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株式会社TVTが本格始動を5月24日に宣言し、オリジナルエンジンの研究開発と進行中のプロジェクト2本を発表しました。
リアルタイム性の高いMOアクションゲームが作れるネットワークエンジン「Theory Engine」や、『パタポン』のディレクター・小谷浩之氏とサウンドクリエイター・足立賢明氏による新作リズムアクション『Project JabberWocky』も視線を集めましたが、もうひとつのプロジェクト『Project Shaz』が、特に大きな話題となりました。
この『Project Shaz』は、第一報ということもあり、具体的な内容などはまだ語られていません。ですが、少なめだった情報ながらも、多くのゲームファンが関心を向ける理由がいくつもあり、発表直後から一部のユーザーの間で期待が大きく高まっています。
発表からほどなくして、『Project Shaz』のキャラクターデザインの一部に不適切な箇所が含まれていたことが判明し、この謝罪と対応で注目された一面もありますが、こうした騒動とは別に、『Project Shaz』そのものに対して熱い視線を送っている方が少なくありません。
果たしてどのような理由から、この『Project Shaz』が注目を集めているのか。気になる様々なポイントに迫ります。
■なぜ『Project Shaz』は制作発表だけで注目を集めたのか
一口に「大きな反響」と言われてもピンと来ないと思いますので、まずひとつの例を提示させていただきます。『Project Shaz』の発表に関する記事を弊誌(インサイド)に掲載し、その旨をインサイドのTwitterで告知したところ、リツイート・いいねが共に約3,000件も寄せられました。
今回の発表は複数のメディアが報じたため、各メディアの記事への反応はそれだけ分散されています。規模やタイミング、読者数で変動しますが、例えば5社が報じたとし、それぞれが同等の反響を得ていれば、リツイートやいいねの総数は1万を軽く超すどころではありません。
しかも今回は、ゲームの内容などには触れない、プロジェクト自体の発表のみ。こうしたケースだと、一部の事情を除き、ここまで大きな反響はほとんど得られません。
一部の例外というのは、例えば『ドラゴンクエスト』シリーズのような知名度が高い人気シリーズの新作発表がそのひとつ。ナンバリング最新作の『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』が発表された際も、大きな話題となりました。
そしてもうひとつ、ユーザーが信頼を寄せるゲームクリエイターが関わっている場合も、大きな反応を得る可能性が高まります。仮に、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』追加DLCの開発が一段落した桜井政博氏が手掛ける新作の発表があれば、多くのユーザーや各メディアがこぞって注目すること間違いありません。今回の『Project Shaz』に関する発表が話題となったのは、この後者の例に近い形でした。