『クロックタワー』などの作品を企画したことで知られる河野一二三氏がシナリオ兼ディレクターを、『ラブプラス』シリーズなどでおなじみの箕星太朗氏がキャラクターデザインを担当しています。
島根県を舞台に、八雲凛太朗とリホのW主人公による新たなミステリーが展開する本作。前作で好評を得た、事件の追及を行う「マックスモード」は今作でも健在です。探索中に得た様々な手がかりをどのように活かしていくのかが、事件の謎を解く鍵となっています。本稿では、『Root Film』のプレイレポートをお届けします!
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島根県の美しい風景を楽しみながら、重要な手がかりを発見!
本作の物語は、映像作家・八雲凛太朗がフィルムに映りこんだ怪奇現象について、アシスタントの曲愛音と共に原因を調査するシーンからスタートします。頼れる相棒と一緒に松江城や宍道湖(しんじこ)などの有名な観光地を巡りつつ手がかりを集め、主要人物や現地の人などから話を聞き出しながら、ストーリーを進めていきます。
箕星太朗氏が手掛けたキャラクターはいずれも魅力的で、一枚絵がこれでもかというくらい、豊富に用意されています。行く先々で出会うことになる地元の人々も愛嬌たっぷりで、方言なまりなセリフも相まって、島根を旅しているような気分にたっぷりと浸れました。
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探索パートは調べられるポイントが四角く区切られているため分かりやすく、進行がスムーズです。ストーリーとは関係がない場所を訪れても専用のイベントが用意されているため、探索が無駄になりません。どのような会話劇が繰り広げられるのか気になってしまい、マップをすみずみまで探索したくなるような魅力がありました。
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迫力のマックスモードで、事件の真相を解明!
探索中に得た手がかりは、主人公が“共感覚”の能力で記憶していきます。全ての手がかりを集め終えると、真相を解明する「マックスモード」が発動。事件の犯人と対峙するような画面に切り替わり、集めた手がかりを元に、事件の真相についての追及が始まります。
前作『√Letter』のマックスモードはタイミングよくボタンを入力する必要がありましたが、今作は数ある選択肢から自由に選べるようなシステムに。時間制限も定められていないため、正解の選択肢はどれなのかをじっくりと考えられるようになっています。
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八雲編の第1話ではテンションが高く明るめなストーリーから一転、全身に鳥肌が立つような強烈なオチが用意されていたりと、引きの部分もバッチリ。もうひとりの主人公・リホ編では1話目から連続殺人、密室殺人が起きたりと展開が目まぐるしく、プレイしていてかなり引き込まれてしまいました。
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1エピソードが長すぎずテンポよく進み、先が気になるシナリオも相まって、最後までプレイする手が止まらなくなってしまうこと間違いなしな『Root Film』。発売日である7月30日は、島根県まで観光に向かう気分で本作を手にとってみてはいかがでしょうか?