『遊戯王 マスターデュエル』特殊勝利はエクゾディアだけじゃない!ロマンあふれるカード3選「トムの勝ちデース!」

「WOW! トムの勝ちデース!」で有名なあのシーンも再現できます。

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『遊戯王 マスターデュエル』特殊勝利はエクゾディアだけじゃない!ロマンあふれるカード3選「トムの勝ちデース!」
『遊戯王 マスターデュエル』特殊勝利はエクゾディアだけじゃない!ロマンあふれるカード3選「トムの勝ちデース!」 全 7 枚 拡大写真

コナミデジタルエンタテインメントが手掛ける、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/Steam/ニンテンドースイッチ/スマホ向け『遊戯王 マスターデュエル』。本作には通常の勝利とは異なる“特殊勝利”という勝ち方が存在します。

もっとも有名な特殊勝利は、「封印されしエクゾディア」でしょう。こちらは特定のカードを5枚集めるという条件さえ満たせば、どんな盤面であろうとデュエルに勝利するというモノです。

実はこの特殊勝利カード、エクゾディア以外にも結構な数が存在しています。

そこで今回は、「条件を満たすのは不可能に近い!」といったものから、「頑張ればあるいは……」というものまで、筆者が独断と偏見で選んだ3枚をピックアップしました。

◆ほぼ再現不可能! 闇バクラが使用した「ヴィジャ盤」―頑張って死のメッセージを揃えよう!

【カードテキストより引用】
このカードと「死のメッセージ」カード4種類が自分フィールドに揃った時、自分はデュエルに勝利する。(1):相手エンドフェイズにこの効果を発動する。手札・デッキから、「死のメッセージ」カード1枚を「E」「A」「T」「H」の順番で自分の魔法&罠ゾーンに出す。(2):自分フィールドの「ウィジャ盤」または「死のメッセージ」カードがフィールドから離れた時に自分フィールドの「ウィジャ盤」及び「死のメッセージ」カードは全て墓地へ送られる。

原作「遊戯王」で闇バクラが使用したカード。これをDの文字として、魔法・罠ゾーンに設置すると、次々と不吉な文字が浮かび上がっていきます。すべて揃うと「DEATH(死)」(ちなみに海外版では「FINAL」)……。相手は問答無用で、敗北します。

ただ、このカードには問題点が山ほどあります。例えば、全て揃える前に1枚でもカードを破壊or除外されてしまうとその時点で計画はオシャカに!

そしてヴィジャ盤で飛び出してくる魔法カード「死のメッセージ」は数ターンかけて展開していくため、その間これらを守る必要があります。ところがDEATHの文字が並ぶほどフィールドの魔法・罠ゾーンが圧迫されるため、守り切るのがこれまた難しい。

さらに運が悪いと、初期手札5枚が「DEATH」となってしまう可能性すらあります。これはもう、自分への死のメッセージです。

◆“特殊勝利”はおまけ!? 普段使いもできる「ゴーストリックの駄天使」

【カードテキストより引用】
レベル4モンスター×2
このカードは「ゴーストリックの駄天使」以外の自分フィールドの「ゴーストリック」Xモンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。また、このカードが持っているX素材の数が10になった時、自分はデュエルに勝利する。(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「ゴーストリック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札の「ゴーストリック」カード1枚をこのカードの下に重ねてX素材にする。

「ゴーストリックの駄天使」は、「ゴーストリック」テーマのエクシーズモンスター。サーチ能力などを持っているため、同テーマで普通に役立つ一枚です。しかしカードテキストをよく見ると、まるで“オマケ”のように「特殊勝利」効果が書かれているではありませんか……!

その条件とはエクシーズ素材の数を10にすること。かなり難易度は高いものの、展開次第によっては「ゴーストリック」だけでも狙えます。

普通に勝利を狙った方が早いのも事実ですが、やはり「特殊勝利」はロマン。積極的に狙っていきましょう。なお「ゴーストリック」カードのみならず、他のカードも併用しつつエクシーズ素材を増やしていくパターンも存在します。

◆「トムの勝ちデース!」を再現するためだけのカード!?「飛行エレファント」

【カードテキストより引用】
(1):このカードは相手ターンに1度だけ、相手の効果では破壊されない。(2):このカードの(1)の効果を適用した相手ターンのエンドフェイズに発動する。次の自分ターン中、以下を適用する。
●このカードが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた時、自分はデュエルに勝利する。

ファンの間では“トムのカード”とも呼ばれる「飛行エレファント」。イラストにはどこかで見たような、「耳で空を飛ぶ象さん」が描かれています。

いかにも“初期遊戯王”なデザインとネーミングですが、このカードが登場したのは2018年発売の「COLLECTORS PACK 2018」と比較的最近。そして、その見た目からは想像できない、“特殊勝利”という物騒な効果を持っています。

実はこの効果、「遊戯王」原作の非常に有名なシーンである、全米チャンプ「バンデット・キース」VS「ペガサス・J・クロフォード」(実際に戦ったのは、偶然その試合を見ていた観客の「トム」)を再現するためだけにあるのです。

突然、ペガサスの代わりにデュエルをすることになったトム。右も左も分からない初心者な彼ですが、なんと事前にペガサスから渡されたメモ通りに動いたところ、わずか後攻1ターン目で全米チャンピオンであるキースを撃破! 両選手を含めた全ての人間が呆然とするなか、「WOW! トムの勝ちデース!」と高らかに叫んだペガサスのセリフに多くの読者が衝撃を受けました。

そんな伝説的場面を再現するべく、2018年にカード化されたのが「飛行エレファント」なのです。公式のノリが良すぎる……!

まさしくファンカードであり、特殊勝利を決めるには相手に「飛行エレファント」を効果破壊(の上で失敗)して貰わなくてはなりません。が、実際には相手も警戒するでしょうしハードルは高め。対戦相手のノリが良ければワンチャンあるかも……!


この他にも、「CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア」(正式な「神」の字は、示と申を組み合わせたもの)や「毒蛇神 ヴェノミナーガ」などが特殊勝利枠として存在しています。

現在の環境では特殊勝利は難易度が高く、ファンデッキという扱いが主流です。ですがやはり、特殊勝利はデュエリストの憧れ。ランクマッチで見事決めることができたら、それは最高のロマンと言えるでしょう。

《高村 響》

多義的に面白いことが好きです 高村 響

兵庫県生まれ。子供の頃からゲームを初めとしたサブカル全般にハマっていたものの、なぜか大学にて文学研究で博士課程まで進むことに。本が好きで、でも憎い。純文学を中心とした関係性の中で生きていたが、思うところあってゲームライターに転向。その結果、研究のさなかゲームをしまくっていたことが恩師にバレつつある。 読んでくださっている皆様、どうぞよろしくお願いします。

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