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兎咲ミミさんは2020年7月4日に初配信を行ない、「Cattleya Regina Games」のメンバーとしてデビューを果たしました。
「配信を始めようというきっかけは、VTuberに元々興味をもっていて、色んなVTuberを見ていたんです。そのなかでぶいすぽっ!のオーディション募集を見つけて、興味本位で送ってみたらデビューしたっていう感じですね」
以前雑談でこのように語っていた彼女。書類選考に始まり、運営スタッフとの通話選考、ぶいすぽっ!メンバーとのゲーム面接、最後には運営スタッフの対面選考と、順々にすすんでいったことを明らかにしています。ちなみにこの時の選考サイトは「LVG&IBGメンバーオーディション」として公開されており、花芽なずなさんは「自分が制作した」と語っています。
ぶいすぽっ!内でも彼女が一番にファンなのが一ノ瀬うるはさん。最初の頃のガチガチに緊張してしまう姿から、徐々にフランクになり、ゲームによっては「ファンなので!」の一言から率先して動くこともあるほどです。
好きなゲームは『Apex Legends』『リーグ・オブ・レジェンド』『Minecraft』の3作品。ぶいすぽっ!ということもありFPS/サバイバルゲームがメインですが、この他にも多くのゲームをプレイしています。
特徴的なのは、パズルゲームや謎解き要素が多く含まれたゲームを好んでいる点。『BABA IS YOU』『Sizeable』『The Painscreek Killings』『The Room』『Keep Talking and Nobody Explodes』「『he Witness』と、どこでこのゲームを知ったのだろう?と気になってしまいそうなインディのパズル・謎解きゲームをこれまでにプレイしており、リスナーとともに問題を解くことで、一体感をもって楽しめる配信となっています。
愛称は「みみたや」「たや先輩」。『リーグ・オブ・レジェンド』などのゲームで「みみたや」という名前でアカウントを作り、花芽なずなさんが「みみたや」と呼ぶようになってメンバーやファンからも定着するようになりました。
紫色の瞳に少し青みがかった長い銀髪、丁寧な口調と気配りが見える彼女。初対面の人に緊張してしまって会話しづらそうにすることも多い彼女ですが、仲の良いぶいすぽっ!メンバーとは一転、普段の丁寧・真面目な姿勢・言葉遣いに加えてキツめの言葉でトークしていくことがあり、「性格が悪い」という自己評価がなんとなく伝わってくるところ。
ぶいすぽっ!全体で見ると常識人枠とも目されており、好き勝手にトークしていくメンバーに振り回されつつ、言葉少なにツッコミ役に立ち回る彼女がみれます。
そんな彼女の特徴というと、時に10時間以上にも及ぶ長時間配信をこなすことが多くあり、集中しはじめると徐々に言葉少なになっていく様子がわかるほど。午前中から配信をスタートすることも比較的多く、そのまま長時間配信をしつづけることのできる体力、プレイ中のゲームに飽きること無く向かい続ける気力や好奇心など、その気質はやはりストリーマーとしては恵まれた気質ではないでしょうか。
その高い集中力は、『Apex Legends』『VAROLANT』などの人気ゲームや先にあげた謎解き系ゲームに活かされており、愛くるしいビジュアルとは打って変わって「自分が満足できるまで終わらない」という無言のメッセージやパワフルさをリスナーに強く印象付ける配信にもなっています。
そんな彼女らしさが強く出た配信と言えば、『Minecraft』『ARK』でのオープンワールド系ゲームをプレイした配信でしょう。2020年7月25日には同期の空澄セナさんと初めてのマイクラ配信をし、「寝たい人のための睡眠誘導」やセナさんや英リサさんなどのCattleya Regina Gamesのメンバーと「謎解きマイクラ」をプレイしていました。
2021年6月26日には「【Minecraft】ぶいすぽ鯖で自分の家つくろう!整地編【ぶいすぽ/兎咲ミミ】」をスタート、他のメンバーから少し遠いところに自宅を建て、ゆったりとプレイしていきました。
「Minecraft」といえば、先日にはYouTubeでの関連動画の視聴回数が1兆回を突破、いわずとしれた世界的なゲーム。事務所や友人グループ専用のサーバーをたててメンバーが様々にプレイしていくというのは、YouTuberやバーチャルタレントといった配信者の中では定番の流れです。
そんな『Minecraft』がとても好きな彼女、知識量は他のメンバーよりも多く、さきに述べたように長時間配信を厭わないことにより、様々な交易所やトラップを制作して街発展に寄与し、配信外にもプレイすることもあったため、なにかと他メンバーの助けに回ることもチラホラとあるほどでした。
ぶいすぽっ!花火大会企画を進めた際には、花芽なずなさん、神成きゅぴさん、英リサさんと共に花火づくりのヘルプに入り、花火発射の回路制作や花火の種類と作り方をメンバーにレクチャーし、「ミミちゃんがいなければぶいすぽっ!マイクラサーバーは終わってたよ」となずなさんが振り返るほどでした。
その数か月後、オープンワールド系ゲームの『ARK』でもぶいすぽっ!サーバーが立ち上がり、メンバーそれぞれがプレイしていきます。やりこみ要素が非常に多いこのゲームでも持ち前の集中力とハマりっぷりを発揮し、「寝ても起きても配信している」「もはや住んでいる」というような状態にまでになりました。新人としてデビューした藍沢エマさん、紫宮るなさん、また他メンバーへのサポートも『Minecraft』の時と同じく欠かすことなく、その強みが遺憾なく見られる配信となりました。
この2つのゲーム配信は2021年夏から秋にかけて重点的に配信され、ほぼ毎日14人のメンバーのうち誰かが配信をしていたこともあり、ぶいすぽっ!メンバーの声・リアクションや面白さをぶいすぽっ!ファン/リスナーに届けることができ、何よりメンバー同士の絆をより深めることにも繋がったと言えるでしょう。
FPS/サバイバルゲームのカジュアル大会を通じてぶいすぽっ!を知った方からすれば、兎咲ミミさんをあまりご存知ではない方も多いと思います。それもそのはずで、彼女はそういったカジュアル大会には出場はせず、カスタムマッチなどで代役として顔を出す程度。ぶいすぽっ!全員が登場するような企画以外では、ほとんどトーナメント戦には出場しませんでした。
そんな彼女、マインクラフト日本公式が主催した『秋のマイクラプレミアムステージ』に出場。バラエティ豊かなミニゲームで多くのストリーマーとバトルし、見事にぶいすぽっ!チームでの優勝を果たし、MVPにも輝きました。
MVP受賞を告げられた瞬間の彼女は、下に向けていた視線がふっと上にあがり、「嘘ぉ・・・?」と素の声をあげていました。表情や声ともに、そのリアクションは「リアルな彼女」を完璧に捉えた瞬間だったと言えるでしょう。2021年の兎咲ミミにとって一番のハイライトシーンであり、素晴らしい一夜に挙げられるのではないでしょうか。
ここで一つ抑えておくべきなのは、まだ彼女はバーチャルタレント/VTuberとして2年目のシーズンを送っている真っ只中にあり、2022年7月4日からようやく3年目を迎える立場だということです。
この5年のなかで盛り上がったシーン、そのなかでもぶいすぽっ!は確かに存在感を強めてきましたが、現在所属するメンバーの過半数以上がまだデビューして2年も経っていないということを忘れてはいけないでしょう。
「ぶいすぽっ!メンバーととても仲良くなれたので、これからはもっと他のVTuberの方と仲良くなりたいし、友達を作りたい」
「『Apex Legends』『VAROLANT』の大会に出れるようになりたい。経験してみたいですね。」
新年最初の配信では2022年の目標をこのように語っていた彼女、実は昨年の「VTuber最協決定戦」発表時には興味津々なツイートをしていました。もしも出場した際には、多くの期待とプレッシャーを乗り越えつつ、どのような姿を見せてくれるのかかには注目したいところです。