3月24日にレジスタから『囚獄のセブンスヘイム』がニンテンドースイッチで発売されました。
「ケモノ×脱出×サスペンス」をコンセプトとする本作。目覚めるとケモノの姿になっていた主人公たちが、監獄から脱出するため協力しながら、謎を解き明かす3Dアドベンチャーゲームです。
現在、ニンテンドースイッチ/Booth/Dlsiteで配信中。ニンテンドースイッチでは、4月12日23時59分まで特別割引価格の1980円[税込]となっております。クリア時間は約7~8時間。謎解きが得意な方はもう少し早くクリアできるかもしれません。
◆真実の先を確かめたい。その意志が前へと進む勇気をくれる。
本作はまずモフモフしたビジュアルの登場人物たちに目を惹かれます。ですが想像以上にシリアスで練り上げられたストーリーに驚愕するでしょう。
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しかし、ただショッキングな設定を見せられるだけがシリアスではありません。
真実に打ちのめされてなお、その先の更なる真実に触れようと進む登場人物たちの勇姿。それこそがこの作品の真骨頂です。筆者は彼らの姿に心が沸き、勇気をもらいました。
なぜ筆者がゲームに勇気をもらうほど感動したのか。そこを語ろうとすると、どうしてもネタバレになってしまう!!!月並みな言葉になってしまいますが、「真実は君の目で確かめてくれ」としか言えません…!
◆主人公のジンクーが可愛くてカッコよくて、仲間との掛け合いがエモい!
本作の魅力はなんといっても主人公のジンクーです。
ジンクーは他のキャラと比べると年齢は低いようで、本人も気にしているのか「子供扱いしないでくれ」と口をとがらせる場面も。
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ステージの合間に挟まる「幕間の休息地」では、ステージで手に入るコインでプレゼントを買えます。仲間にプレゼントすると会話が発生し、ジンクーとの特別な掛け合いが見られます。
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時折見せる少年らしさが伺えるはにかみ笑顔をするのも可愛らしい。基本的にシリアスなストーリー展開で進む本作にとって和みポイントでしょう。
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ですが、彼の素晴らしさは少年らしい可愛さだけではありません。
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物語が進んでいく度に明らかになる真実に、仲間たちは絶望します。もちろんジンクー自身も。ですが、ジンクーはそこで立ち止まりません。
突きつけられた真実に矛盾を感じ、まだ何かあるはずだと立ち上がる姿は必見。大人たちを、そしてプレイヤーも引っ張っていく姿はまさに主人公のカッコよさです。
進めば進むほどさらなる試練が待つ予感に、コントローラーを置いてゲームを終わらせたいと何度思ったことか。けれど彼の姿は、弱気になった心を奮い立たせてくれます。エンディングを迎えた時には、「ジンクーが主人公で良かった」という想いで胸がいっぱいになりました。
◆Chapter1のステージ名が「最終」ってことはつまり…?序盤のストーリーとシステムを紹介!
・目が覚めたら、ケモノの姿に!?
物語は、少年が哀しい夢から目を覚ますところから始まります。目の前に現れたのはガタイがよくコワモテな犬ニンゲン。驚く少年が自分の身体を確かめると、なんと自分も犬ニンゲンになっていたのです。
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自分の名前すら思い出せずに困惑する少年。コワモテの犬ニンゲン「ガラム」は少年に「ジンクー」と名付け、同じ境遇の仲間との合流を提案します。
しかし、ガラムが通って来た道はなぜか厳重なロックが掛かっており通れません。ロックを解除するため周囲を探索するところから、ゲームは本格的に始まります。
・必ずどこかにヒントはある。視点を変えれば見えてくる。
アドベンチャーパートではジンクーを動かし、先に進むための仕掛けを解除するのが目的。三人称視点で全体を見て怪しいところを探し、一人称視点で詳しく見る流れが探索の主な流れとなります
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なにかがあるとジンクーが「もっとよく見てみよう」と言ってくれるので、手あたり次第Aボタンを押してアイテムやパズルを解くヒントを見つけましょう。アドベンチャーパートには時間制限も、評価システムなどもありません。ですから焦った時はまずは落ち着いて、視点を変えたり仲間との会話を拾ってみましょう。きっと答えが見つかるはずです。
・その先にあるのは希望か、絶望か——
仕掛けを解き、扉を開けるとガラムの言っていた同じくケモノの姿となった仲間たちが。彼らも名前とわずかな記憶以外は憶えてないらしい。
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ジンクーが揃ったことで、いままで開かなかった新たな場所への扉が開きます。
彼らはなぜこの施設に集められたのか?記憶を失っているのはなぜか?なぜケモノの姿となっているのか?最初のステージの名前が「最終廃棄層」と意味ありげなのはなぜか?謎を解くため、彼らとともに扉の先に進みましょう。
◆前に進む。それがきっと希望に辿り着くと信じて
『囚獄のセブンスヘイム』の主題歌のタイトルは「確かめたい」。進んだ先に待ち受ける真実がどんなものであっても、知らなければ納得できない。だから、確かめるために前に進む。そんな強く真っ直ぐなストーリーに勇気をもらいました。ぜひみなさんも絶望の真実に打ちひしがれながら、彼らが見つけた希望を見届けてください。