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シリーズ最新作に当たる『モンスターハンターライズ』(以下、モンハンライズ)は、様々な要素をパワーアップさせて登場しました。その中でも、『モンスターハンター:ワールド』から更に進化した「環境生物」も、非常に特徴的です。
ハンターの移動を大きく向上させた「翔蟲」をはじめ、罠のように使えるものや、ステータスの底上げなど、色々な形で狩りを助けてくれる環境生物たち。その効果もさることながら、見た目や存在感などで狩りに潤いを与えてくれます。
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この「環境生物」について、本作の公式インスタグラムでは、様々な設定画やラフ画を公開しています。果たして、ゲーム内の「環境生物」が、設定画と比べてどれくらい再現されているのか。掲載したスクリーンショットと比較し、その目で直接確認してみてください。
またラフ画では、決定稿とは大きく異なる姿なども描かれています。その違いもまた、興味深い点のひとつなので、合わせてチェックしてみてください。
すっかりハンターの相棒になった「翔蟲」。かなり忠実な再現度は見事の一言
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ハンターの狩りを一変させた環境生物といえば、「翔蟲」がその代表格のひとつでしょう。カムラの周辺に生息する甲虫で、その中でも雌の個体が「翔蟲」と呼ばれます。ハンターを立体的かつ素早く移動させてくれるだけでなく、受け身や操竜など使い所は多種多彩です。
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「翔蟲」は環境生物の中でもかなり小さい部類なので、忙しない狩りの最中では、鑑賞する機会がなかなかありません。カメラ機能でアップにすれば細部まで分かるので、この機会にじっくりご覧ください。
『モンハンライズ』公式インスタグラムでは、この「翔蟲」を真横から捉えたイラストが公開されています。比べてみると、再現度の高さが実感できます。強いて言えば、身体の節々はイラストの方が分かりやすく、ゲーム内のモデルはやや光沢が強いようにも見えるくらいでしょうか。日頃お世話になっているだけに、その姿をしっかり覚えておきたいところです。
ラフ画には、尻尾の長い「ヒトダマドリ」も!?
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クエスト中だけとはいえ、ハンターのステータスを底上げしてくれる「ヒトダマドリ」。移動中に見かけたら、ちょっと寄り道してでもゲットしたくなる環境生物です。「ヒトダマドリ」の色によって上昇するステータスが変わるので、個々人で好む色に違いがあるかもしれませんね。
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色だけでなく、長いとさかやぽっこりとしたお腹も特徴的です。しかし、こちらもじっくり眺める機会が少なく、色を確認している間にゲットしてしまう場合が多いのでは。
「ヒトダマドリ」の設定画は、カラーバリエーションが公開中。紅、橙、緑、黄の4色が確認できます。ゲーム内ではお腹の色味が印象的ですが、こちらの設定画だと、とさか付近がぼんやりと輝いているのも分かります。
また、公式インスタグラムには「ヒトダマドリ」のラフ画もあり、現在のフォルムとは異なる姿を見ることもできます。とさかが小さくてくちばしは短め、そして羽毛がふわっとしているタイプは、今のものとかなり印象が変わります。イメージが近しいのは、くちばしが長いもうひとつのタイプですが、こちらはとさかが全くありません。
また、この2タイプは尾羽が長く、その点も今の「ヒトダマドリ」とまったく違うなど、様々な模索の上で完成したことが分かります。
真下から見る「イッタンモンシロ」は、なんだか新鮮
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自分だけでなく周囲にいる味方の防御力を上げてくれる「イッタンモンシロ」。頼もしい効果も嬉しいところですが、その名の通り、反物を思わせるような長いフォルムも印象的です。
環境生物と一口にいっても、鳥類に両生類、魚類、哺乳類と種別は様々。「イッタンモンシロ」は蝶なので、優雅に舞う姿をフィールド上で拝めます。とはいえ、大きく見えるのは長い羽の部分で、身体や足などは観察しにくいことも。
そんな「イッタンモンシロ」も、公式インスタグラムの設定画ならば、普段は見えない細部までばっちり確認できます。柄や全体的なフォルムが忠実に再現されていたり、下から見ると顔の周辺がちょっと怖かったり(おそらく模様でしょう)と、色々な発見があります。
愛され系小動物の「エンエンク」に、まさかの「キノボリウオ骨」や「コウモリ骨」の案が
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こちらは、イタチの一種の「エンエンク」。もふもふで可愛らしい見た目ですが、臭腺から噴出する特殊なフェロモンは、大型のモンスターすらおびき寄せる強力な効果を持っています。
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長い尻尾を持つのも、振り回してその匂いを拡散するためとのこと。「エンエンク」自身は、このフェロモンでモンスターを誘導し、その間に自分は安全な場所へと逃げるのでしょう。こうした特性や習性を狩りに利用できるのも、『モンハンライズ』らしい点のひとつでしょう。
「エンエンク」についてはラフ画像が多数公開されており、どういったフォルムにするか、その骨格から試行錯誤した後が見て取れます。「ウサギ骨」「キノボリウオ骨」「カエル骨」などがあり、かなり模索を繰り返したのでしょう。
「ユラユラ骨」と書かれたラフ画には、確かに炎が揺らめくような体毛を持つ「エンエンク」の姿が。ちなみに、ラフ画には「えんえんら案出し」ともあり、この時点ではまだ「エンエンク」ではなかったのかもしれません。
こちらは、「ウサギ骨」の「エンエンク」。全体的には近いものの、体毛の感じは全然違います。フェロモンの出し方も、「スカンクスタイル」や「しっぽから煙スタイル」といった案が出たようです。
更に「コウモリ骨」案のラフ画も。決定稿のデザインとはまるで違うため、こんな候補もあったのかと驚く方もいるのでは。骨格の通り、コウモリのように羽根を畳んでいる様子なども描かれています。
ゲーム内の姿との比較、いかがでしたか。設定画を忠実に再現していることや、決定稿とはまるで違う案など、納得や驚きも多かったことと思います。『モンハンライズ』公式インスタグラムでは、この他にも様々なイラストなどが公開されているので、気が向いたらそちらも合わせてご覧ください。