『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』体験版プレイレポ―リアル世代が何度もウルっとする出来栄え! 刷新されたアクションや育成も注目

スクウェア・エニックスより4月26日発売予定の『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』。その体験版が3月18日より配信されます。今回は、先んじて体験版をプレイする機会を得たため、プレイレポートをお届けします。

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『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』体験版プレイレポ
『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』体験版プレイレポ 全 23 枚 拡大写真

スクウェア・エニックスより4月26日発売予定の『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』。その体験版が3月18日より配信されます。今回は、先んじて体験版をプレイする機会を得たため、プレイレポートをお届けします。



本作は1995年にSFCソフトとして発売されたアクションRPG『聖剣伝説3』のリメイク作となります。原作は、6人のキャラクターから主人公1人と仲間を2人選ぶことで物語の展開が変化するトライアングルストーリーが特徴。クラスチェンジによるキャラクターのカスタマイズも無限大で、何度プレイしても新しい発見があり、今なお多くのファンに愛されています。



リメイクとなる『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』でも、トライアングルストーリーはもちろん健在。体験版全てのキャラクターを選択することが可能です。今回はデュラン、シャルロット、リースの3人をチョイスしました。キャラクター選択画面の曲が懐かしくて期待が高まります!


デュランは自国・草原の国フォルセナを襲った「紅蓮の魔導師」を倒すことを誓い、クラスチェンジの方法を教わるため聖都ウェンデルを目指します。選んだキャラクターたちがどのように出会い、仲間になっていくのか、そこが序盤の楽しみのひとつです。

◆聖剣伝説らしい「色」



現代風に3Dアレンジされたと聞くと気になるのが、「どの程度リアルになっているか」という点。『聖剣伝説3』はSFCのグラフィックの最高水準と言われ、特にボスはえげつないほど作り込まれており、親しみやすい3頭身のキャラクターとのギャップがたまりませんでした。

そのさじ加減が3D化されることで失われてしまったら「らしさ」を失ってしまうのではないか。そんな心配を抱えていましたが、それは杞憂であるとわかります。リアルすぎないキャラクターのモデリング、ドット絵から感じたキャラクターの喜びや悲しみが、3Dモデルにもしっかりと刻まれています。


このシャルロットの表情! 見たことがないはずなのに、見たような気がします。「確かにあの頃、脳内ではこんな表情をしていた!」と感動しっぱなしです。


そしてみんな大好き最初のボス・フルメタルハガーさん! ドット絵の質感がそのまま3Dで再現されています!

シリーズおなじみの「商人のダンス」もバッチリ!


町やダンジョンの色彩についてもSFC版らしさが残っています。『聖剣伝説3』は、まるでおとぎ話の世界のような明るくて優しい色彩が特徴的でした。3Dになってもその雰囲気は健在。立地による風景の変化もしっかりと活きています。


聖都ウェンデルに向かう滝では、原作と同じ視点に。この景色、懐かしい!

◆音に耳を研ぎ澄ますと…


聖剣伝説シリーズといえば「音楽」は語らずにはいられない要素。筆者はリメイク作品にありがちな、原作の間や演出を無視したアレンジをあまり好ましいと思ってはいないのですが、本作のアレンジは「SFC音源が現在の技術に変わった」だけで好印象。思い出を邪魔することはありませんでした。オリジナル音源に変更することも可能なので、好きな方で楽しむ配慮もバッチリ。「そうそう、ここではこの曲が入ってこんな演出が入る」なんて記憶が蘇ってきて、旅立ちのシーンでは思わずウルっときてしまいました。


音楽だけではありません。SEも大事にしていることがわかります。リングコマンドの選択音、アイテム使用時の音、ラビの寝息や、ゴブリンを倒した時の骨がばらける音がそのまんまです! 画面を見なくても、『聖剣伝説3』だとわかるSEの数々にも耳を澄ましてみてください。

◆変化したアクションをチェック!



とはいえ変わってないところはあり、3D化にともなりアクションが大幅に刷新されています。通常攻撃+必殺技が基本スタイルであったのに対し、リメイク版では通常攻撃+強攻撃、コンボ攻撃や回避、さらにはジャンプも追加されています。


特に変わったのは飛行系モンスターを攻撃する時。通常攻撃では当たらない高さにいるため、ジャンプ攻撃で倒します。


また、範囲攻撃が来る際には赤い警告が表示されるので、回避やジャンプを活用して急いで安全な位置に移動するとよいでしょう。回避やコンボをうまく繋げてノーダメージで敵を倒すとEXPボーナスもあり、やりごたえも充分。アクションゲームとしての側面がかなり強化されています。「2Dアクションだったからできたけど3Dアクションは難しそう」と思った方は、難易度を優しめに設定すればOK!


SFC版のボス戦は敵が大きいため画面の一方向から攻撃する場合が多かったですが、3Dになったことで立ち回りにも変化が! フルメタルハガーの背後に移動し、隙をついて攻撃できるようになりました。



強力な攻撃ができる「必殺技」はカットインが入りド派手に変更!「敵に当てにくそう」と思うかもしれませんが、近い位置の敵にヒットする配慮がされているようで、空振りは0でした。決まると最高に気持ちいいです!


ジャンプアクションはダンジョン、フィールド、町でも使えるので、屋根の上から町を望むこともできます! 至る所に「トレジャー」があるので、ジャンプを駆使して探し回るとよいでしょう。探すうちにいつの間にか場所の構造が理解できるし、探索が楽しみの一つになります。


聖剣伝説といえば「リングコマンド」ですが、こちらは画面下のキャラクターアイコンのまわりに表示位置が変更されています。キャラクターの周りに置くのは難しいため、仕方がないとはいえ、やはり少し寂しいですね。その代わり、R1+任意のボタンにアイテムを設定するショートカットが追加され、リングコマンドから設定する便利機能が追加されています。最大限の配慮をしていると感じました。

◆キャラクター育成もチェック!



SFC版ではレベルアップ時に振り分けていた育成ポイントが大きく変化しています。まず好きな時に振り分けが可能になり、ポイントを満たせばアビリティが手に入るようになりました。アビリティは装備することで威力を発揮します。


また、仲間の誰でも装備できる「リンクアビリティ」もあり、仲間の誰かが開放するか、ストーリーに関わる人物からが得るかのどちらかで取得できます。仲間で力を共有しあうっていいですね! SFC版では打撃系キャラクターであればひたすら力を上げていたところですが、打撃系にあまり関係なさそうな精神や知性のステータスにも様々なアビリティがあるので、育て方にもこれまで以上の工夫が必要です。



フルメタルハガーを倒したところで、体験版は終了。変わらないところ、大きく変わったところを中心に見てきましたが、物語の途中でキャラクターが現在の心境を語る「サイドトーク」や、仲間になるキャラクターの旅出ちを追体験する「プロローグ体験」など、心情を深堀りしている点も好ましく、キャラクターへの愛着が一層増しました。体験版だけで何度もウルっときたのだから、完成版をプレイしたら何回ウルっとさせられるのだろう……! もちろん、まだ『聖剣伝説3』に触れていない人にもプレイしやすいとても丁寧なアクションRPGに仕上がっているので、これを機に、語り継がれる名作を体験してみてください。

聖剣伝説3 TRIALS of MANA』は、2020年4月24日発売予定(Steam版は2020年4月25日)。希望小売価格は、通常版が5,980円+税、コレクターズエディションが17,980円+税です。
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《みかめ》

ゲームと歴史 みかめ

ライター・イラストレーター・漫画家。 2011年よりゲームライターとして活動中。 2017年 ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集ゼルダの伝説 ハイラル百科 ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド:マスターワークス 2020年 あつまれ どうぶつの森 完全攻略本+超カタログ 2021年 ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD 完全攻略本

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