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『ポケットモンスター』シリーズには、開発段階で用意されていたものの、さまざまな事情で没になった要素が存在します。有名な話だと、『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』では「てんかいのふえ」を用いたアルセウスのイベントがお蔵入りになっていました。
そこで今回は、ファンの間でまことしやかに囁かれている“惜しくも没になってしまったイベント・データ”のウワサを3つご紹介。どんな説が出回っているのか、さっそく見ていきましょう。
「オーキドせんせい」とのバトル
『ポケットモンスター 赤・緑』では、何かしらのタイミングで「オーキドせんせい」とのポケモンバトルが発生するはずだったと言われています。「オーキドせんせい」のグラフィックは我々のよく知る「オーキド博士」に酷似していますが、同一人物かどうかは一切不明。
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当然ポケモントレーナーとしての腕前も気になるところですが、その実力は作中トップクラスに設定されていたようです。なんでも、手持ちに“初代最強”と名高いケンタロスを入れており、さらに主人公やライバルが選ばなかった御三家ポケモンの最終進化系も加えられているのだとか。
そして、パーティの平均レベルは60後半から70くらい。これは四天王やチャンピオンなどの手持ちポケモンすら上回っているため、「オーキドせんせい」はかなりの実力者なのかもしれません。
なお一説によると、このイベントはクリア後のオマケ要素として用意されていたとのこと。しかし、その後のシリーズやリメイク版でも、実現していません。いずれ正式に、「オーキドせんせい」と力比べしてみたいですね。
謎めいた「AZのフラエッテ」
フラエッテは、『ポケットモンスター X・Y』に登場した「いちりんポケモン」。通常の個体であれば作中で簡単に入手することが可能で、「ひかりのいし」を使うとフラージェスに進化します。
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ですが、フラエッテには特別な個体が存在しているよう。それこそが、通称「AZのフラエッテ」です。作中に登場した謎の人物「AZ」と深い関わりがあったポケモンで、通常の「フラエッテ」に比べると、配色や手持ちの花などに違いがあるとのこと。
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ちなみに、こちらは本家とは違ってフラージェスに進化しません。ただし、能力値が高く設定されており、固有技「はめつのひかり」を覚えているのだそう。当時はファンの間で「配布されるのでは?」と噂されていましたが、今に至るまで入手する手段がないため、没データになってしまったのかもしれません。