太ももに釣られて『ライザのアトリエ2』を始めた筆者が、つい前作に手を伸ばしたシンプルな理由ー回り道こそ贅沢な幸せ

知れば知るほど、もっと深くまでいきたくなるのが人情。

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太ももに釣られて『ライザのアトリエ2』を始めた筆者が、つい前作に手を伸ばしたシンプルな理由ー回り道こそ贅沢な幸せ
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2020年12月3日にニンテンドースイッチ/PlayStation 4/PlayStation 5で発売された『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』。

前作『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』から3年後が描かれる本作。イラストレーター・トリダモノさんが描く主人公ライザの“太もも”描写にも注目が集まっていましたから、「前作は遊んでいないけどライザのことは知っている」なんて人も多かったと思います。


さて、筆者も可愛い女の子が登場するゲームには目がありません。そして今回、2013年に発売された『エスカ&ロジーのアトリエ ~黄昏の空の錬金術士~』ぶりに、アトリエシリーズをプレイすることに決めました。

太ももに釣られてゲームを買う。しかも前作を飛ばして、いきなり『2』から。さてさて、そのような状況でも楽しめたのでしょうか。


何かができるようなるって、嬉しい


「限られた期間の中で課題をこなすと、ストーリーが進んでいく」。そんなイメージを「アトリエ」シリーズに持っていた筆者。しかし『ライザのアトリエ2』にはそういった期間が存在しないことに、まず驚きました。


大まかな目的はあるものの、基本的には寄り道し放題。最初は何をすれば良いのかと戸惑いましたが、時間に追われることなく何をしても良いと気付くと心に余裕が生まれました。


どうすれば進めるのかを落ち着いて考えられると言うのは良いもので、ゲーム中で見つけた手段を色々試しても期限に追われません。

カフェの依頼でコツコツと資金を集めたり、各地で調合素材を集めて錬金術に勤しんだり。勝てないモンスターが出てきても、マイペースにその原因を考えて、試行錯誤できるのです。


これまで得た技術や経験を活かし、新天地でできることを広げていくこの感覚は、一度覚えると病みつきになります。ライザが成長するたびに、彼女たちへの感情移入度も高まっていくと言えばいいのでしょうか。

何か一つできるようになると、すぐに新しいことにチャレンジしたくなる。本当に良いサイクルができあがっています。


マップ移動における自由度の高さにも驚かされました。ちょっとした崖から飛び降りられたり、ツタを上ったり。川や湖すら泳いで移動できます。そうやって進んだ先でアイテムを見つけることもあり、つい隅々まで探検したくなるのです。



魅力的なキャラクターをつい眺めてしまう場面の数々


ベットで寝る時に表示されるイラストがまたgood

プレイしていて、筆者が一番気になったのはやはりグラフィック面のこと。雨が降れば、ライザの衣装が透けるというこだわりっぷりです。ここまで凄いと、今後配信される衣装DLCでキャラクターを着せ替えて遊ぶのが、今から楽しみになってしまうというもの。


同じようなポージングの比較画像。この絶妙な透け感が素晴らしい!

かなり狭い隙間を通るシーンでは、キャラクターを後方からではなく前方から見るカメラになっていた点にこだわりを感じました。こういう場合は大体後方からの視点になると思っていたので、余計に印象に残ったのでしょう。


キャラクターとは言え女性のお尻を後ろから見続けると流石に罪悪感が湧く小心者な筆者も、ここで後方からの視点に切り替えられないかついついコントローラーをカチャカチャと試行錯誤したのは秘密(後方視点になる場所もあります)。

バトルを見ていると太ももだけでなくすらっと伸びた長い足と、その綺麗さに目を奪われました。

プレイ途中、無性に前作の内容が気になり始めた


といった形で、久々の「アトリエ」シリーズを新鮮な気分で楽しめていたのですが、プレイを進めるにつれて「前作の内容が無性に気になる」という大きな問題に遭遇しました。

始めのほうこそ「2が面白かったら1も買おう」くらいに思っていたものの、ストーリーが進むにつれてライザたちがこれまで、どんな冒険を繰り広げていたのか気になってしまいまして…。


例えばライザとタオ・モンガルテンやボオス・ブルネンとの関係性について。幼なじみであることは公式サイトの紹介や会話から伺えるのですが、感情移入するにつれてここまでの信頼関係が結ばれるに至った経緯も知りたくなるのが人情というもの。



ライザとタオの「私たちはお互いの事をよく知っています」という会話を見せられているパトリツィア・アーベルハイムについ共感してしまいます。何となく、モヤモヤとした気分になってしまいますよね。



ライザたちの物語をより深く知りたい。彼女たちの過去を先に把握しておくべきだと結論付けた筆者。気付けば前作『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』を購入していました。

回り道ではありますが、やむなし。現在は『2』を一旦休止して、前作をプレイ中です。こちらはこちらで面白く、後悔はありません。むしろ、クリア後に再度『2』に戻るのが楽しみで仕方ないとも言えます。


気になってシナリオ担当者の方を調べてみると、なんとライトノベル作家の高橋弥七郎先生のお名前が。氏の代表作である『灼眼のシャナ』は筆者が始めて買ったライトノベルで、その後こういったゲームにはまり込むキッカケにもなった作品でした。どうりで相性が良いわけです…!



太ももに釣られて『ライザのアトリエ2』をプレイしていたのに、気付けば前作を購入していた。筆者はこのような展開になりましたが、各種フォローが効いているため『2』から遊んでも楽しめるのは間違いありません。ただし、人によっては前作を強烈にプレイしたくなるでしょう。

それだけ、『ライザのアトリエ』に登場するキャラクターやストーリーが魅力的だったのです。作品への入り口が太ももだって良いじゃないか。より多くの人に、本作が届くことを願っています。

《井の上心臓》

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