【FGO7周年記念】武内崇氏が語るTYPE-MOON4大ヒロイン「アーキタイプ:アース」実装の裏話とこだわりのデザイン―ハイスペックな能力も紹介

『FGO』サービス7周年記念サーヴァント「アーキタイプ:アース」がTYPE-MOONにいかに推されているか、その背景と作り込みの細かさ、ハイスペックな能力値を紹介します。

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【FGO7周年記念】武内崇氏が語るTYPE-MOON4大ヒロイン「アーキタイプ:アース」実装の裏話とこだわりのデザイン―ハイスペックな能力も紹介
【FGO7周年記念】武内崇氏が語るTYPE-MOON4大ヒロイン「アーキタイプ:アース」実装の裏話とこだわりのデザイン―ハイスペックな能力も紹介 全 33 枚 拡大写真

7周年を迎えたスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order(FGO)』。FGOフェスでの情報解禁後、性能面で優れた特別なサーヴァントが実装されてきた歴史があり、今年は★5ムーンキャンサーの「アーキタイプ:アース」が発表され、宝具・スキルともに優れたサーヴァントであることから多くのマスター(ユーザー)がガチャを回していることでしょう

実は、「アーキタイプ:アース」は、TYPE-MOON作品『月姫』と深く関わりがあるキャラクターであることから、Twitterでは同作品のファンによる歓喜の声が上がっています。一方で、これまでの『FGO』のストーリーやイベントクエストに直接絡むことがなかったため、「『FGO』ユーザーのほとんどはキャラクターを知らない」という声も見られます。そこで本稿では、できる限り『月姫』のネタバレにならない範囲内で、「アーキタイプ:アース」のバックボーンとサービス7周年記念の看板に偽り無しの優れた能力を紹介します。

以下、『FGO』と『月姫』のネタバレを含みますのでご注意ください。

『FGO』「アーキタイプ:アース」はTYPE-MOONの4大ヒロインの一角

実は、『FGO』「アーキタイプ:アース」は、2021年8月に発売されたPS4/ニンテンドースイッチ向けゲーム『月姫-A piece of blue glass moon-』(2004年に同人ゲームとして世に出た『月姫』をリメイクした作品)に登場する真祖アルクェイド・ブリュンスタッドです。そして、このアルクェイド・ブリュンスタッドこそが、サービス7周年記念サーヴァント「アーキタイプ:アース」をデザインしたTYPE-MOON・武内崇氏が語る(※)、「蒼崎青子、アルクェイド・ブリュンスタッド、セイバー(アルトリア・ペンドラゴン)、両儀式という、TYPE-MOONの4大ヒロインの一角」なのです。

真祖の姫アルクェイド・ブリュンスタッド
『月姫』で主人公と衝撃的な出会いをしたアルクェイド・ブリュンスタッド

※現在、App Storeでは、サービス7周年記念サーヴァント「アーキタイプ:アース」をデザインしたTYPE-MOON・武内崇氏のインタビューが公開されています。

FGOの原案やシナリオなどを手がけるTYPE-MOON作品の、『空の境界』、『月姫』、『Fate/stay night』、『魔法使いの夜』は共通の世界観で、それぞれの事件が異なる時間、異なる場所で起きている設定で語られており、『FGO』はオールスターが夢の共演を果たす舞台です。

『月姫』アルクを「アーキタイプ:アース」として登場させた原作者・奈須きのこ氏の遊び心

『FGO』においても、『月姫』アルクが登場するのは時間の問題だと思われましたが、『空の境界』の時みたいにコラボイベントだと予想されていました。武内崇氏も、「ファンのみなさんの多くは、アルクェイドなら例えば『月姫』コラボレーションイベントのようなもので実装されるのだろう、と考えるんじゃないかと思うんです」と、ファンの声を認めています。

しかし、実際にキャラクター会議で、奈須きのこ氏から「7周年はアルクェイドでいこう」という提案があり、「とはいえアルクェイドとしてではなく、TYPE-MOONの世界設定にある『地球の頭脳体』であるアーキタープ:アースを名乗るサーヴァントにしよう」と言われた際に、武内崇氏は「さすがの遊び心だな」と感心したことを明かしています。

そして、『アーキタイプ:アース』がユニークなのは、最初は真祖の姫としてのドレスコーデなのですが、再臨段階が変わることで『月姫』において主人公の前に初登場した時の通常アルクェイドの状態に近い姿になることです。

姿が変われば、言葉遣いやバトルアクション、さらには宝具演出も変わるという細かい仕掛けがあります。

真祖の姫状態では、青い花畑の中に立つ彼女の体から鎖が伸びて敵を拘束、広大な城が出現します。荘厳な姿に生物としての格を見せつけられます。

一方、通常アルクェイドでは、月をバックに宙を舞うアルクの『月姫』を連想させる象徴的なシーンから、敵目がけて彗星の如く拳を振り上げて落下します。天衣無縫な通常アルクのらしい姿に、『月姫』ファンなら歓喜です。

2パターンの宝具演出が用意されている点から見ても、TYPE-MOONの力の入れっぷりが分かる特別なサーヴァントなわけです。また、アルクェイドが『FGO』の世界に登場するにあたって、霊基第三に『FGO』なりの解釈が加えられているのでファンは要チェックです。

霊基第三再臨

武内崇氏は、「アルクェイドに求められる要素はなるべく詰め込んだつもりです。再臨段階が変化した時の、サーヴァントの上位版みたいな絵を用意するのはいつも大変なのですが、霊基第三再臨に関しては、姫アルクをさらにもう一段階デザイン的に上に持っていくことを目指して四苦八苦しました。気に入っていただけたらうれしいです」と見所を語っています。

「アーキタイプ:アース」は、NP100%チャージ持ちの周回アタッカーとして運用

真祖の看板に揺らぎなしの、アタックも自身の強化も、NPチャージも一人で賄えるハイスペックです。

スキル「星の息吹C」は、レベル10にすれば、NPを100%チャージしてくれるので最優先でレベルを上げましょう。

スキル「ファニー・ヴァンプEX」は、味方全体に無敵状態を付与(1回・3T)、〔善〕特性の味方全体の強化解除耐性をアップ(1T)、フィールドが〔千年城〕状態の時、自身を除く味方全体のNPを増やす、といった豊富なサポート効果。 宝具時に展開するフィールド〔千年城〕はバトルをまたいでも継続するので、バトル1で宝具を使用、バトル2以降で最大30%のNPを自身以外に付与できます。

スキル「虹の魔眼A」は、敵全体にスキル封印状態を付与(1T)、防御力をダウン(3T)、自身の攻撃力をアップ(3T)と、敵を弱体化させつつ、自分の攻撃力を高めるという一石二鳥ぶり。

宝具「空想具現化」は、フィールドを〔千年城〕状態にする(3T)、敵全体に強力な攻撃、自身を除く味方全体の〔今を生きる人類〕のNPを増やす効果があります。

宝具効果で重要なのが3ターンの間は千年城フィールドになるので、スキルやクラススキルの発動条件を満たすことができることです。

キャストリアとも相性が良いので、キャストリアを所持していなくてのフレンド枠を活用しましょう

NPチャージに特化したサポート系のサーヴァント、そしてNPチャージ系の概念礼装も活用して、宝具連発をして周回を捗らせましょう。

TYPE-MOONの寵愛を受ける「アーキタイプ:アース」ピックアップガチャは、8月10日12:59までです。


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《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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