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ニンテンドースイッチでセール中の『ワードマン』。シンプルなタイトルに、若干暗めな画面作りの本作は、アルファベットを用いたパズルアドベンチャーです。
無力な主人公が恐ろしい敵に追われるという、絶望的な空気感も漂う本作。そのアルファベットパズルの面白さと、そこから生まれるアハ体験の魅力をお伝えしていきます。
PS3の名作『rain』を思わせる、悲壮の中で希望を見出す旅
本作は人物やモンスターたち、その他様々なギミックがアルファベットで作られています。主人公は、ある廃墟の中に捨てられたアルファベットが集まって人の形を成したモノです。
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主人公は徹底的に無力です。敵のモンスターと戦う術は持っておらず、できることはジャンプと物を持ち運ぶこと。敵と出会ったら基本的に逃げるしかありません。
敵モンスターの造形は恐ろしく、それらが徒党を組んで襲ってくる恐怖はかなりのもの。主人公は敵をかいくぐり、各地に散らばるアルファベットを駆使して安全に冒険を進めることになります。
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恐ろしい怪物から逃げながら知恵を絞って生き延びていく様は、かつてPS3でリリースされた『rain』を思い出します。主人公が無力だからこそより冒険がスリリングになり、同時にキャラクターの痛みが感じられる作風になっています。
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この物語のキーになる存在であり、主人公にとっての希望の光でもあります。
暗い世界の中で度々登場する光。この絶妙な緩急の付け方で、プレイヤーはこの無言の物語に惹きつけられることでしょう。
パズル要素で英単語に親しめる。英語教育にも最適!?
本作のシステムの最も重要な要素は、何度も述べているようにアルファベットのパズルです。道中に散らばるアルファベットを必要に応じて使い、道を切りらきます。
例えば、「O」と「N」を組み合わせて動いていない機械のそばに置くと、機械の電源が「ON」になって動作し始める、という具合です。
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また、恐ろしいモンスターにアルファベットを与えて「過去形」にしてしまうことで無力化できるという仕掛けも。これは英語ならではの面白さといったところでしょうか。
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近づくとあっという間に主人公は食われてしまいます。
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これを食べさせることで、「GORGED(たらふく食べた)」という過去形の言葉に。
この一連の画像からもわかるように、それぞれの言葉と文字の配置はよく考えられています。どのような意味を持って言葉が置かれていたのかにも注意してプレイするとまた面白い発見があることでしょう。
言葉の並べ替えシステムも本作の肝。物語が進むと文字を運んで来ただけでは十分で無く、それらを並べ替えて単語を作る必要が出てきます。それが以下の画面。
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時には必要の無い文字を除外して、必要な文字だけを並べ替えて単語作らなければならないことも。この並び替えは時間との勝負です。敵モンスターが迫っているときは、悠長に考えているといつの間にか食われてゲームオーバーに。
英語の並び替えは意外と閃かず苦労することも。筆者は夜中にプレイしていたとき、「ACEEPS」の文字列からその場に必要な英単語を見出すことができず断念。翌朝スッキリした頭で再挑戦したら簡単に「ESCAPE」という単語に並び替えることができました。
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なんでこの程度で一晩中悩んでたのかわかりません。パズルゲームってそんなもんです。
頭の体操にピッタリの本作。プレイしてみると、英語教育にも非常に良いのではないかとも感じました。文法などを覚える年齢ではないお子様などが英語感覚を身につけるのにも役立ちそうです。
ぜひ親子でプレイしてみてはいかがでしょうか。
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…ちょっと義務教育前のお子様にはオススメできないゲームかもしれませんね。
簡単にですが『ワードマン』の魅力をお伝えしてみました。本作を遊ぶには英語力が必要だと思われるかもしれませんが、冒険の途中のチェックポイントでは次に必要な単語のヒントが表示されるようになっています。
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英語の知識がまったくないという人でも安心して遊べる作りになっていますので、作品自体の独特の良い雰囲気を味わいたいという方にもオススメです。もちろん自分の英語力でパズルを解く快感を得たい人はヒントを見ずに進めるとより楽しめるでしょう。
『ワードマン』は、ニンテンドースイッチのダウンロードサイトにて2019年12月11日までセール中です。