ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった

バーチャルタレント"ときのそら"と"銀河アリス"が出演するARライブイベント「TUBEOUT!(チューバウト!)」vol.1。あらゆる最新映像・音響技術が詰まった同ライブは、ステージに立つ機会の多い筆者から見ても、未来のライブイベントの象徴となる可能性に溢れていました。

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ときのそら×銀河アリスのARライブイベント「TUBEOUT!」vol.1―それはVTuberライブのロールモデルだった
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もちろん、ライブ会場の方はこれで終わりではありません。アンコールが巻き起こり、しばらくして颯爽と登場したのは……。


なんと子兎音さま!そう、アンコール1曲目はなんと応援メッセージと案内ナレーションにも登場していた天神子兎音がサプライズ登場。持ち歌「フーアーユーなんて言わないで」を披露しました。突然の登場にも関わらずファンの「子兎音!子兎音様!」コールは完璧で、VTuber界隈の対応力の高さを感じさせます。

歌い終えた子兎音の元にそらとアリスが駆け寄り、思わず「ありがとうございやした!」と噛んでしまった子兎音にすかさずツッコむアリス。



さらにアンコール最後の曲は、3人でTVアニメ『マクロスΔ』の人気ナンバー「いけないボーダーライン」をカバーし、突然の豪華コラボレーションに観客は大喜び。



曲終わりの「楽しかったね!」の呼び掛けに「最高!」と絶叫する観客。天神子兎音が退場した後は、1分間でオーディエンス参加のプレゼント企画があり、ときのそらの「またライブしたら観に来てくれる?」の問いに来場者が全力でリアクションを返します。終演後、誰もいなくなったステージに向けて、自然と巻き起こる拍手。約2時間のARライブは、これにて終了となりました。


どちらに優劣があるという訳ではないのですが、VTuberは、ライブで同じようにスクリーン上の存在であるVOCALOIDと一見似たようなものに見えて、よりヒトの息遣いがあり、高度な実体感があります。違和感を与えないレベルでライブをするにはかなり高い技術を要し、トラブルへのリスクヘッジも大変ですが、逆に言うと環境さえ揃っていればどこでも、どこからでもオーディエンスと繋がれることを意味しており、技術は向上する一方であろうことを考えても、さらなる可能性を秘めていることは間違いありません。

また、生身の演者は環境や人生のステージ的な要素にどうしても左右されがちですが、VTuberの場合、健康面などに問題がなければ気持ち次第で続行でき、場合によってはある意味ガチャピンのように担当によってクラスチェンジをしたり、インサイドちゃんMark2のようにほぼ容姿を変えずに2代目、3代目といった踏襲も可能です。もちろん付いて来てくれるファンの変化はあると思いますが、個のコンテンツを未来永劫に続けられるという意味で、最強のアイコンになり得ると筆者は感じました。現状ほとんどのVTuberは、YouTubeなどの動画プラットフォームでの配信が活動の中心になっていますが、このライブのようなAR技術が拡散してさらに大勢の活躍の幅が広がってほしいですね。


ちなみに、終演後は対象チケット購入者に向けて、1対2で話せてチェキの撮影ができるミート&グリートも行われていました。インタラクティブにキャラクターと繋がれるこれもVOCALOIDとは違うバーチャルタレントの魅力であり、ライブイベントの未来を象徴していました。

【イベント概要】

イベント名: 【TUBEOUT! Vol.1】~ときのそら・銀河アリス~
YouTubeの世界から飛び出して、歌って、踊って、トークで盛り上げる90分間。
日時: 2018年12月17日(月)18時30分 開場 / 19時30分 開演(予定)/ 終演 21時
会場:タワーレコード渋谷店 B1F CUTUP STUDIO
出演:ときのそら、銀河アリス、天神子兎音(シークレットゲスト)


【セットリスト】

ときのそら「スイートマジック」(ボーカロイド曲 カバー)
銀河アリス「侵略ノススメ☆」(ULTRA-PRISM with イカ娘(金元寿子) カバー)
銀河アリス「太陽曰く燃えよカオス」(後ろから這いより隊G カバー)
<企画「そらリス意識調査」>
ときのそら「未練レコード」(オリジナル・ボカロPコラボ第1弾 ときのそら×40mP)
ときのそら「海より深い空の下」(オリジナル・未発表初出)
銀河アリス「Someday Someday」(オリジナル)
銀河アリス「Brand New Days」(オリジナル・未発表初出)
ときのそら「太陽系デスコ」(ボーカロイド曲カバー)
ときのそら「ダンスロボットダンス」(ボーカロイド曲カバー)
<アンコール>
天神子兎音「フーアーユーなんて言わないで」(オリジナル)
ときのそら、銀河アリス、天神子兎音「いけないボーダーライン」(ワルキューレ カバー)


■「ときのそら」 とは
2017年9月から活動を開始し、2018年12月時点でチャンネル登録者数は20万人。
今年5月には衣装が新しくなり、アイドルに向かって1歩ずつ成長中。
歌とピアノとホラーゲームが大好きで、歌ってみた動画やホラーゲーム実況動画が人気。苦手なものは虫と暗記もの。
親友かつ裏方担当の「友人A」とクマのぬいぐるみ「あん肝」と一緒に活動中で、生放送はファンとのふれあいの場として大切にしている。
夢は一人前のアイドルになって横浜アリーナでライブをすること。そのために色んなことに日々チャレンジしているが、コンビニ店員の真似や食レポ、10秒ピッタリでストップウォッチで止めるチャレンジなど、脱線気味なことも多い。

ときのそらチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCp6993wxpyDPHUpavwDFqgg

■「銀河アリス」 とは
2018年5月から地球人類を幸福にするためにやってきた侵略宇宙人。2018年10月現在でチャンネル登録者数は1万7千人。
相方のアシスタントの猫型ロボット(クロ、アオ、オレンジ、イエロー、ミケ...他多数)と共に、「カレー」「野球」「ロックフェス」「忍者」等、毎回様々なテーマで地球のことを学んでいる。
地球に関する知識があまりにも無いため、クイズは苦手だが、ダンスは大得意である。
侵略活動以外でもゲーム実況や「激甘ペヤングを作って食べる」などいろんな事に挑戦している。
Twitterでたまに呟かれる不穏なメッセージから読み取れる隠された背景にも注目!

銀河アリスの地球侵略ch.:https://www.youtube.com/channel/UCT1AQFit-Eaj_YQMsfV0RhQ

■著者紹介:アネモネ・モーニアン

愛称 アニモ。元チェキッ娘によるガールズバンド「blue chee's」にキーボードボーカルとしてオーディション加入し活動開始。解散後は、作曲家 伊藤賢治・上倉紀行との音楽ユニット「Trimonia」のボーカルや、小寺可南子とのツインボーカルユニット「コテアニ」として活動中。
Twitter:https://twitter.com/animo_miyusic

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《アネモネ・モーニアン(アニモ)》

ボーカリスト アネモネ・モーニアン(アニモ)

"アニモ"の愛称で親しまれるボーカリスト。カナダで培ったグローバルな感性を駆使した歌唱・音楽制作を得意とする。 その多様性を尊重する精神、そして英語力、また、映像作品・ゲームに対する愛から、時にライター・通訳・翻訳家としても活動している。

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