレイヤー当人のみならず、今やその人口が大リーグの規模にも匹敵するという「観戦者」も然りです。それこそ、炎天下に甲子園に行く野球ファンに「テレビで見ればいいのに」などと言うのは野暮みたいなもので、みんな「その場」や熱狂する「空気」を楽しみたいのです。

その点を見るに「スプラトゥーン甲子園」などは非常にうまくやっていますよね。完全なオンラインタイトルでありながら、敵味方双方が顔を突き合わせてバトルするというスタイル。その模様を現地でもライブ配信でも楽しめるといったエンターテインメント性。地方での大々的な開催、さらに小規模なものでも移動式の設備で対応する……などなど、見れば見るほどeスポーツのお手本のような興行です。

スプラトゥーン甲子園

筆者も実際に観戦していまして、なんとも興奮しました。かつてのゲーセン文化で見られたような「この地域の最強プレイヤー」がオンライン全盛の今になって、あえて可視化されるというのはちょっと……いや、かなり面白いものです。そりゃあ応援にも熱が入りますって。

特に地方ではまだまだ、eスポーツの認知度なんかゼロに等しいのです。草の根的でも、こういったイベントの開催を重ねていき少しでも多くの方の目に留めてもらうというのは必ず将来に繋がる活動のはずです。

「うちの町からプロ棋士が!」「母校にはオリンピック選手が!」と言って選手の出身地が盛り上がるように、「わが町からプロゲーマーが!」と地域が活気づくような事例が出るのも、そう遠くない未来なのかもしれません。

……。

……ま、そんな思いに浸りつつ、やっぱり今年の連休も筆者は引きこもり決定なのでした。あぁ、悲しいなあ。

さりとて、GWは過ぎてしまいますが、5月12日からは世界的なインディーゲームの祭典「ビットサミット」がいよいよ開催されます。こちらには万年出不精の筆者も参加しますので、興味のある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

みやこめっせでボクと握手!

《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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