笑い上戸で会話好き、「空澄セナ」から溢れでる健気さ【バーチャルタレント名鑑】

今回紹介するのは笑い上戸で会話好きな空澄セナさんについてです。

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笑い上戸で会話好き、「空澄セナ」から溢れでる健気さ【バーチャルタレント名鑑】
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様々なバーチャルタレント事務所が次々に発足し、着実にその裾野を広げ続けているバーチャルタレント(VTuber)シーン。牽引する二大事務所に注目が集まるなかにあって、数年来に渡って活躍を続けるタレントも非常に多い。この連載コラム「バーチャルタレント名鑑」では、様々なカルチャーシーンで奮闘を続けるバーチャルタレント(VTuber)一人一人にスポットライトを当て、これまでの軌跡とこれからの望見について書いていきます。今回紹介するのは笑い上戸で会話好きな空澄セナさんについてです。

兎咲ミミさんが2020年7月5日にデビューしてから2週間後の7月19日、ぶいすぽっ!の7人目のメンバーとしてデビューしたのが空澄セナ(あすみせな)さんです。

花芽姉妹と配信外で初めて会話したとき、その特徴的な笑い方と豪快さにびっくりし、花芽すみれさんが「やべぇのが来た」と語ったこともあります。兎咲ミミさんと同じCattleya Regina Gamesのメンバーであり、今後紹介する英リサさんとともに笑いだすと止まらない「ゲラ」な存在としてファンから親しまれているところ。

配信中の彼女というと、その豪快な笑い方に惹かれるリスナーも多いでしょうが、さまざまなエピソードや思い付きからドンドンと話を膨らませていくトーク力も魅力。

リスナーからのコメントやツッコミをきっかけにしてグイグイと話題を広げていくだけでなく、自分の話した内容に自分でツッコんでしまうほどの勢いある話し好きぶりや、人懐っこい話し方や豪快な笑いかたを含めてコラボ相手の配信を盛り上げていきます。

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話に花が咲くと、自身のプライベートな部分に話が及ぶこともしばしばありますが、彼女と家族の関係、特に弟さんとのエピソードについて言及することがあります。

「Switchを使ってあたしのことに気づいたみたいで、しかもYouTubeの検索欄に『空澄セナ うた』なんてあったから、バラされたくないからゲームを買ってあげて黙ってもらってます」

「弟にその日の配信内容なんて一つも伝えていないのに、配信が終わった途端に『配信終わった?』と部屋に入ってきてゲームを始めて、『最近ARKどうなん?』って話しかけてきました。きっとアタシの配信を見てるんでしょうね!」

「一人暮らしを始めてから年末年始に実家に帰ったら、『おねーちゃん!』と抱きつかれたり帰って欲しくなさそうにしていたので、家族みんなに焼き肉を御馳走しました」

ぶいすぽっ!メンバーからは「末っ子っぽい」と言われがちな彼女ですが、家族円満かつ弟に好かれる彼女をみると、他の人をよく観察する面倒見の良さや人懐っこさのある彼女が見えてきます。

2021年10月から「サタもに」と題した定期雑談枠を設けるなど、最近起きた身近な出来事やリスナーと会話する頻度を増やしていきそうです。

ゲーム配信だけではない活動にも力を入れているのも彼女。歌配信は他のメンバーに比べて積極的で、歌が好きでボイストレーニングに通ってトレーナーに指導をしてもらっていると話しています。これまでに歌ってみた/カバー動画を6曲も公開してきました。これに加えて、ショート動画やまとめ動画を制作し、アップしています。

ぶいすぽっ!はFPS・サバイバルゲームを中心にしてe-Sportsの良さを広げていくことに重きをおいたグループということもあり、どうしてもその活動は「ゲーム配信者/ストリーマー」然としてしまいがち。歌動画はともかく、ショート動画やまとめ動画をちゃんと作っておこうとする彼女の活動はぶいすぽっ!内のメンバーにはほとんどない活動であり、まさしく「VTuber/バーチャルタレント」然とした姿に見えます。

シンデレラ (Giga First Night Remix) / 空澄セナ cover
ぶいすぽっ!の空澄セナってどんな奴?こんな奴。

そんな彼女が見せた素の人柄が伺える場面があります。

白雪レイドさん、花芽なずなさん、ストリーマーのにゃんたこさんの3人が飲酒しながら『Apex Legends』を配信しているなか、同じく飲酒していた空澄セナさんが途中参加し『雀魂』をプレイし始めると、4人全員が飲酒してたこともあり、口悪く煽り煽られる暴言が飛び交う配信となりました。

『雀魂』を終えて一息ついた白雪レイドさんがリスナーと会話していると空澄セナさんから通話がかかり、「いっぱい煽ってしまってごめんなさい。今日でちゃんと話してから2度目なのにこれからも遊んで欲しいと思ってて、メッセージだけじゃ伝わらないと思って…」とレイドさんが配信中にもかかわらず直々に謝罪をしはじめたこともありました。

その姿には「あまりにも良い子」「ぶいすぽっ!の良心」とコメントが相次ぎ、これにはレイドさんも「別に気にしなくても良かったのにめちゃめちゃええ子やないかい、ごめんなさいなんて言葉が出てくるなんて」と驚くほどでした。

ぶいすぽっ!外にも徐々に友人を増やしており、特ににじさんじの面々と多くコラボしています。星川サラさん、山神カルタさん、雪城眞尋さん、えるさん、樋口楓さん、勇気ちひろさんと、友人から友人へと繋がっていくようにして交友関係を広めつつあるのが分かります。

こういった姿を通してみると、彼女は好きなことや興味をもったことにしっかりと臨もうとするマジメさがうかがい知れます。根はマジメで人懐っこくて親しみやすい性格、そんな彼女の気質がゆえ、ぶいすぽっ!他メンバーからイジラれ役として親しまれているように見えます。

空澄セナさんのデザインを担当されたのは、イラストレーターのGreeNさん

ぶいすぽっ!に入るオーディション審査の1週間前に『Apex Legends』を始めて、ブロンズからプラチナ4まであげてから審査に行った。オーディションに合格した理由は、FPSをがんばって出来そうというのと、喋りが上手いっていうのが理由だった

オーディションについてリスナーから質問されたときには、このように彼女は答えています。さまざまな才覚がひしめくVTuber/バーチャルタレントシーンにおいて、ぶいすぽっ!はFPS・サバイバルゲームを中心にしてe-Sportsの良さを広げていくことに重きをおいたグループ。

そのグループへと加わるために、プレイしたことのないゲームタイトルを練習し、その場でも臆することなくトーク力を発揮することができる。そんなエピソードから見えてくる彼女は、稀有な才能に溢れていたり、不断の努力ができるというだけではなく、ここぞという場面でも力を発揮できる強いメンタルをもった女性像です。

雑談内で多くの話をしている彼女ですが、居酒屋・コンビニ・飲食店や日雇いバイトをいくつか掛け持ちしていたことを話しており、「わたしは活動1周年を迎えるころまで、自分の配信とアルバイトを掛け持ちしていたよ」とハッキリ告白したこともありました。

そういった難しさを強いメンタルで乗り越えてきた彼女。より多くの人に自身を知ってもらおうとさまざまに挑戦していこうとする2022年、彼女はどんな配信や動画で笑顔にしてくれるのでしょうか。

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《草野虹》

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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