■『DUNGEON ENCOUNTERS』2,816円(税込):1月7日23時59分まで
『ファイナルファンタジー』シリーズなど、多くの作品で高品質なグラフィックを追求してきたスクウェア・エニックス。そんな同社から、ビジュアル表現を極力抑えた異色のダンジョンRPG『DUNGEON ENCOUNTERS』が、今年の10月に登場しました。
本作のシンプルさはビジュアル面だけでなく、ストーリーや演出も最小限。物語らしいものは皆無と言っていい程で、ダンジョンに挑む目的と各キャラクターの動機などが僅かにある程度。キャラ同士の会話劇もなく、物語上の劇的な展開も存在しません。

では、本作が退屈な作品かと言えば、全くの正反対です。ダンジョン探索における驚きや喜び、そして恐怖と焦りの全てが、ゲーム性の中に詰め込まれているのです。
計算できるダメージとランダムダメージの組み合わせ、そしてアクティブ・タイム・バトルによる不確定要素で、戦うたびに思考を巡らせるバトルシーンを提供。待ち受ける多彩なギミックを、発見したアビリティで乗り越えていく快感。苦戦を打開してくれる武具のドロップによる歓喜。フロア踏破に伴うボーナスなど、シンプルだからこそ力強く込められた要素の数々が、迷宮探索による濃密なプレイ体験を約束してくれます。

危険に足を踏み込みすぎると、あっさり全滅したり、パーティの続投が不可能になる場合もしばしば。普通のゲームならありそうな救済要素なども『DUNGEON ENCOUNTERS』にはなく、地味に取り返すしかありません。とはいえ、アビリティを駆使すればやり直しが利く場面がほとんどなので、挑戦するのもまた一興です。

またゲームの中盤以降は、プレイヤーの閃きと意思次第で、これまでの迷宮探索とは一変した進行も可能になります。かなり大胆な変化ですが、これは裏技やチートでは決してなく、れっきとした正道の一つなのでご安心を。その道を選ぶかどうかも、プレイヤーの手に委ねられています。

『DUNGEON ENCOUNTERS』だからこそ味わえる豪快なゲーム進行は、危険と報酬が隣り合わせの迷宮探索をまさに体現していると表現そても過言ではありません。リリースから日が浅いため値引率もやや低めですが、公開されているPVを見てピンと来た方ならば、本作を十二分に楽しめることでしょう。