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9月22日、幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ」セガゲームスブースメインステージにおいて『SEGA AGESステージ・ポロリあるかもね!?』(ポロリあるかもねはシニアプロデューサー・下村氏による命名)が開催されました。
東京ゲームショウ初日の『SEGA AGES ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『SEGA AGES サンダーフォースIV』の配信開始から2日、ステージ前には多くの興奮冷めやらぬセガクラシックゲームファンが集まりました。
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ステージには左から開発会社・エムツーの堀井直樹氏、スーパーバイザーの奥成洋輔氏、ゲストのMC8bit氏、シニアプロデューサーの下村一誠氏が登壇。MC8bit氏は今回のセガゲームスブースで『JUDGE EYES:死神の遺言』ステージにゲストで登場するKICK THE CAN CREW・MCU氏の地元の後輩とのことですが、設定は崩壊しつつあるそうです……(汗)。
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まずは無事には出たものの「8月配信予定と一度告知したものの結局は9月配信となった」ことについてのお詫びから始まりますが、ユーザーは出来がいいので発売延期は気にならない模様。というか、もう慣れっこになってる気がします。
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次に今回の「東京ゲームショウ」で出展中の『SEGA AGES ゲイングランド』をMC8bit氏と堀井氏で2人協力プレイで遊ぶことに(なお、TGS出展版は一人プレイのみの対応)。とその前にBGMに耳を澄ますとMC8bit氏の歌声が!『「ゲイングランド』原始ステージのBGMにMC8bit氏が作った詞を乗せたオリジナルソングを披露しました。この曲は近々何らかの形で公開がされるそうです。
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『ゲイングランド』は20人の登場キャラクターにそれぞれ特徴・性能差があり、高いところにいる敵に攻撃ができるキャラや地上の敵に対して強力な攻撃手段を持つキャラなどを使い分け、敵を倒し、仲間を見つけてゴールへと進んでいくゲームです。なお、敵を全滅させるとステージクリアとなりますが、その時に残された仲間キャラは救出されません。ゴールまでの道を作り仲間を救出しつつ、効率的にステージを進める戦略性がポイントとなっています。
次に9月に発表された5タイトルについて、詳しい解説や開発の方針について紹介が行われました。
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『SEGA AGES』をはじめとする復刻ゲームシリーズの顔となる『スペースハリアー』。移植の回数を重ねることに新たな要素が追加されています。今回のスイッチ版ではどんな要素が追加されるのかにも期待が膨らみます。ちなみに移植にはクラシックゲームのご意見番としても知られるプラチナゲームズの神谷英樹氏の圧力(笑)もあった……とか?
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『コラムス2』はパズルゲーム枠として登場。対戦プレイの環境が作りやすいスイッチ向けに対戦モードを収録した本作がチョイスされました。一人用「フラッシュコラムス」は難易度が高いことでも知られており、そのあたりは中断セーブで何度でもやり直して……とのこと。
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『サンダーフォースAC』は、メガドライブ版メガドライブ版『サンダーフォースIII』をベースにしたアーケード版。アーケードならではの美しいグラフィックに再構成したバージョンがスイッチでプレイできるように。
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『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』も『ソニック1』を出した以上は出さないといけないということでリリース決定。『ソニック1』同様、ドロップダッシュも実装される予定です。
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『アウトラン』は『スペースハリアー』同様に「セガ3D復刻プロジェクト版」はもちろん、『龍が如く0』などのプレイスポットで遊べるゲームとして知られています。スイッチ版では3DS版の16:9画面・60FPS描画もちろんそのまま実現。今回はタイトル紹介BGMとしてメガドライブ版オリジナルBGMの「STEP ON BEAT」のアーケード音源アレンジが流れており、それがゲーム内に収録されることになりました! ちなみにこれは「エムツーが勝手に作ってた」とのこと。
次にこのイベントに先駆けて募集を行った「移植希望タイトルアンケート」の暫定順位を公開。
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1位は下馬評通り『ジェットセットラジオ』シリーズ! ただし、これは同作品のBGMを手掛けた長沼秀樹氏がツイッターで呼びかけた結果とのこと。2位の『シェンムーI・II』については復刻版をプロデュースした、セガヨーロッパの担当に伝えるということです。意外なのはガンシューティングゲームや『ダークエッジ』などがランクインしていないこと。
なお、このランキングはラインナップ選定の参考にはしますが、上位のタイトルが確実に移植される、という話ではないのであしからず。なお、『ジェットセットラジオ』シリーズはドリキャスの初代・『デラ』なら海外の会社による移植実績があるものの、初代Xboxでの『JSRF』は堀井氏いわく「未知の領域」とのこと。
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そして本日の重大発表!! アーケード版『バーチャレーシング』が移植決定! ニンテンドー3DSの3D復刻プロジェクトでも開発をしていたのですが、そのプログラムを破棄してニンテンドースイッチ向けに再構築。そしてリードプロデューサー・ディレクターの小玉理恵子氏が奥成氏の助言を経てソースコードを発掘したため、追加要素の開発も可能に!
【ゲーム紹介】
セガ初の本格的な3DCGボード「MODEL1」第1弾にして、初のフルポリゴンドライブシミュレータです。
「MODEL1」とは、数々のエンターテイメント・マシン開発で培われたノウハウを融合し、1秒間に18万ポリゴンの処理を可能としたセガオリジナルの3DCGボード。究極のレーシングマシンを、リアルな感覚とともに自由に操ることが可能です。3種類のコースからひとつを選び、決められた周回を遂げればクリアとなります。コックピットから鳥瞰まで、4つの視点をスムーズに切り替え可能な「バーチャルボタン」の実装、アーケードゲーム史上初の16:9ワイドモニタの採用(デラックスタイプ筐体)など、先進的な設計が取り入れられていました。
車体と同じく3DCGで描かれたピットクルーが、この後に作られる『バーチャファイター』の原点となりました。
過去にもメガドライブ、スーパー32X、セガサターン、PlayStation2、フィーチャーフォンアプリなど、様々なプラットフォームに移植されてきましたが、アーケード版に忠実な移植を行うのは今回が初めてとなります。
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驚きの発表を終えて今回のイベントは無事終了しました。今後の『SEGA AGES』の展開に期待しましょう!
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