
時代を超えて歴史上の英霊が登場する『FGO』では「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」のストーリーに明智光秀の名前を冠するキャラクターが登場。サーヴァントは歴史と異なる性別で描かれるケースも多いFateの世界ですが、光秀はやはり理知的な雰囲気をまとう男性の姿となっています。
詳細についてはまだ不明な部分も多いですが、注目は登場時に真名を「南光坊天海」と名乗っている点。『BASARA』シリーズにも登場した「天海」というキーワードですが、これは江戸時代初期に実在した僧侶・天海の正体が実は明智光秀だったのでは、という説に基づいたものと推測されます。
実は光秀の最期については明らかになっておらず、秀吉に敗れた山崎の戦いで自害したという説や、敗走の際に落ち武者狩りにあったという説も。その中で「天海と名を変えて生き延び、幕政に影響を与えていた」という歴史ミステリーを色濃く汲んだキャラクターと言えるでしょう。
『三国大戦スマッシュ!』
本日より超英雄祭が開催!
— さんすま!公式アカウント (@sangokusmash) January 15, 2019
三国志の世界にあの有名戦国武将『明智光秀』が出陣!
7スキルと新連計『溜撃』を持つ強力な限定武将
極降臨クエストの『織田信長』との戦を味わおう! pic.twitter.com/EgXXhHrXlv
三国志を舞台に様々な武将が女性化して登場するひっぱりアクションアプリ『さんすま』ですが、ここにも日本の戦国時代から何人もの武将が参戦。『さんすま』の世界では光秀も他の英雄たちと同様に女性として登場しており、長い黒髪が鮮やかなセクシー美女に。
作中では「幻の天下人」という冠がつけられたバージョンも登場していますが、これは本能寺の変で天下に手をかけながら豊臣秀吉によってすぐに討たれてしまい数日しか天下を握れなかったというエピソードから。これに由来する「三日天下」という言葉は今も儚さの例えとして用いられますが、実際の所は10日程度だったとされています。
『戦国アスカZERO』

数々の武将が美少女として活躍する武将RPGアプリ『戦国アスカZERO』では、光秀もゆるふわヘアーのボクっ子美少女で登場。これまではどちらかと言うと明智光秀という武将の知性的な面をピックアップした作品が多かった中で、『戦国アスカZERO』では心のうちに本人も無自覚なほどの残虐さを備えたキャラクターに。
光秀が本能寺の変を起こした動機については、単に天下を欲したというシンプルな以外にも諸説あり、長期的な斎藤家の復讐だった説や権力を手にし暴走し始めた信長を止めるためだったという説も。
『戦国アスカZERO』の光秀はとってもキュートな見た目に反して血を好み、その残虐さの対象がついに主君・信長にまで及ぶという設定ですが、単純に「権力のためのクーデターでは無かった」というのは斬新な観点と言えるかも知れません。
戦国時代や武将をモデルにしたタイトルは数多くありますが、こうして「光秀コレクション」を振り返ってみると、知性的な副官という面や文化人という側面をピックアップしたものから、狡猾な反逆者という人物像まで実に様々に描かれています。
織田信長や徳川家康といった人物ほど来歴がハッキリしておらず、謎が多いことからも作り手独自の解釈やエッセンスが取り入れられやすいキャラクターと言るのかも知れません。
ちなみに、史実では光秀が仕えていた斎藤家の娘であり信長に嫁いだとされる人物といえば、濃姫の呼び名で知られる帰蝶。


実は彼女について細かく示された資料が乏しいことから詳細な人物像は明らかになっていないのですが、今回複数のタイトルを調査したところ、濃姫は基本的にはどの作品でも一貫して妖艶さが際立つ和服美人としてデザインされていました。ドラマの世界では色々ありましたが、少なくともゲームの世界では配役交代の必要はなさそうです。