『白猫GOLF』は『白猫プロジェクト』ファン以外も楽しめるのか? プレイ感から白猫要素まで先行プレイレポでお届け

『白猫プロジェクト』の新たなスピンオフ作品『白猫GOLF』が、もうじきデビューを果たします。その正式サービス開始に先駆け、いち早く体験したプレイレポートをお届けします。

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『白猫GOLF』は『白猫プロジェクト』ファン以外も楽しめるのか? プレイ感から白猫要素まで先行プレイレポでお届け
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2014年7月に正式サービスが開始した『白猫プロジェクト』(現在は『白猫プロジェクト NEW WORLD'S』と改題)は、その快適なUIによって、スマートフォン向けながら確かな操作性で楽しめるアクションRPGとして評価され、リリース直後から高い注目を集めました。

8年を超える長期的な運営という点だけでも、『白猫プロジェクト』の人気ぶりは察せられますが、多彩な展開もまた熱い支持を受ける裏付けのひとつといえるでしょう。

「Oculus Rift」(現在は「Meta Quest」)対応の『白猫VRプロジェクト』を2015年4月に、また2016年7月にはスピンオフ的な立ち位置の『白猫テニス』の配信を開始。さらに、2020年にはTVアニメ化を実現させました。

原点が長く愛され、派生する展開も多彩な『白猫プロジェクト』。その勢いはまだ衰える兆しを見せず、新たなスピンオフ作品『白猫GOLF』の登場が間近に迫りつつあります。

『白猫プロジェクト』とスポーツジャンルの融合は、『白猫テニス』という先駆者がいるものの、どんなゲームになるのかという興味は尽きません。また、『白猫GOLF』を楽しむうえで、『白猫プロジェクト』の知識や経験は必要ないのか、こうした点を気にしている方も多いことでしょう。

そこで今回は、ゴルフゲームとしての面白さに加え、「『白猫プロジェクト』を知らなくても大丈夫なのか?」という視点を交えた先行プレイレポートをお届けします。『白猫プロジェクト』ファンのみならず、ゴルフゲームとして気になっている方もご覧ください。

■『白猫プロジェクト』では味わえない、リアルで凛々しい彼らに出会える!

『白猫プロジェクト』の派生作といっても、ジャンルは全く異なっており、ゲーム性の面ではほとんど意識しなくても大丈夫です。『白猫テニス』と同様に、「ゴルフゲーム」としてのあり方が大前提にあります。

その上で『白猫プロジェクト』を感じさせる点で最も大きいのは、やはりビジュアルでしょう。全体的に明るくポップな雰囲気は『白猫プロジェクト』らしさを感じさせますし、実際にゴルフクラブを握るのは、ファンにとってお馴染みの白猫キャラクターたちです。

最初のプレイヤーの分身となるのは「赤髪のゴルファー」。CVを梶裕貴さんが担当する、『白猫プロジェクト』の主人公です。このほかにも、「シャルロット」や「オスクロル」などがゴルファーとして登場します。

ただし、可愛らしくデフォルメされていた『白猫プロジェクト』とは違い、その等身は大きく上がっており、かなり凛々しい姿へと変貌しました。アニメ調のテイストは変わらずなので、従来の可愛さを引き継いだうえで、新たな魅力が感じられるキャラクターデザインに仕上がっています。

また、こうしたキャラクターたちを彩る「カスタマイズ」も可能。ゴルフウェアやアクセサリーを手に入れれば、自分のキャラクターを好みの装いに変えられます。『白猫プロジェクト』では味わえない、リアル等身な彼らを楽しめるのも『白猫GOLF』の魅力でしょう。

一方で、キャラクターについて直接語られる要素はゲーム内に(今のところ)なく、その個性やキャラ同士の関係性を知らずとも、『白猫GOLF』を楽しむ上で全く問題ありません。その見た目や振る舞いなどで使いたいキャラがいたら使う、そういった認識でも『白猫GOLF』を十分楽しめます。

■絶妙なフリック操作と対戦の緊張感が心地よい『白猫GOLF』

ゴルフゲームではショットの操作が最も重要で、また作品によって違いがある部分です。例えばコンシューマ向けのゴルフゲームだと、自動で動くゲージにタイミングを合わせ、ショットの強さやミートの位置を狙うようなシステムが一般的です。

本作の場合、ゴルフクラブを構えた状態から始まりますが、画面上のエリアをタップするとコースを俯瞰で見た視点に切り替わり、まっすぐ打った時の予想地点が表示されます。

ショットの落下予想地点だけでなく、転がった先まで表示されるので、ショット後の流れが視覚的で分かりやすい作りになっています。ここで方向を調整できるので、落下地点と最終地点を考慮しながらベターな角度を模索します。

方向を定めたら、いよいよショットに移ります。画面上にある「青い丸」が、ゲーム内のゴルフクラブの役割を表現しており、この丸を引っ張った後、動くマトに向かってフリックするとボールを打てます。

その引っ張りの距離がスイングのパワーに相当し、マトへのフリックがボールのジャストミート具合と連動します。長く引っ張るほど力強く、そしてマトの中心に近くフリックするほど狙った方向にショットすることができます。

ちなみに、マトの中心に近いほど「GOOD」や「GREAT!」といった文字が表示され、ショット成功の目安になります。会心のショット「PERFECT!」を狙うのはかなり難しめですが、だからこそ出た時の心地よさはたまりません。

ショットは2種類あり、転がって距離を稼ぐことができる「ドロー」、風の影響を受けやすいものと、高い軌道を描いて転がりにくい「フェード」から選択可能です。ボタンひとつで切り替えられるので、難しい操作はありません。

またグリーンの近くだと、アプローチクラブを使ったショットになります。ここでは、勢いをつけて転がす「ピッチ&ラン」と、高く打ってピンポイントに狙える「ロブ」が選べます。

カップを狙うパターも、操作方法は基本的に変わりません。ただし、カップまでの高低差やボールの軌道を左右する「ライン」などが影響してくるので、表示に合わせて方向やショットの強さを調整しなければなりません。

本作のゴルフプレイにおける主な操作方法は以上ですが、全体を通した操作感について言及すると、全般的に情報が可視化されており、ゴルフゲーム初心者でも直感的にすんなりと遊べる仕上がりになっています。

さらに、距離や状況に応じたゴルフクラブの自動選択(任意での持ち替えも可能)や、カップまで80cm以内だと自動的に1打追加されたうえでカップイン扱いとなる仕様など、いい意味で省略・簡略化されている部分があるのも、とっつきやすさとテンポの向上に寄与しています。

また本作は、ゴルフゲームといっても「ひとりで18ホールを回って、ベストスコアをストイックに突き詰める」といったスタイルではなく、1対1で互いのプレーを見ながらゲームを進めるスタイルそのためプレイ感覚自体は、対戦ゲームやeスポーツに近い手応えと言えるかもしれません。

がっつりスコアを競う「バトルモード」だけではなく、勝敗を気にしない「エンジョイモード」もあるので、好きなモードで楽しみましょう。

1回の勝負で決着がつくまでの時間が短く、ちょっとした空き時間に1プレイできるのも利点のひとつ。分かりやすく、かつフリックによる腕前も問われるゲーム性と、対戦ならではの緊張感が融合する『白猫GOLF』は、“ゴルフゲームの楽しさ”を十二分に確立した本格的な1本です。

※記事中のゲーム内の画像は、開発中のため変更になる可能性がございます
(C)COLOPL, Inc.

《臥待 弦》

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