「バーチャル四天王」から1人のバーチャルタレントへの脱皮 ミライアカリの未来への布石【バーチャルタレント名鑑】

今回紹介するのは活動5年目を目前に迎えるシーンの重鎮・ミライアカリさんです。

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「バーチャル四天王」から1人のバーチャルタレントへの脱皮 ミライアカリの未来への布石【バーチャルタレント名鑑】
「バーチャル四天王」から1人のバーチャルタレントへの脱皮 ミライアカリの未来への布石【バーチャルタレント名鑑】 全 4 枚 拡大写真
様々なバーチャルタレント事務所が次々に発足し、着実にその裾野を広げ続けているバーチャルタレント(VTuber)シーン。牽引する二大事務所に注目が集まるなかにあって、数年来に渡って活躍を続けるタレントも少なくありません。この連載コラム「バーチャルタレント名鑑」では、様々なカルチャーシーンで奮闘を続けるバーチャルタレント(VTuber)一人一人にスポットライトを当て、これまでの軌跡とこれからの望見について書いていきます。今回紹介するのは活動5年目を目前に迎えるシーンの重鎮・ミライアカリさんです。

にじさんじ、ホロライブといった二大事務所が2019年中頃から徐々に人気を掴み、2020年にコロナ禍が起こって以降はインドア需要の高まりとともに人気は加速度的に急上昇、その後を追うように多くのバーチャルタレントにスポットライトが当たるようになりました。

2019年以前よりVTuberシーンを引っ張ってきたのは「バーチャルYouTuber四天王」、キズナアイさん・輝夜月さん・電脳少女シロさん、そして今回のヒロインであるミライアカリさんの4人です。

ミライアカリさんが活動を開始したのは2017年10月27日から。先に補足をすると、YouTubeチャンネルである「Mirai Akari Project」は「アニメ娘エイレーン」チャンネルから改名されたものです。

2014年3月1日から活動しているエイレーンさんの動画は、ややドギツイ下ネタやディープなサブカル要素も織り交ぜたオリジナリティある世界観が主でした。活動初期を支えたサポート役兼プロデューサーとして、ファンにも愛された存在です。

ミライアカリさんの初めてのツイート
【自己紹介】ねぇ…聞いて欲しいの…【MiraiAkariProject#001】

アカリさんの衣装は年を追うごとに少しずつ変わっていますが、彼女の初期デザインでは金髪のサイドテール、蝶型の青いリボン、胸元の青い花飾りと黒い紐リボン、水色・黒色・白色を特徴にした衣装とショートスカートがトレードマークとなっていました。

その後、株式会社バンダイナムコアーツの新レーベル「GOOM STUDIO」に所属してからは自身のビジュアルを大きく一新。現在は水色と白色のヘッドホン、「MIRAI AKARI」と書かれた黄色のストラップ、高身長を引き立てるスラっとした衣装へと変わりました。

デビュー当初のデザインは初音ミクの公式イラストを手掛けていたKEIさんが、現在はMONQさんが描いています。淡い色合いでフワっとした空気感が漂うKEIさん、近未来的なイメージを与えるキリっとした線とクールなムードがあるMONQさん、どちらのデザインも「ミライアカリ」という存在をうまく捉えています。

デビュー当時から現在に至るまで、3Dモデルを主体にした様々な企画動画を投稿し続け、その根強い人気を継続しています。またデビュー時から「3Dモデルを主体にした生配信」も頻度は少ないながらも継続しており、ゲーム配信や雑談配信は元より、2021年11月21日には企画用Discordサーバーを通してミライ部(ミライアカリさんのファンネーム)の方々と直接通話をしてみるなど、ファンとリアルタイムで交流できる場として活用しています。

元気良くハツラツとしたキャラクターで、ツッコミよりもボケ気質、下ネタにも寛容、コラボ相手がたじろくようなブラックジョークを吐くこともあるなど、トークを始めればツッコミ役やストッパーを吹き飛ばしてしまいそうなほど。

自身が出演するライブイベントや番組ではMCや司会役を務めることもあり、声優の中島由貴さんとのトークバラエティ番組「中島由貴とミライアカリの女子会ですが」を2020年からBS日テレにて放送中と、メキメキとトーク上手になっている最中です。

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にじさんじやホロライブの面々やその他のVTuberらとトークする際には、そのキャラクターと“先輩力”でもって場を制圧していくこともしばしば。生配信を通じて彼女を知る機会が増えれば、より多くのファンに愛されていきそうです。

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自身の活動も5年目を迎え、キズナアイさんと輝月月さんが活動を休止してしまった現在。四天王で活動しているのはシロさんとアカリさんの2人のみと、シーンの黎明期を知るファンからすると寂しい印象があります。

そんなアカリさんですが、先にもあげたようにブラックジョークにも躊躇いがありません。たとえそれが自身のパブリックイメージや人気に関わること、わずか数年ほど前であろう過去の苦労話であってもです。

とある配信のなかで「いま考えると迷走していたな?と思うこと・企画はありますか?」という質問に対し

「ミライアカリプロジェクトのすべてが迷走しているよ」
「アカリ、社員以上に社員していたもん」

とあっけらかんと口にしています。

自身の危うい話題にも彼女は「隠すことをあまりせず、機をみて触れる」「伝えたいことはキッチリと伝える」という振る舞いをしてきました。それは、ファンに対する誠実さの表れでもあり、明るく前向きに生きていこうというポジティブなメッセージにもなり、これから先も活躍していこうと自分を叱咤しているかのようです。

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株式会社ZIZAI、VTuber事務所ENTUM、フリーでの活動期間をへて、現在では株式会社バンダイナムコアーツの新レーベル「GOOM STUDIO」の一員として所属しています。

VTuberのトップとして走り抜けてきた約4~5年間の活動にあって、彼女は何度も事務所が変わりながら第一線で活躍し続けてきました。その胆力、したたかさ、強い信念はまさに驚異的だといえるでしょう。

そんな彼女の活動のなかで力を入れているといえば音楽です。2018年12月31日に「アクセル」をリリースして以降、インディーズとして6枚のシングル、「GOOM STUDIO」に所属してからは9曲をリリース。特に「GOOM STUDIO」に入ってからは約1年で7曲もの楽曲をリリースしてきました。

2021年10月27日にはメジャーファーストアルバムとなる『未来』をリリース。これまでリリースされた楽曲を中心に据え、インディーズ時代の楽曲をリアレンジして収録されており、まさに活動4周年を封じ込めた1作となりました。

「世間一般でイメージされているミライアカリを、自分自身が忘れるということをしています。『明るい、元気、ハッピー!』みたいなのがアカリらしいと思うんですが、曲と向き合う時に、歌詞やメロディーも含めてその世界にどっぷり入り込んだ方が、表現しやすい自分がいる」
https://upstation-ntv.com/article/20211024mirai_akari_Interview

さまざまなサウンドやグルーヴを乗りこなして歌っていくアカリさんは、曲ごとに微妙にニュアンスや声色を変えてメロディをなぞっています。言葉1文字、メロディ1音に対して丁寧に向き合ったとも彼女は語っています。

バーチャルYouTuberとして、もしくは1人のシンガーとして、あるいは場をまとめ上げるMCやパーソナリティとして、様々なタレントを表現しはじめたミライアカリさん。黎明期を支えた彼女ですが、もしかすれば彼女にとっての華やかなる未来は、これから訪れるのかもしれません。

ミライアカリ 1stメジャーアルバム『未来』のクロスフェード動画。
「バーチャルタレント名鑑」過去記事はコチラ

《草野虹》

草野虹

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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