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任天堂の2019年3月期 第2四半期決算が10月30日に発表され、売上高や営業利益が好調に推移していることが判明しましたが、このたび更なる資料が公開されました。
この第2四半期(平成30年4月~9月)だけで、ニンテンドースイッチの販売台数は507万台を記録し、スイッチが販売された前年同期と比べて3.7%増に。また、発売された新作ソフトも、『ドンキーコング トロピカルフリーズ』が167万本、『マリオテニス エース』が216万本と、こちらも好調な出足を見せています。
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そしてこのたび開示された資料では、発売3週間で出荷・ダウンロード販売本数が100万本に達した『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』が、セルスルーでも100万本以上に到達したことが判明。また、10月5日に発売されたばかりの『スーパー マリオパーティ』のセルスルーは、全世界で150万本を突破しており、ハード・ソフトともに良好な流れが生まれているようです。
ニンテンドースイッチに注目しているメーカーも数多く、ソフトをリリースしている企業は500社超え。また、ニンテンドーeショップで購入できるタイトル数は、全世界合計で1300タイトル以上とのこと。
また、先月9月に有料サービス「Nintendo Switch Online」がスタートしましたが、本サービスの利用券を購入されたユーザーの半数以上が、ファミリープランを含めた12ヶ月のプランを選択。価格面でお得というメリットがあるため、長期的な活用を視野に入れたユーザーが多かった模様です。
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スイッチのみならず、3DSやWii Uとの連動も楽しめるamiibo。これまでの累計セルスルーは約5,000万体に及んでおり、大きな市場に成長した様子を伺わせます。12月には、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』に新参戦するファイター3体のamiiboも同時発売されるので、こちらも人気を博することでしょう。
スイッチ以外のハードでは、「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」ならびに「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」も順調に展開しており、本シリーズの全世界累計出荷台数が、1,000万台を突破しました。
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近年はスマートフォン向けのアプリも意欲的に展開していますが、9月27日にサービスを開始した『ドラガリアロスト』は、現時点までの売上が40億円に迫る規模と発表。既存の任天堂IPを使用していない完全新規のタイトルですが、まずは好調なスタートダッシュを見せています。
また、累計の売上高が継続的に伸び続けている『ファイアーエムブレム ヒーローズ』は海外にも着実に浸透しており、アクティブユーザーは、国内よりも海外のユーザーの方が多い状況となりました。本シリーズの最新作『ファイアーエムブレム 風花雪月』が2019年にスイッチへリリースされる予定なので、シリーズ関連作品の知名度が海外ユーザーに広がっているこの状況は、更なる追い風に繋がるかもしれません。
ハード、ソフト、サービスに各種展開など、いずれも好調の兆しを見せる任天堂。もうじき迎える年末商戦では、『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』といったタイトルが活躍すると見込まれています。今後の飛躍にも、期待と注目が集まることでしょう。