リメイク版『月姫』の話題でよく聞く「さっちんルート」ってなに?─20年以上待ち焦がれたファンの悲願は叶うのか

リメイク版『月姫』の発表で盛り上がった「さっちんルート」とは? 発売直前の注目作と、話題になったポイントのひとつに迫ります。

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リメイク版『月姫』の話題でよく聞く「さっちんルート」ってなに?─20年以上待ち焦がれたファンの悲願は叶うのか
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リメイク版に「さつきルート」は収録されるの?

作中での人気ぶり、シナリオがあってもおかしくない立ち位置、構想やシナリオの存在に触れる制作側のコメントなど、様々な背景から「さつき専用ルート」への期待が高まっています。ですが、20年の時を経てリメイクされる『月姫 -A piece of blue glass moon-』に、彼女の専用ルートは収録されているのでしょうか。

現段階の時点では、少なくともリメイク版に「さつきルート」が収録されているとの明言はありません。また、同人版とは構成が異なっており、『月姫 -A piece of blue glass moon-』に収録されるのは、アルクルートの「月姫」、志貴の先輩「シエル」のルートにあたる「夜の虹」の2本となります。

これだけ見ると、5つのルートがあった同人版からボリュームが減ったように見えますが、「TYPE-MOONエース Vol.13」に掲載されたインタビューによれば、「単純なテキスト量は、同人版のほぼ倍くらい」「ボイスを全部聴きながらプレイすると、45時間程度」とのこと。比較して表現すると、同人版は広く浅く、リメイク版は狭く深くといった構成を取っていることが分かります。

今回のリメイク版に収録されていないヒロインたちのルートについては、「TYPE-MOONエース Vol.13」の記事内に、「残りのシナリオは、“月の裏側”を描く“もうひとつの月姫”で次回語られることになる」と明記。またインタビューの締めくくりでも、「残りのヒロインたちの物語は、もう少しだけお待ちください」と触れており、今後の展開を匂わせています。

こうした状況を踏まえた上で、「さつきルート」の有無については、いくつかの可能性があると考えられます。まずひとつは、『月姫 -A piece of blue glass moon-』の隠しシナリオとして収録されている可能性です。この形で実現するならば、最速で8月26日にさつきルートが楽しめるかもしれません。

ですが、「月姫」と「夜の虹」だけでも相当なボリュームが予想されますし、事前に告知した方が商業的にも有利なため、可能性としては低めでしょう。

むしろ、言及のあった「“月の裏側”を描く“もうひとつの月姫”」に同時収録される可能性の方が高いかもしれません。残り3人のヒロインのうち、メイン級は1人、サブヒロインが2人なので、そこにさつきが加わってもなんら不思議ではありません。

その場合、提供形式も気になるところ。『月姫 -A piece of blue glass moon-』に対応する形で、いわゆるB面のような単体作品としてリリースされるのか。それとも、当時は為し得なかったダウンロードコンテンツとして配信されるのか。

単体作品の発売であれば、それなりの開発期間が必要になるため、実際に遊べるのはもう少し先になりそうです。DLCの場合でも制作時間は必要ですが、1ルートずつ配信する手もあるので、少し早めに遊べるかもしれません。といっても、さつきルートの配信は最後に回される予感もしますが……!

そして、最も残念な可能性は、さつきルートが制作されずに終わること。ファンからすれば想像もしたくない状況ですが、可能性は決してゼロではありません。そもそも、残り3人のヒロインルートについても、具体的な発表はまだ何もなく、『月姫 -A piece of blue glass moon-』の売上が著しく悪かった場合、リメイク展開が終了する可能性も出てきます。

この悲劇を直接覆す術はありませんが、ファンの立場から抗うとすれば、リメイク版を購入することが最大の貢献となるでしょう。ひとりひとりの積み重ねが結果に繋がることで、ファンと制作サイドが喜ぶ未来に近づくはず。

無理を押してまで手を出す必要はありませんが、十分価値があると思える方は、『月姫 -A piece of blue glass moon-』の購入をご検討ください。それが、さつきルートの実装に繋がる最も近い道かもしれません。


『月姫 -A piece of blue glass moon-』で幕を開けるリメイク化において、さつきルートが実装されるかどうか。現時点では、残念ながらまだ不明です。「リメイク版だからこそ、さつきルートを用意するはず」と期待する人もいれば、「同人版になかったんだから、今回もない」と考える方もいます。もちろん、どちらが正解という話ではありません。

果たして、志貴を一途に想い続けた弓塚さつきは、リメイク版でどのような立場となるのか。ファンの期待が現実のものとなるのか。『月姫 -A piece of blue glass moon-』と、その後に続くであろう展開を、期待と共に注目しましょう。

■参考資料

  • TYPE-MOONの軌跡(著 坂上秋成氏)

  • TYPE-MOONエース Vol.13

  • 月姫読本(書籍版)

  • 月姫読本(同人誌版)


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《臥待 弦》

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