もう5年も経ったの!? 『ファイアーエムブレムif』が本日6月25日で5周年─本作の主人公は“あなた”! プレイヤーの選択で国と未来が変わるなど、独自要素を振り返る

間に『風花雪月』や『ヒーローズ』などの展開もありましたが、それでも5年も経っているのは、実感としてはかなり意外かもしれません。

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もう5年も経ったの!? 『ファイアーエムブレムif』が本日6月25日で5周年─本作の主人公は“あなた”! プレイヤーの選択で国と未来が変わるなど、独自要素を振り返る
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1990年に発売されたファミコンソフト『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』から始まった本シリーズは、キャラクターたちが強くなる育成要素と、倒れた仲間は復活しないシビアなゲーム性を融合させた絶妙なバランスで、多くのユーザーを虜としました。

長いシリーズの歩みの中では、従来のシリーズ作とは異なる切り口に挑んだり、それまでになかった新要素などを導入したケースも少なくありません。2015年6月25日に発売された3DSソフト『ファイアーエムブレムif』も、他の過去作にはない特徴を持つシリーズ作でした。

そんな『ファイアーエムブレムif』も、本日でちょうど5周年を迎えました。もう5年が過ぎたのかと、驚いた方も少なくないのでは。今回は本作の記念日を祝し、その特徴的な要素を振り返ってみたいと思います。

プレイヤーが主人公となり、“あなた”自身が大きな決断を下す『ファイアーエムブレムif』



『ファイアーエムブレム』シリーズの各主人公は、1作目の「マルス」に始まり、あらかじめ作品内にいるキャラクターがその座を占めました。プレイヤーは、主人公やその仲間たちを操作する立場にあり、プレイヤーの分身たるキャラクターが作中に登場するといった展開は、黎明期のシリーズ作にはありません。

ですが、『ファイアーエムブレム 烈火の剣』にて、この傾向に変化が。プレイヤーが名前を決められる「軍師」が登場し、更に作中の物語にも関わりました。とはいえ、この軍師は他のキャラクターのように戦うことはできず、バックアップ的な立場に留まります。

そして『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎』にて、性別や容姿などを選択し、ユニットとして戦闘や成長も行える「マイユニット」が登場。この流れは、『ファイアーエムブレム 覚醒』にも受け継がれ、こちらの作品でもバトルと物語に深く関わりました。

『新・紋章の謎』と『覚醒』のいずれも、マイユニットは存在感のある立場となって活躍します。しかし、各作品の主人公は誰かと聞かれれば、やはり「マルス」であり「クロム」でした。

このような展開を経てリリースされた『ファイアーエムブレムif』では、マイユニットを主人公に抜擢。見た目や名前のカスタマイズがもちろん可能で、専用の兵種で登場を果たします。プレイヤーの分身が名実共に主人公となったのは、本シリーズでは『if』が初でした。


しかも、マイユニットが主人公になったことは、『if』の特徴と深い関わりを持ちます。というのもプレイヤーの決断次第で、主人公の属する国が「白夜王国」か「暗夜王国」に分かれるのです。

描かれる物語や加わる仲間が変わるだけでなく、白夜ルートは育成しやすく難易度も低め、暗夜ルートは育成のリソースが限られており難易度が高めと、ゲーム性にも大きな違いがありました。

この選択は、ダウンロード版の場合は作中で決断(決断以降は、やり直してもルート固定)し、パッケージ版は購入時に『ファイアーエムブレムif 白夜王国』か『ファイアーエムブレムif 暗夜王国』のどちらを買うか決めなければなりません。それぞれのルートはいずれも1本分もボリュームがあるため、それぞれを遊ぶだけでもしっかりと楽しめます。


ちなみに、追加DLCという形でもう一方のルートもプレイ可能。有料ではありますが、ソフト版1本分よりも安い1,852円+税で購入できるので、2本分のボリュームを比較的押さえた価格で味わうことができます。

さらに、第3のルート「インビジブルキングダム」が、後日配信を開始しました。このルートは、どちらの国にも属さない選択をとった、新たな未来を切り開く道が描かれています。

主人公の決断次第で未来が3つに分かれる本作は、そのタイトル名にもある通り、「もしも(if)」を描いた意欲的な作品として登場し、大きな反響を得ました。

その選択に一層重みを加えたのが、マイユニットを主人公に据えた点でしょう。マイユニットは、プレイヤーの分身。つまり“あなた”の選択が、この世界の未来を決めるのです。


この他にも、『if』の特徴的な点は数多くあります。倒れた仲間は特別な例外を除いて復活しないのがシリーズの基本でしたが、作品を重ねるにつれ、次のマップで復活する「カジュアル」などの要素が搭載されていきました。

本作では、この「カジュアル」に加え、「フェニックス」を新たに用意。この「フェニックス」の手厚さは凄まじく、次のマップどころか、倒れた仲間は次のターンで復活します。その効果を見るだけでも分かる通り、これ以上ないほどのフォローぶりです。

「フェニックス」はシミュレーションRPGに慣れていない初心者に向けた救済措置のひとつと思われますが、効果が強すぎたのか、後にリリースされた『Echoes もうひとりの英雄王』や『風花雪月』には採用されていません。

この大胆な「フェニックス」も含め、ルートによって難易度が変わるなど、初心者から上級者まで幅広く対応したのも、『ファイアーエムブレムif』が持つ特徴と言えるでしょう。


また、通信を介して他のプレイヤーと交流できる「マイキャッスル」の存在や、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』でも活躍している「暗器」の初登場など、『ファイアーエムブレムif』には新要素がたっぷり詰まっていました。『外伝』で取り入れられてはいましたが、シリーズ全体では稀有な「武器耐久力の撤廃」も、本作の個性的なポイントのひとつです。

ゲームの歯応えも変化する、3つの未来を描いた『ファイアーエムブレムif』。その全容を知るためには、3本分のシナリオ踏破や、DLCでの追加購入などが必須となる点が少々重たい部分ではありますが、難易度的な面ではかなりフォローされているので、シリーズ未体験は入門用として「白夜王国」から始めてみるのも一興です。

この5周年を機に、今も展開が続くシリーズ作品への第一歩を、『ファイアーエムブレムif』で刻んでみてはいかがでしょうか。



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《臥待 弦》

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