『マインクラフト』に出現するSCPみたいなヒトの話―知らぬ間にサーバーに参加し、時間をかけて「エルフの森」を作り…最後は焼き尽くし狂気を蔓延させる

彼は、人々の心に狂気をもたらすのか、それとも元々内在するものを浮き彫りにしただけなのだろうか……。

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『マインクラフト』に出現するSCPみたいなヒトの話―知らぬ間にサーバーに参加し、時間をかけて「エルフの森」を作り…最後は焼き尽くし狂気を蔓延させる
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いまや知らない人はいないサンドボックスゲーム『マインクラフト』。本作の自由度は非常に高く、「ハリー・ポッター」の舞台であるホグワーツ魔法魔術学校を再現したり、Modを使わずにあの『パックマン』をプレイできるようにしたり、国境なき記者団が人々の知る権利を守るために「図書館」を開設したりと、プレイヤーによって遊び方が全く異なります。

ただ、今回筆者が見つけた、とある『マインクラフト』プレイヤーの遊び方は、どこか狂気を孕んでいて異常です。長い時間をかけて積み上げた狂気は、他のプレイヤーに僅かな時間で蔓延するも、そのうち何事もなかったかのように収束します。……ある種、SCP財団のデータベースに記載されていそうな事柄とその当事者を本稿で語ります。

「皆さん、僕と一緒に『エルフの森』を燃やしてください」



件の当事者の名前は吉田輝和氏。Game*Spark/インサイドで「吉田輝和の絵日記」を連載している人物です。そもそも彼は、インターネット黎明期の個人ホームページで巨大なプリンを作って一斉を風靡し、その後、数々の人気漫画のモブキャラクターとして何故か登場するようになるという謎の経歴があります。

この時点ですでにSCP案件ともいえるのですが、吉田輝和氏が『マインクラフト』で行っていることも、まさに謎です。

それは、どこかのオンラインマルチプレイサーバーにひっそりと参加し、他のプレイヤーから離れた場所で「エルフの森」という設定で隠れ里をつくり、完成させた後は、サーバー中に自分の存在を知らせ、他のプレイヤーと一緒に森に火を放つというものです。


「エルフの森」と呼ばれる隠れ里は、1週間以上費やして作られており、エリア内を便利に移動できるようにトロッコの線路を敷くなど、内装も拘っているのだとか。これを作るために他のプレイヤーとは一切関わりを持たず、建築作業中の姿も見られないようにするのが気を使うと吉田氏は語っていました。

「エルフの森」という隠れ里を作っているのも、遠くからみれば自然風景と溶け込んでいるように見えて、誰かに見つかりづらいことが理由なのでしょう。

こうして完成させると、サーバー参加時からずっとコミュニケーションを拒絶していた吉田氏は、自分の存在を大々的に人々に知らせるのです。

みなさん、『エルフの森』を作ったんで一緒に焼いてください」と。

それを聞いた人々は「本当にいいんですか?」と彼の存在とその言葉に困惑します。

いいんです


吉田氏が火を放つと、それを見た人々も恐る恐る火を放ちます。


やはり吉田氏と一緒に火を放つ人々は困惑した態度を見せます。

『マインクラフト』プレイヤーであれば、この「エルフの森」を作るのにどれだけの労力がかかったのかわかるはずです。そんなものに火を放つのは罪悪感があるのでしょう。


しかし、「エルフの森」が崩壊する禍々しい光景を見るうちに、その罪悪感はどこかに行ってしまい、狂気を孕んだ人々の無数のwwwがログを支配します。まるで「エルフの森」を焼き尽くす炎に孕んだ狂気が、人々に蔓延するように。


最終的に「エルフの森」は燃え尽きて無残な姿になります。すると、狂気に支配されていた人々は我を取り戻し、自分たちのすべきことをするためにその場から去るのです。吉田氏はそれを見届けた後、サーバーから抜けます。

大体燃やされるじゃないですか、エルフの森って。わからんけど。燃やすならエルフの森かなあって

その設定が後付で無意味と語る吉田氏は、自分が生み出した狂気に衝き動かされる人々の姿を見たかったのでしょう。

……しかし、吉田氏と一緒に「エルフの森」を焼き尽くした人々の狂気は、本当に消え去ったのでしょうか?筆者は、どうしてもそうとは思えません。

新たな狂気を生み出す小さな火種が、人々の心に残っているのではないかと思うのです。

《真ゲマ》

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