これまで名前だけは上がっていたウルトゥスが明らかになる
――2周年感謝祭のタイミングで、ウルトゥスがやっと姿を現します。
米坂はい、「トキワタリノ方舟」は次がゴーゲンとその弟子のウルトゥスのお話です。七勇者ではないですけど、かなり重要なキャラクターです。他にゲニマイもいますが、同じく七勇者と一緒に色々やった重要なキャラクターとして考えています。今後はグラナダやノルも登場予定ですよ。
小山ウルトゥスはゴーゲンの専用装備のフレーバーで出ているので、知っている人は「おっ!」となるかな。逆に「トキワタリノ方舟」に登場するキャラクターで文献に出てこない人物は、よっぽど悪いことをしたために伏せられてしまったと考えられますよね。
安藤「トキワタリノ方舟」は、七勇者がいた時代、そこにどんな人物がいたのかをユーザーの皆さんに知っていただく、大事な役割をもっています。現在は前日譚ではありますが、今後配信を予定している「トキワタリノ方舟 本編」も遊んでいただくことで、この時代があったから『I・II』に繋がっていたのかを分かってもらえると思います。また、メインストーリーに繋がっていく部分の楽しさを味わうことで、『R』の全てを楽しんでいただけるはずです。
小山さん達の『I・II』開発時代の構想の全貌が明らかになり、かつ、今の『R』に繋げて実際に楽しめる。まさに、20数年がかりの世代を超えたドラマだと思っているので、ご理解していただけるように提供していきたいです。
2周年感謝祭に向けたアップデートは、人気投票と図鑑整理が目玉
――バージョン2.7(2020年7月16日)のアップデートでミルマーナの街が見られるようになりました。
安藤「世界復興」でミルマーナの街が見られるようになり、復興のためにキャラクターを派遣できる機能を追加いたしました。これも『アークザラッド』の世界を横軸(※)で楽しんでもらう仕掛けの一つです。
(※)横軸とは、バージョン2.0のリニューアル以降で掲げているコンテンツ追加方針です。
「ストーリー」という縦軸だけではなく、「バトル」「ゲームシステム」「設定(人物、群像劇)」など様々な要素を広げることで横軸でもコンテンツを充実させていくことで『アークザラッド』の世界をこれまで以上に楽しんでもらうことを目的としております。
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現在はキャラクターを派遣して経験値を稼ぐことしかできないんですけど、キャラクターとの掛け合いや、街が発展していく姿を見てほしいと思って実装している機能なので、充実させていきたいと考えております。
今後はミルマーナ以外の街にも派遣できるようにする予定で、スメリアの壊れた部分がどうなっていくのかを見られるようにする構想もあります。小山さん、米坂さんとご相談しながら遊びの部分をしっかりと作っていきたいです。ここでは『R』の過去だけでなく未来も見らせれたらと思っています。
――2周年に向けてまだまだアップデートが続きますね。
安藤2周年を盛り上げていく狙いです。アークザラッドは『I・II』から『R』まで25年に渡ってファンの方に支えられた歴史の長いゲームです。2周年を記念したファン感謝企画として、キャラクター人気投票を実施いたします。投票で選ばれたキャラクターのエピソード追加など、皆さんの声をもとに決めていきたいと思っています。
8月23日でリリース2周年なので、それに向けたバージョン3.0のアップデートを8月11日に予定しています。『I・II・III』を遊んでいない方や、忘れてしまった方にも世界観やキャラクターの活躍を少しでも分かっていただけるように、情報を追加整理した図鑑のアップデートを考えています。直近ではこの2つをアップデートいたします。
――人気投票にはどんなことを期待していますか?
小山ハーフアニバーサリーで実施した人気投票から間が開いたので、その後の各キャラクターの人気具合はとても知りたいです。このキャラクターは安定して人気あるのか、あのキャラクターは意外にも伸びたねとか、非常に興味があって、今後の「トリビュート」の参考にさせてもらえたらなと思っています。
安藤前回もサイドが僕らの思っていた以上に人気で、それで「サイドの新衣装をやるか!」となった経緯もあります。人気投票次第で今後の展開が変わるので、推しキャラクターがいる方はぜひ投票していただけると良いことあるんじゃないかと思います!
小山開発も結果を踏まえて全力で何かやろうと思っているので(笑)。
――ここまで反響が大きいと感じるキャラクターは?
小山前回もそうですけど、反響があったのはサイドやシアなどミルマーナ勢でしたね。
米坂敵側だとコンラートが予想以上に人気ありましたね。『I・II』だと敵として根っからの悪人キャラクターばかり出していたんですけど、『R』 では敵キャラクターであっても哲学があったり、重い過去があったりするんですね。ただ、その中でコンラートやログリードは己の欲のために突っ走る過去作に近い純粋な悪として描いています。でも、そこにユーザーは惹かれるところがあるのかなと意外な感じがしました(笑)。
小山そうそう。人気投票で改めて知ることがあるんですよね。アルディア帝国側にも魅力的なキャラクターが多いので、機会があったら何かやりたいなとは思っています。
米坂あとは章が進んで、ハルトやミズハなどの評価がどう変わったかも興味ありますね。
――皆さんの順位予想は?
小山結構作っていると、誰が人気出そうとか分からなくなるんですよね(笑)。
米坂作っている方としては、全員を愛してくれとしか思っていないんで(笑)。
小山なかなか、これ推しといった作りはしていないかなぁ。でも、米坂さんはミズハ好きだと公言しているし、推していいんじゃないですか。
米坂そうですね(笑)。ミズハは割と狙ってやっているところがあるんで、ユーザーに受け入れられているかどうかはすごく気になります(笑)。ハルトもそうですよね、ちょっと毛色が変わった感じで用意したキャラなので、どう思ってくれているのかな?
小山あとそうですね、最近私がディレクションしたキャラでウケそうなキャラはいましたね。ウルトゥスや「記憶浄化」のエルクも相当いい仕上がりなんじゃないかなと手応えがあります。
どんな2周年感謝祭になるのか。オリジナルストーリーイベントの「緩さ」に注目!?
――横軸で楽しめる作品というのは変わらないスタンスですか?
安藤『R』はバトルや武器収集などを楽しんでくれるユーザーもいますし、『I・II』からの世界観やストーリーを楽しんでくれているユーザーもいますし、遊び方が幅広くなっていると感じています。なので、一箇所だけに注力するというよりは、色んな世代や遊び方をする人たちが楽しめる形を整えたいと思っています。
これからも部分的なリニューアルはしますし、新しくプレイするユーザーも「長いシリーズだから追いつけないな」「たくさん要素があってもう分からない」とならないように準備をしています。もちろん、使い勝手が悪い部分も改善して遊んでもらえる状態を整えようと思っています。その一つの集大成で、様々な層のユーザーさんが盛り上がって楽しめるお祭りが「2周年感謝祭」です。
小山最大500連無料ガチャも目玉ですよね。前夜祭、本祭、後夜祭までの期間にログインしたり、かんたんなミッションをクリアしたりすることでガチャチケットがもらえるのですが、最大で500回分のガチャを楽しむことができます。前夜祭や後夜祭限定のキャンペーンも実施されるので、8月11日から欠かさずログインするのをおすすめします。精霊石や覚醒石も多くもらえるとか。他にも「フェス限定キャラクター確定ガチャ券」の配布など、ガチャはお得な感じで色々用意させていただいています。
――2周年のタイミングで新しく始めよう・復帰しようという方は、どう楽しむのが良いでしょうか。
小山最初の頃に遊んでいたけどしばらくやっていない方や、元々『アークザラッド』シリーズが大好きでこの機会に始める方は、ぜひ各キャラクターの「記憶浄化」をやっていただきたいです。開催終了した話も復刻版として機会を設けられればなと思っています。「記憶浄化」は言ってしまうと、原作そのものの世界観とストーリーなんですよね。だから、『I・II』で泣いた方は、ここで泣けますので是非やってください!
米坂ハードル上げる!(笑)。しんどいなぁ、もう。
小山原作チームでも自信を持ってお届けできるし、「これとこれは作りたかったよね」と当時から話していたものなので。その流れでメインストーリーや次に語りたかったことである「トキワタリノ方舟」もやっていただきたいなと思います。
――ちなみに、2周年感謝祭では今回もオリジナルストーリーのイベントは用意されていますか?
小山はい。2周年感謝祭の本祭付近での公開を予定していて、ファン納得の最新キャラクターの登場やイベントが用意されています。
米坂最近は真面目な話や感動する話を一生懸命書いているんですけど、今回はお祭り的なワイワイした楽しい話を見てもらいたいなと思って準備しています。『アークザラッド』は重たい話だけでなく、軽くてくだらないノリの話も魅力なので、みんなに分かってもらえたらなと。
小山緩かったり、しょうもなかったりする話も一部なので、そういうのがあって、真面目な話で涙するのが『アークザラッド』なので。真面目な話ばかり一生懸命作っちゃったので、緩いのもやってみたいと(笑)。
米坂緩急をつけてやっているので、みなさん楽しんでください。
――「トリビュート」や2周年感謝祭、楽しみにしています!
第2回インタビューでは、8月に登場するキャラクターや、これからの『アークR』ストーリー展開について伺っていきます。こちらもご期待ください!
『アークザラッド R』は好評配信中。基本プレイ無料のアイテム課金制です。
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