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今後『ウマ娘 プリティーダービー』に登場することが決定している競走馬・デアリングタクト。初となる現役競走馬からのウマ娘化ですが、競馬ファンの間では令和の「競馬黄金期」に活躍した名馬としても有名です。本稿では、その激動の時代を振り返ってみましょう。
2020年の競馬界はスター揃い
デアリングタクトは、2017年4月生まれの競走馬。2019年にデビューし、「2歳新馬戦」を勝利で飾ります。その後3歳を迎えると、同世代の牝馬の頂点を競う「桜花賞」、「優駿牝馬」(オークス)、「秋華賞」の牝馬三冠レースに出走し、見事に勝利を収めました。すなわち、史上6頭目となる三冠牝馬の誕生です。
実はこの時代、牡馬の3歳世代にも、ものすごい馬が登場していました。かの有名なディープインパクトの子、コントレイルです。
コントレイルもまた2020年に3歳を迎え、牡馬の頂点を競う「皐月賞」、「東京優駿」(日本ダービー)、「菊花賞」のクラシック三冠レースに出走。見事無敗で全勝し、史上8頭目の三冠馬となりました。
さらには同じ時代に、もう一頭の三冠馬としてアーモンドアイが存在したのが驚くべきところ。2015年に生まれ、2018年の牝馬三冠レースに全勝した三冠牝馬です。その後もGIレースで勝利を重ね、最終的にはJRA史上最多となる「国内外の芝GIで9勝」の大記録を打ち立てました。
かくして2020年は、競馬史でも類を見ない黄金時代に。その総決算とも言えるレースが、11月29日に東京競馬場で開催された「ジャパンカップ」でした。
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