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2018年5月5日から6日までの二日間、東京ビッグサイトでは「ゲームマーケット2018春」が開催されています。一日目には『桜降る代に決闘を』などを製作するBakaFire Partyブースで、「BakaFire Party大発表祭」が行われました。その時の発表やステージの様子をレポートします。
まず最初に、シナリオ型推理ボードゲームの『惨劇RoopeR』の新情報が発表されました。このゲームは、一人の「脚本家」と、一人から三人までの「主人公」と呼ばれるプレイヤーで遊ぶものです。脚本家は惨劇を作り、観劇するのが目的。対して主人公たちは時間を遡る力を持ち、その力を使ってループを繰り返しながら惨劇の回避へ挑みます。
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新情報のステージには、BakaFire Party代表のBakaFire氏と、マーティー・ソリューションズ株式会社の白塚祐太郎氏が登壇しました。そして発表されたのは舞台『惨劇RoopeR Be Playing Stage Game』の上演。ただの舞台ではなくユーザー参加型の舞台であり、参加者によってキャラクターたちの運命がかわっていくというものだそう。公演は2019年を予定しているとのことです。
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続いては『桜降る代に決闘を』のステージ。二人用の眼前構築型決闘ボードゲームで、和をモチーフにしたデザインやキャラクターがとても可愛らしいです。ゲームは簡単に説明すると、プレイヤーはそれぞれ二人の「メガミ」を選択し、そのメガミが構築されたデッキで戦います。「眼前」という、相手の使用キャラクターを見てから使うキャラクター、デッキを変えていいという他のゲームにはなかなかない特殊なルールがあります。本作はアナログゲームだけでなく、デジタルゲーム版を予定していて、iOSとAndroidアプリ、PCブラウザ等で遊べるようになるそうです。
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ステージには引き続きBakaFire氏、そしてデジタルゲーム版を制作している有限会社センキからディレクターの角田智氏、声優からユリナ役の加隅亜衣さん、サイネ役の近藤玲奈さんが登壇しました。まずはゲームについての説明があり、『新幕 桜降る代に決闘を』について、夏のコミックマーケットに最初の拡張が予定されている事が発表されました。拡張は新たなメガミの追加と、カードの更新、アナザー版メガミの追加という方法で進めていくそうです。アナザー版は二枚のビジュアルが公開。『桜降る代に決闘を』は、ブログにストーリーが掲載されているのですが、その章に合わせたキャラクターたちが描かれていました。その二枚とは、「第一章」ユリナと「第二章」サイネ。まさかの新たなメガミたちの姿に、会場からは驚きの声が上がっていました。
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このデジタル版では声がつくのですが、ステージでは加隅さんや近藤さん以外にまだ明かされていないキャストを続々と発表。ユキヒ役に氷青さん、シンラ役にやなせなつみさん、ハガネ役に小林眞紀さん、チカゲ役に設楽麻美さん、クルル役に徳井青空さん、サリヤ役にブリドカットセーラ恵美さん、ライラ役に岡田栄美さんとなりました。舞台上のモニターではティザーPVも公開され、集まったファンたちも熱い視線を送っていました。
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鋭意制作中というデジタル版は、デジタルでしかできない体験をしてほしいということで、ソロプレイやストーリーが充実しているそうです。さらに大会やトーナメントにも力をいれていくことが語られました。その辺りの調整もあり、2018年内のリリースを予定しています。台詞はアナザー版のキャラクターも既に収録されているそうで、かなりの台詞量があるとのこと。メガミの組み合わせによって特殊ボイスもあり、全部聞くのは至難の業だそうです。
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ステージの最後には質疑応答があり、デジタル版への質問が集中しました。まず課金要素については、キャラクターのガチャ要素はなく、基本無料で、アナログゲームと同じような感覚で遊べるように調整するそうです。課金要素としては、装飾要素を入れる予定とのこと。続くデジタル版での拡張タイミングについての質問では、アナログ版となるべく差がないようにすると答えました。ただ、それだけではなくデジタル版ならではのキャラクターなども登場する可能性があるそうです。他にもリプレイ録画機能を今後実装することや、ランキングシステムなどの実績解除システムについても語られました。また、こうしたステージをまた開催するのかという質問に対しては、前向きだそうで、そのためにもぜひ今後も応援してほしいとのことでした。
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