『ポケモン』目立たないけど確かな人気!?“縁の下の力持ち”「くさ御三家」の歴史

緑は不人気?いえいえそんなことはありません!

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『ポケモン』目立たないけど確かな人気!?“縁の下の力持ち”「くさ御三家」の歴史
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三者三様の特徴を持ち、旅の最後まで欠かすことのできない御三家ポケモン。単純に見た目の好みや進化後への期待感…など様々な理由で選び、旅を始めたことでしょう。

そんな御三家ポケモンの歴史を振り返っていくと、意外に語られていない出来事や事件も。そこで今回は、“くさ御三家のこれまで”について振り返っていきす。

山あり谷ありのくさ御三家

「くさ御三家」は単体だと多くのタイプに弱点を突かれてしまうため、シナリオを進める上で他属性に比べるとやや不利な立場だった印象。とくに『ポケットモンスター 金・銀』では、最初のジムリーダーがひこうポケモン使いのハヤトで、その次はむしポケモン使いのツクシと序盤から苦難を強いられていました。

その一方で、「しびれごな」や「ねむりごな」などの変化技や「やどりぎのタネ」といった実戦向きの技を多く習得する傾向にあります。つまり、パワーでゴリ押すというよりも、トリッキーな戦術で相手を翻弄することが得意なタイプだと言えるでしょう。たしかに、エースというよりはサポート向きのポケモンが多かったかもしれません。

モチーフ面を見てみると、「フシギダネ」がカエルだったり、「キモリ」がヤモリだったりと爬虫類が多め。2010年に発売された雑誌「ポケモンぴあ」内で語られていたインタビューによると、くさタイプ特有の緑色と哺乳類を合わせるデザインに苦戦していたそう。

しかし、『ポケットモンスター X・Y』からは「ハリマロン」、『ポケットモンスター ソード・シールド』では「サルノリ」と哺乳類モチーフの「くさ御三家」が増加。今冬発売予定の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも、猫がモデルになった「ニャオハ」が登場するので、問題は解消されたのかもしれませんね。

不遇というウワサも…

また、他の御三家に比べるとやや不遇な扱いを受けているとウワサの「くさ御三家」。たとえば、2005年に外伝作品『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊』が発売されたのですが、“緑の救助隊”は制作されず。

さらに他作品へ目を向けてみても、その傾向は顕著。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズには「ほのお御三家」のリザードンガオガエン、「みず御三家」のゲッコウガなどが単体で登場しているのですが、「くさ御三家」は未だに単体で採用されていません…。

それでも、2020年に行われた公式の投票企画「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」では、「モクロー」が16位、「ジュカイン」が28位と「くさ御三家」が上位にランクイン。決して不人気というわけではないようです。

目立たないけど、トレーナーからはちゃんと評価されている「くさ御三家」。まさしく、“縁の下の力持ち”という言葉がピッタリのポケモンたちと言えるのではないでしょうか!


《サワディ大塚》

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